テーマ②やっぱりSKE48はライブでしょ! 全国のZeppを回った夏ツアー
7月から8月にかけ、全国のZepp会場でチームごとの公演が行われた「SKE48 Summer Zepp Tour 2021」(※8月11日のチームS公演は10月7日に開催延期)。新型コロナウイルス感染拡大の影響で“耐える”期間が長かったからこそ感じたライブの充実感、メンバーの絆、チームの雰囲気は?
楽しいじゃなくて面白い
──初期の頃から「ダンスのSKE48」と呼ばれてきたように、今も昔もSKE48はライブパフォーマンスが魅力のグループだと思います。ひさびさにツアーをやって感じたことは多かったんじゃないですか?
須田 ツアー初日の北海道はチームEがステージに立たせていただいたんですけど、率直に言って面白かったです。やっぱりひさしぶりのライブということで考えることがあって。これまでもライブが「楽しい」と感じることはあったんですけど、今回は「面白い」。この2つは似ているようでいて、微妙に私の中では違う感覚なんです。
青海 亜香里さん、ライブが終わってから「めちゃくちゃ面白かった!」って言ってましたもんね。
須田 なんて言うのかな……。ライブってエンタテインメントじゃないですか。メンバーたちの「ファンのみんなを楽しませよう!」という気持ちが同じステージ上の私にも伝わってきて、MCの途中でもゲラゲラ笑い声が止まらなくなっちゃったんです。それに、今はコロナ禍でお客さんが声を出せないから、コールとかで盛り上げてもらうことができない。そうなると、自分たちメンバーが発するものでどうやってライブを盛り上げるか、という点が勝負になるんですよね。「とにかく楽しませよう!」というメンバー全員の気持ちが、今まで以上に強くなっていることを実感しました。
井上 チームごとに公演をやったのも大きかったんじゃないですか?
須田 それは確実にある! おじゅり(松井珠理奈)と高柳明音ちゃんが卒業した4月のガイシホールこそ「メンバー全員登場!」という感じだったけど、普段の劇場ではコロナ禍の影響もあって小人数での公演が続いているじゃない? だから、チームの全員でパフォーマンスしていると、リハーサルの段階から気持ち的にも盛り上がるんだよね。すごく一体感があるし、この経験はSKE48全体にとって大きくプラスになっているはずです。
青海 私の場合、チームSに昇格してすぐのタイミングでコロナ禍の自粛期間に入っちゃったんですよ。だからチームSの一員という自覚を持つことがなかなか難しくて……。そういう意味では、このツアーを通じて初めて自分もチームSのメンバーになれた気がします。すごく温かいチームだなと感じました。
──青海さんから見ると、現在のチームSはどんなカラーを持っていますか?
青海 若手が多いのがチームSの一番の特徴だと思います。だから、私自身にフレッシュさが足りないんじゃないかと心配していました。なにせ「どっしりしている」とか言われちゃうくらいですし(笑)。
須田 ごめん、ごめん! 根に持たないでよー(笑)。
青海 いや、真面目な話、けっこう悩んでいたところではあったんですよ。「若いチームのカラーに自分はそぐわないんじゃないか?」って。でも、メンバーがみんな一気に近付いてきて、いろいろ分け隔てなく話しかけてくれて……本当にそれがうれしかったんですよ。チームSはみんなが素を出せる場所! このツアーができたことは、私にとってすごく大きかったです。
井上 新しいチームSの姿をこれからどんどん見せていきたいですね。今のチームSは8期生と9期生が多いんですが、若さやフレッシュさだけではない勢いを出せればいいなと思っていて。先輩も後輩もなく、一丸となって攻めるような雰囲気が今のチームSにはあるんですよ。
野村 私もチームSのメンバーなんですけど、コロナ禍になってから、ライブの場数を踏めていないという問題が大きくなっていた気がするんです。でも今回はホールで……しかも地方公演もできるということで、普段なかなか劇場まで来ることができない方にもアピールできるチャンスで。進化したチームSをしっかり見せられたのはうれしいですね。「アイドルは成長過程を見せるもの」とよく言われますけど、こういうご時世だからこそ、その部分がますます大事になってくると思います。
須田 本当にその通りだよね。ファンのみんなも、ずっとライブに行けずフラストレーションを抱えていただろうし。
野村 あとチームSとしてレッスンしていて改めて感じたのは、個性が強い集団だなということ。いろんな角度の魅力がそろっているので、誰が見ても18人の中に1人は好きな子を見つけられるはずです。
私がセンター? 嘘でしょ?
林 私はまだ研究生なので、今回のツアーでは4人みたいにチームの公演に出ることができなくて。「私もライブに出たい!」という気持ちがすごく強いです。
──林さんの立場としては、「早く研究生から昇格したい」という気持ちなんでしょうか?
林 その気持ちももちろんありますが、同期メンバーだけで公演をやりたいという思いも強いです。今は10期メンバーが9人いるんですけど、このメンバーでライブできたら素敵だろうなって。
──これから林さんは新センター、あるいは次期エースとして取材を受ける機会も多くなるはずですが、今はどんな心境ですか? 夏のツアーには参加していないけど、シングルではセンターに立つという、ちょっと特殊な状況ですよね。
林 正直言って実感はまったく湧いていないです。「私がセンター? 嘘でしょ?」という感じで。心の準備なんてゼロです。本当どうなっちゃうんだろう……。
須田 でもさ、きっとファンの皆さんは喜んでくれると思うよ。美澪ちゃんがセンターに立つことを。
林 確かに実感が湧くとしたら、それはファンの人にセンターだと認められたときなのかもしれない……。でも、今はとにかく緊張しています!
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