収録されて超うれしいです!
──3MCの「Set It Off」だったり、毅さんと彪馬さんの歌う「Song For You」だったり、「2nd Emotion」は歌うメンバーの組み合わせという面で見ても表現の幅が広がった作品ですよね。
毅 そうですね。
──サンダードラゴン(壮吾、洸希、彪馬、和哉、楽)の「リマカブロ!」はライブでは定番中の定番曲ですが、今回やっとCDに収録されて。
サンダードラゴン そうですね。
和哉 この曲は「1st Impact」をリリースする前からあって、その当時からみんなでバイクを“ブンブン”しながら踊ってきた曲ですからね。(「リマカブロ!」にはバイクをイメージした振り付けがある)
洸希 あはははは(笑)。
和哉 ライブでサンダーのコーナーになったときは「この曲で盛り上がるっしょ!」というような。個人的にはサウンドもすごく好きな曲なので、今回アルバムに収録されて超うれしいです!
楽 ホントに僕らサンダーの代表曲だと思います。ファンの皆さんと1つになれる曲だから、音源化はかなりうれしいです。たくさん聴いて、家でバイクのダンスをやってほしいです。
玲於 家で!(笑)
──一方でファイヤードラゴン(玲於、毅、ジャン、颯)の楽曲としては「Get Lite!」が収録されました。歌詞は毅さんとジャンさんが手がけたんですよね。
ジャン はい。今回アルバムに収録するにあたって、もともと作っていた歌詞を書き直しました。僕が1番、毅が2番。「とにかく踊ろうぜ!」という大まかな歌詞のメッセージを共有しつつ、自分はどちらかというと前向きな歌詞。曲の始まりは明るくすることを意識して「楽しんでいこうよ」と。いくつか選択肢があったら「楽しい」を優先する傾向が自分にはあるので、そういう生き様みたいなものを歌詞に乗せた感じです。
毅 ファイヤーの持ち曲でゴリゴリにカッコよく見せる曲ってあまりないから、僕ら的に大事な曲だよね。
玲於 そうだね。
颯 タイトルの通り、この曲はライトフィート(足技やトリックパフォーマンスを取り入れたヒップホップダンスの1種)がテーマになっているんですけど、パフォーマンス面ではハットトリックやシュートリックも先生から教えてもらったので、そういった表現にもチャレンジして。まだライトフィートを知らない方はたくさんいると思うので、いろんな場所でパフォーマンスして……自分たちはまだまだですけど、ちょっとでもこのダンスを広める役目ができればなとも思います。
──あと、歌詞の中で「SUPER★DRAGON」が連呼されているのも珍しいなと思ったんです。
ジャン 「Mada’ Mada’」の中に「まだまだ行けるぞSUPER★DRAGON」というフレーズがあるけど、確かにここまでグループ名を言っている曲はほかにないですね。
毅 ライトフィートの文化に、サークルの真ん中に1人ずつ出ていってパフォーマンスを披露するというものがあるんですけど、踊っているときにそのダンサーの名前を周りの人が言うんですよ。
──なるほど。ライトフィートのパフォーマンスの雰囲気を再現しているんですね。
毅 そうなんです。スパドラらしく、カルチャーをまるっとリスペクトできたらと思ってそうしてみました。
なんだかんだ「PAYAPAYA」
──毅さんと彪馬さんが2人で歌う「Song For You」はさわやかなポップソングで、毅さんの言う「振れ幅」の面で言うと、この曲も振り切っていますね。
彪馬 そうですね。この曲は感情移入して歌いやすかったよね。
毅 うん。2人でやる曲は「夢で逢えたら」に続いて2曲目なんですが、この曲は王道のJ-POPで、ファンの皆さんに寄り添える曲になっていると思います。ライブでは熱くなった空気を一度落ち着かせるような曲になりそう。
彪馬 「思」をテーマにした卒業ソングで、歌詞の内容は自分にも当てはまるところがあったりします。怒りの感情も共感してもらいやすいと思うけど、卒業はきっと誰もが通る道だから、一番共感してもらえるんじゃないかなと思う。ただ、だからこそシンプルになりすぎないように心がけて歌いました。スパドラの楽曲としてこの曲を発表するという意味をしっかり考えて、自分なりに。
──曲順に目を向けると、“幸”をテーマに「嫌なことを忘れて笑おう」と歌う14曲目の「What a day」でさわやかにアルバムが締めくくられると思いきや、ラストの15曲目がファニーな「PAYAPAYA」だというのもひと癖ありますね。
毅 タダじゃ終わらない感じが出ていますよね(笑)。
壮吾 スパドラっぽい。
颯 2018年最後のライブのラストソングも「PAYAPAYA」だった。
毅 なんだかんだ「PAYAPAYA」ってことで!
──CDには初収録ですがすでにライブ定番曲で、この曲では皆さんかなりフリースタイルに舞台上を動いてますよね。
楽 楽しいです。自由すぎるんです(笑)。
和哉 振り付けも何もあったもんじゃない(笑)。
日々の中で紡いできた“絶対的なスタンス”
──そういった遊び心も含めて、スパドラの作品には1つひとつしっかりとコンセプトやテーマがありますよね。楽曲やMVが発表されるたびに「どんなメッセージが込められているんだろう?」と読み解くのも、ファンの皆さんの楽しみの1つになっていると思うんです。なので皆さん自身は、表現するうえでどれくらいコンセプトを共有しているんだろうと気になるのですが……。
ジャン 歌に関しては、レコーディングの現場に行ってみんなの声や意見を聞いて、合わせていくことが多いですね。
──では、メンバーの意見も反映されている?
ジャン そうですね。
毅 そういったところも「1st Impact」からの成長かなと思います。グループに対するこだわりや絶対的なスタンスみたいなものはこの2年間で確立できたと思う。それを表現するために、例えば声色1つでも自分が「こうしたい」と思うことがあったら、無理を言ってでも挑戦させてもらったりします。そのこだわりを感じ取ってもらえたらすごくうれしいですね。
──ダンスパフォーマンスに関してはどうですか?
彪馬 振り入れのときに「この曲はこういう感情で」みたいなことを共有して、それこそ最初のポーズから世界観を意識しようとしていますね。表情や細かな動き1つでも、バラバラになってしまったら曲の世界観が変わって来ちゃうと思うし。僕らはパフォーマンスを売りにしているので、テーマへの意識はしっかり合わせて表現しています。
──そういったスパドラらしさについての“意識の共有”について、過去からの変化を感じるような出来事は何かあったりしましたか?
毅 何かあったというより、自然と変化しているかもしれないです。例えばメンバーと食事に行って音楽の話題を出すだけで相手のことを知れたりもするし、一緒にパフォーマンスするだけでも感じます。そういった日々の中で各々が自分たちらしさに気付いていって、紡いできたものが今回の作品には出ているんじゃないかな、と思います。
──ありがとうございます。では最後に3月から始まる全国ツアー「Emotions」について意気込みを聞かせてもらえたら。このツアーではどんなスパドラを見せてもらえますか?
玲於 これまで僕らはストーリー性のあるライブを主にお見せしてきましたけど、今回はそれを全部取っ払って、楽曲のよさを引き出すセット、ギミック、そして自分たちのパフォーマンスだけでみんなを魅了したいと思っています。すごくありのままの姿が伝わると思うんですけど、逃げも隠れもせずに。今回のツアーはホントに勝負だと思ってメンバー全員ダンスや歌に磨きをかけ、すべてを研ぎ澄ませて向かって行こうと思っています。観に来てくれる方、みんな後悔させません!
ツアー情報
- 7th ONEMAN LIVE TOUR「Emotions」
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- 2019年3月21日(木・祝)福岡県 Zepp Fukuoka
- 2019年3月22日(金)大阪府 Zepp Namba
- 2019年3月29日(金)愛知県 Zepp Nagoya
- 2019年3月31日(日)宮城県 SENDAI GIGS
- 2019年4月3日(水)東京都 Zepp Tokyo