SHOWROOM特集 STU48工藤理子&原田清花 インタビュー|仲良し2期生コンビが高め合って残した爪痕

日々多くのアーティストやタレントが生配信を行い、ユーザーとの双方向のコミュニケーションを楽しんでいるライブ配信プラットフォーム・SHOWROOM。今年8月には、STU48メンバーが11月発売予定のムック本「STU48Walker」の表紙および誌面掲載などを賭けて競い合う「STU48 ×『STU48Walker』誌面掲載争奪イベント」が約5日間にわたって展開された。計21人の参加メンバーがそれぞれ創意工夫を凝らした配信を行い、ファンの協力を得てポイントを積み重ねた結果、工藤理子が1位、原田清花が2位でフィニッシュ。2期生の仲良しコンビがそろってイベント特典を獲得した。

これを記念し、音楽ナタリーでは工藤と原田にインタビュー。イベントを終えた心境やグループ活動に対する今後の展望などを聞いた。

取材・文 / 左藤豊撮影 / はぎひさこ

“さやかて工藤”で爪跡を残せた

──8月に行われた「STU48×STU48Walker誌面掲載争奪イベント」で、工藤さんが1位、原田さんが2位に輝きました。イベントを終えて、今の心境を聞かせてください。

工藤理子 まず、“さやかて工藤”でワンツーフィニッシュできたのがうれしかったです。私たちはSTU48第2期生オーディション(2019年開催)の頃から仲がよくて、“さやかて工藤”というのは2人の非公式ユニット名なんです。ただ、ずっとアピールし続けていたものの、今まで2人でのお仕事を全然いただけなくて(笑)。今回2人で爪跡を残せたので、公式ユニットに成り上がれるんじゃないかと期待しています!

原田清花 理子ちゃんがオーディション番号39番、私が40番で隣同士、STU48に加入してからは一時期同居もしていて、4年間一緒に仲よく歩んできました。今回のイベントでは理子ちゃんと競い合う形になり心苦しい部分もあったんですけど、よきライバルとしてお互いに高め合えたらと思ってがんばりました。

左から工藤理子、原田清花。

左から工藤理子、原田清花。

工藤 2人とも1位を目指していたのでお互いのことは意識しつつ、でも連絡は取り合っていたよね。「昨日は寝れた? がんばって生きていこうね!」ってメッセージを交換したり。

原田 励まし合いましたね。理子ちゃんから「疲労回復のお茶があるよ」と連絡が来たんですけど、ちょうど私も同じお茶を買っていたんですよ。だからお互いに通じ合っているんだなと思いました。

──イベントにはどういった気持ちで臨みましたか?

工藤 SHOWROOMイベントは自分が大変なだけでなくファンの方にも負担をかけてしまうけれど、もしここでがんばって何かを残せたら自分の人生がいい方向に変わっていくんじゃないかと思い、期待を込めて挑戦しました。自分も輝けるチャンスは大いにあるんじゃないかなって。

原田 私はSHOWROOMイベントにずっと苦手意識がありました。私が「参加する」と言ったところでファンの方はついてきてくれるのだろうかと不安で。でも、いざ参加を表明すると、ファンの皆さんから「一緒にがんばるよ」と温かい言葉をたくさんいただいたんです。皆さんに励まされて5日間を走り抜けることができました。

抱き締め合って涙があふれた

──イベント期間、配信を視聴者に楽しんでもらうためにいろんな工夫をされたと思います。

原田 順位も大切ですが、まずは応援してくださる方に「一緒にがんばってよかった」と思っていただくことが一番重要だと思ったので、楽しんでいただける企画をいろいろと準備しました。中でも反響が大きかったのが、中国で修行中の“リン店長”が私の代わりに登場する「清花飯店」という企画で。

──確か、中華料理を作っていましたよね?

原田 はい、あれがリン店長です(笑)。あと、私は気持ちを言葉で伝えるのがあまり得意ではないので、自分の思いを歌に乗せてカラオケ配信をしました。最後の枠では乃木坂46さんの「きっかけ」を歌わせていただきました。

原田清花

原田清花

──工藤さんはイベントに臨むにあたって戦略は立てましたか?

工藤 そもそも私は去年、9thシングルの選抜に入れず悔しい思いをして、「その分、何かをがんばろう」と思って選んだのがSHOWROOMでした。「まいにちアイドル」(※毎日SHOWROOM配信を行うこと)を続けていくうちに「りこち(工藤)の飾らない姿や人間臭さが好きだよ」と言ってくださる方が増え、私も「みんなとなら一緒に戦える」と確信が持てたので、今回イベントに立候補しました。イベント前までにファンの方とコミュニケーションを積み重ねてきたことが今回一番大きかったかなと思います。

──配信の中では何か企画はやりましたか?

工藤 毎日晩ごはんを作る配信をしていました。それもただ作るだけではなく「制限時間内にハンバーグを作ろう! 時間内に完成したらクリア」といったミッション形式でやっていましたね。それと、コスプレも毎日していました。一番人気だったのは犬のコスプレです。ファンの皆さんからのコメントが「わんわん!」であふれて盛り上がりました(笑)。ぴゃちゃん(原田)もメイドさんのコスプレをしてたよね?

原田 してましたねえ。でも、もうしばらくはしません!

工藤 メイドコスプレは最終兵器だもんね! あと、私はAKB48さんの「走れ!ペンギン」をカラオケで歌いました。「仲のいい友達と 競い合うなんて苦手」や「恋を手にするのは 一等賞だけ センターを目指すんだ」という歌詞がぴゃちゃんと競い合っている自分の状況と重なって。イベント期間中、私はこの歌に励まされました。

工藤理子

工藤理子

──イベントが終了して順位が確定したあと、2人で健闘をたたえ合ったりはしましたか?

原田 会った瞬間、抱き締め合いました!

工藤 うん! 私は涙があふれちゃいました。私にとってぴゃちゃんは普段から心の支えなんです。レッスンやコンサートのリハーサルも、ぴゃちゃんがいるからがんばれる。でも今回は個人で争うイベントだったから、ぴゃちゃんに甘えることができなくて。だからこそ、会ってギュッとしたら涙が出てきて。ああ、思い出したらまたうるうるしてきた……。

原田 え、ここでまた泣くの?(笑) でも私も理子ちゃんがいてくれてよかったなと思いました。結果は2位だったので悔しさはありましたけど、ファンの皆さんと一緒に走り抜けられたすがすがしさもあって。この期間のがんばりは無駄じゃなかったなって思いましたね。

工藤 本当に素敵な5日間でした。ただ、イベントが終了して即STU48全国ツアー東京公演のリハーサルが始まったので、ゆっくり余韻に浸る暇はなかったんですけど(笑)。