夢は主催フェス、企画ライブ、オリコン1位

──デビュー10周年に向けての素晴らしいアルバムもリリースされて。今後はどんな夢を実現していきたいですか？

宮原　そうですね、2013年には日本武道館でワンマンライブもできましたし。次はやっぱり自分たち主催のイベント、フェスみたいなところですかね。例えば自分たちが好きな海外のバンドを呼んだり。偉そうな言い方だけど、もっと評価されていいと勝手に思っている国内のバンドに出てもらったり……。あとは「この人とこの人が同じステージに出るのか」というマッチングの妙だったり。

──それこそ、アジカン主催の「NANO-MUGEN FES.」的なライブイベントですか？

宮原　そう、まさにあのイメージですね。自分たちがフックアップしてもらったように、俺らもまた受け継いでいければなと。場所もいろいろ探し始めています。本当は地元の横浜が最高なんだけどね。

柳下　フェスもそうだし、あとは自分たちで企画的なライブなんかもやってみたいですね。例えば、「今日はこのアルバムからしか演奏しません」的なものも面白いし。あと「2時間絶対ノンストップで演奏」なんかもいいなと。誰かが途中でトイレに立っても、残りの3人でずっと続けるという（笑）。そういう、俺らみたいなインストバンドだからこそできるライブを改めてやってみたいなと。

又吉　僕は海外に行きたいですね。これまでにも一応アメリカとか、台湾、韓国では単発的にライブを行ってきたんですけど、もう少し腰を据えたツアーという形で回ってみたい。それで僕らの音楽が、どんなふうに受け止めてもらえるか興味があるんです。

──では最後に、芹澤さん。

芹澤　そうだなあ……せっかくアルバムも出したことだし、1位ってどんな気持ちなんだろうって、ちょっと思いますね（笑）。メジャーデビューから10年。一応チャートでトップ10には入ることができましたが、そろそろ俺らみたいなバンドがオリコンのランキングで1位を獲ったら面白いんじゃないかと（笑）。そうしたら否が応にもいろんな人の耳に届くでしょうし。現実的に可能かどうかは別として、やはりちょっと夢見ちゃいますよね。