年がら年中短パンの男子。あの人です
──サンダーの5人は、スパドラ結成前はお互いどんな関係だったんですか?
伊藤壮吾 EBiDANの研究生で、顔なじみというかね。
田中洸希 彪馬がちょっとだけ付き合い浅めなんだよね。
池田彪馬 そう。僕がスパドラの中で一番事務所への所属が遅いので。和哉とか洸希が早いのか。その差がけっこうありますね。始めのうちはやっぱりあまりなじめなかったんですけど、それでも和哉はけっこう話しかけに来てくれていたよね。
松村和哉 そうだね。
──覚えうる限りで一番昔の思い出は?
彪馬 和哉がガムくれたことかな……? めちゃくちゃお菓子くれたイメージなんだよね。
洸希 俺はコンビニで彪馬に「これ登録しといて」って連絡先を渡されたことかな。
彪馬 俺が言ったの? めちゃくちゃ生意気じゃん(笑)。
洸希 年下なのにね(笑)。
彪馬 その節はすみませんでした(笑)。
柴崎楽 一番昔は、あれじゃない? レコーディングスタジオで彪馬が歌ってた……。
一同 あー! それだ!
彪馬 曲をレコーディングする企画があって、「とりあえず来て」と音源と場所を渡されたんです。スタジオに行ったらここにいるみんなやほかのメンバーがいて、そのときに初めて会ったんだよね。
和哉 そうだそうだ。「知らない人がいる」と思った。
──そんな当時と、グループ内ユニットでも共に活動している今とで、印象の変化などはありますか?
楽 壮吾が面白くなったなって思います(笑)。
壮吾 (真顔で)僕は前から面白かったよ?
和哉 楽は結成前のほうが男の子って感じだった。丸くなったというか。
楽 年上のメンバーばかりになって、周りに甘えるようになったかも。
和哉 確かにそれはあるかもね。
彪馬 和哉は性格が複雑になりましたねえ(笑)。
和哉 朱に交わってしまったんですかね、上の、ファイヤーの方たちの……。
洸希 やめなさい(笑)。
和哉 洸希は結成前から割とイジられてたしなあ。
洸希 そうだね。
楽 洸希はカッコよくなりました。ペンギンみたいだったんですよ、ちっちゃい頃。
洸希 初めて言われたんだけど!(笑)
壮吾 で、彪馬と言えば短パンね!
──短パンと言うと?
和哉 クラスに1人はいるじゃないですか。年がら年中短パンの男子。あの人です(笑)。
壮吾 今じゃ考えられない(笑)。
彪馬 迷彩柄の短パンを年がら年中履いてました!
洸希 懐かしいー!(笑)
──では、壮吾さんは?
彪馬 特に言うことがない……。
一同 あはははは!(笑)
和哉 ずっと変わらないんですよね。昔から中身が大人だったから。
壮吾 らしいです(笑)。
エネルギーの使い方が変わった感覚
──今回のユニット別ミニアルバムですが、サンダードラゴンの作品のテーマは?
洸希 僕らの作品のテーマは“パンク”です! 今までのサンダーの曲はね、かわいいというか。
壮吾 「GETSUYOUBI」に代表されるように、元気をあげるような曲が多かったんですけど。
洸希 今回は、これまでとは打って変わってゴリゴリのロックを。ちょっと大人っぽくなった、進化したサンダードラゴンをこのアルバムに詰めた、という感じになっております。
──パンクファッションのジャケット写真もかなりインパクトがありますね。
和哉 楽なんてリーゼントですよ。これ、楽以外がやったらギャグだから。
一同 あはははは!(笑)
──パンクというジャンル、実際挑戦してみてどうでした?
彪馬 ライブも込み込みで、めっちゃ楽しいっす。
壮吾 やっていて、自分たちが楽しめるからすごくいいよね。
洸希 マジでアガります。
──この作品を通して、皆さんが新たに見せたい一面を挙げるなら?
和哉 なんというか、出すエネルギーの使い方が変わったような感覚があるんです。これまでのサンダーは若いエネルギーで明るさやさわやかさを表現するような感じだったんですけど、もっと男らしい熱量に変えていけるようになったというか。だから、男らしい僕らを見てほしいなと思っていて。
彪馬 それと、スパドラよりも少ない人数のユニットだからこそ、サンダーになったときより1人ひとりにフォーカスが当たるなとも思います。例えば今回のアルバムでも、僕がラップをやって和哉がメロを歌ったり、楽と壮吾が声を入れたりしている。そうやって、スパドラじゃできないようなことをサンダーでできていることはグループ内ユニットのメリットだと思いますし、そういったところにも注目してほしいですね。
──壮吾さん、楽さんはボーカルを入れてみて、いかがでしたか?
壮吾 パフォーマンスにすごく気持ちが乗りますよね。思いも伝えやすいなと感じます。そういった感覚は今まであまりなかったので、かなり楽しんでできました。
楽 僕は普段全然歌わないから聴く人も新鮮に思ってもらえるだろうし、何より歌っていて楽しいので、レコーディング中も笑顔で歌いました(笑)。ライブでは自分の感情を出しやすいと感じたから、「歌うのもまたいいな」と思いました。
和哉 あと、全員が変声期を終えたのも大きいなと思います。ユニゾンで歌う部分に厚みができたんですよね。
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僕たちだからこそできるラブソング