今回の選抜は若くて元気!
──ここ最近、STU48はメンバーの卒業が続いたこともあり、「愛の重さ」は昨年11月発表の10thシングル「君は何を後悔するのか?」と比べて選抜メンバーの顔ぶれが大きく変わりました。
石田 これまでと比べて、今回の選抜は若くて元気! 楽屋の雰囲気やMCでのトークもキャピキャピ度が一気に増しました。2.5期生の4人が初めて選抜入りしたりフレッシュな顔ぶれになりましたし、2期生の工藤理子ちゃんや吉田彩良ちゃんなどわちゃわちゃした明るいメンバーも多くて。グループとしては結成8年目ですけど、今のSTU48は結成当初と同じくらいフレッシュなんじゃないかな?
岡田 2.5期生は初めて選抜に入れていただいたので、私たちならではのフレッシュ感を出したいと思っていますし、STU48にいい風を吹かせられるようにがんばりたいです。選抜での活動はすべてが新鮮。選抜としての収録やMV撮影、振り入れなど何もかもが初めてなので、ずっとわくわくしながら毎日を過ごしています!
──しかも岡田さんは、今年4月1日からSTU48の3代目キャプテンに就任しました。大役を引き継ぎましたが、慣れてきましたか?
岡田 そうですね。まだまだですけど、だいぶ慣れてきました。
高雄 えっ、もう慣れたの!? すごいね!
──石田さん、中村さん、高雄さんにとっては後輩がキャプテンに就任したわけですが、岡田さんの姿はどう映っていますか?
石田 STU48のことをすごく考えてくれていて、とても2年目とは思えない! 2年目の頃の私は自分のことしか考えられなかったので、すごいなと。急にキャプテンになって大変だとは思うけど、自分のことも大切にしつつ、これからSTU48を引っ張っていってくれたらと思います。
中村 こんなに頼れる後輩はいません! キャプテンになってまだ2カ月弱なのに、すごい働きをしてくれているんですよ。「STU48が大好きだから、もっとよくしていきたい」と言ってくれたり、みんなが「がんばろう」と思えるような言葉を伝えてくれたりするので、メンバーのみんなも「行くぞ!」と気合いが入っています。ついていきたいと思えるキャプテンですね。
高雄 すごくしっかりしている分、きっとみんなには見せない弱みやプレッシャーがあるはず。私は先輩だし年上なので、お姉さんを気取って支えてあげたいと思っています。
岡田 皆さんありがとうございます。とてもうれしいです!
──岡田さんが目指している理想のキャプテン像はありますか?
岡田 私は岡田奈々さん(初代キャプテン)や、みちゅさん(2代目キャプテン今村美月)みたいにはきっとなれないと思うんです。だからこそ自分らしいキャプテンでありたくて。参考にしているという意味では、NMB48の小嶋花梨さんのような存在になれたらいいなと思っています。
──小嶋さんは山本彩さんという偉大な先輩からキャプテンという役職を受け継ぎ、今では先輩からも後輩からも慕われています。確かに境遇も似ていますし、目指すキャプテン像としてはピッタリですね。
岡田 はい! 小嶋さんのことは人柄も含めて尊敬しています。がんばります!
7周年ツアーでみんなの覚悟を感じた
──先ほど中村さんから「みんな『行くぞ!』と気合いが入っている」という言葉がありました。ここ最近メンバーの卒業が続いたことで不安を感じているファンもいるかもしれませんが、皆さんは悲観的になることなく前を向いて活動されているわけですよね。
石田 はい! STU48はちょうど今、7周年ツアーの最中で(※取材は5月中旬に実施)、3期生と3期研究生は前座として公演ごとに分かれて出演していますが、メンバーみんなで各地を回っています。今までのツアーは選抜の16人だけで出演することが多かったから、全員で回ることでよりグループとしてのまとまりや一体感が強くなっている気がします。
中村 メンバーを見ていて、「コンサートをよくしたい!」という思いが特に今回強いんじゃないかなと感じます。パフォーマンス面でもみんなすごくがんばっている印象があるので。
石田 うん、わかる。今までのツアーやコンサートと比べて、今回のツアーはメンバー1人ひとりがより強く「自分たちのツアーなんだ!」という意識を持っているなって。今まで以上に「自分たちが盛り上げなきゃいけない」というみんなの覚悟を感じます。
──今が正念場、といった気持ちもあるのでしょうか?
石田 はい。メンバーそれぞれが「ここはこうしたほうがいい」と意見を出し合う場面も今までより増えました。
高雄 特に後輩メンバーは、今まで先輩に頼りきりだったんです。でも先輩方の卒業が続いたことで「自分たちが個人個人でなんとかしなきゃ」という意識が強くなりました。私は最近パフォーマンス面で悔しい思いをしたので、その部分で成長できるようにがんばっています。
岡田 2.5期生は先輩方との関わりだけでなく、後輩の3期研究生と一緒に去年の夏に研究生ツアーを回ったり、「2.5期&3期」というくくりで活動することも多くて。私たち後輩組から大きな波を起こし、STU48全体を押し上げていけるようにがんばりたいです。
STU48をもっといろんな人に知ってもらいたい
──今後STU48がより飛躍するために、どういった活動をしていきたいですか? 皆さんが思い描いていることを聞かせてください。
石田 私は、新しいオリジナル公演をやりたいとずっと思っています。STU48は歌がうまい子が多いし、表現が上手な子もたくさんいるんです。だからこそ、1人ひとりがより輝くオリジナル公演をやってみたくて。そして、もっといろんな雰囲気の曲を歌って、ファンの方にもっともっと楽しんでもらいたいです。今のSTU48メンバーだからこその強みを生かした活動をするのが目標です。
中村 STU48には個性的で魅力的なメンバーがいっぱいいるので、それを多くの方に知っていただきたいです。ライブに来ていただければそれぞれの個性が伝わると思いますが、それ以外の場でも広めていきたい。メディアなども通してSTU48を多くの方に知ってもらいたいなと思っています。地上波の番組に出たりSTU48の番組を持てたりするといいですね。
高雄 私もグループをもっと外に向けて発信していきたいです。瀬戸内だけじゃなくいろんな場所に行ってライブもしたいですし。あと、メンバー個人の特性をもっと伸ばしていけば、グループへの入り口も増えると思うんです。例えば個人のSNSを入り口として、多くの人にSTU48のことを好きになってもらえたらいいなと考えています。
岡田 私もグループをもっといろんな人に知ってもらいたいという思いが一番大きいです。STU48には本当に素敵な楽曲がたくさんあるんです。いろんな人の心に響くと思うし、たくさんの人に共感してもらえるはず。だからこそ、曲をより大きく響かせるためにSTU48のパフォーマンス力をもっと強化していきたいです。
──「素敵な楽曲がたくさんある」という点については、1stアルバム「懐かしい明日」をよりたくさんの人に聴いてもらって伝えていきたいところですよね。
岡田 はい! STU48のことをより知ってもらえる、好きになってもらえるアルバムだと思います。この作品を通して多くの方にSTU48のよさを感じてもらって、これからのSTU48も楽しんでいただけたらうれしいです。
プロフィール
STU48(エスティーユーフォーティーエイト)
国内6番目のAKB48の姉妹グループとして2017年3月に誕生。瀬戸内地方を本拠地とし、1つの海と7つの県を拠点に活動している。2018年1月にメジャーデビューシングル「暗闇」を発表した。同年7月には平成30年7月豪雨の被災地への支援プロジェクト「がんばろう!瀬戸内」を立ち上げ、公演に合わせて街頭募金などを行ったほか、9月からチャリティコンサートツアーを実施。2019年4月には瀬戸内海を舞台にした船上劇場「STU48号」がオープンし、同年11月より初の全国ツアーを行った。2021年1月に東京・日本武道館で単独コンサート「新春STU48コンサート2021~瀬戸内からGO TO 武道館~」を開催。同年5月にSTU48号での公演は終了したが、その後は瀬戸内エリアを中心に会場を固定せずに各地を巡る形で公演が行われている。2022年4月に8thシングル「花は誰のもの?」をリリースし、ロングヒットを記録。2023年11月にSTU48の絶対的エース瀧野由美子の卒業シングル「君は何を後悔するのか?」を発表し、2024年5月に初のアルバム「懐かしい明日」をリリースした。