ナタリー PowerPush - SKE48

みんなで盛り上がって「当たって砕けろ」 5thシングルは元気な告白ソング

選抜落ちしたメンバーの存在が力になってる

インタビュー風景

──2010年のSKE48は活動の範囲もどんどん広がって、いろんな人に知られる機会も増えたと思います。例えば1年前の「青空片想い」をリリースした頃と比べて、どういったところが変わったと思いますか?

松井 この1年でメンバー1人ひとりの意識がすごく高くなったと思います。チームSにもチームKIIにも後輩がどんどん入ってきて、新しくチームEもできたので、自分たちがしっかりしなくちゃいけないなって気が引き締まります。あと、応援してくださるファンの方の数も、私たちにもわかるぐらい増えてきているのも感じていて、劇場公演が当たらないって声も耳にする機会も増えて。そういうことから、1つひとつのお仕事や公演を、1人ひとりしっかりと自覚を持ってやらなくちゃいけないなって強く思うようになりました。

──高柳さんはどうですか?

高柳 私は、SKE48っていう名前が世間にすごく広まったなって思いました。1年前は「SKE48を知ってもらえるように」って気持ちが強くて、どこに行ってもSKE48の説明をしていたんですけど、今はうれしいことにSKE48っていう名前が知られていて。以前は街を制服で歩いてたら「AKB48じゃない?」って言われていたのが、今では「あれSKE48じゃない?」って言われるようになってきたし、本当にこの1年の活動は大きかったなって思います。

──高田さんは今回が初めて選抜入り、桑原さんは前回に続いて2回目ですけども、1年前はメディアで活動する選抜メンバーの姿を目にしていたいと思います。実際に選抜メンバーとして活動して、外から見ていた頃に考えていた選抜メンバー像との違いは感じましたか?

高田 選抜メンバーになってみて、こういうことをしてたんだなって初めて知った部分も多くて。選ばれた責任やしっかりやらなきゃっていう気持ちが、どんどん強くなりました。

桑原 選抜メンバーに選ばれなかった子たちの存在が私たちの力になってるんです。選抜メンバーが別の仕事で劇場公演を休むと、私達はアンダー(代役)として公演を引っ張っていく立場だったんですけど、特に私としーたん(高田)は(松井)珠理奈と玲奈のアンダーで。最初はファンの方から「やっぱり珠理奈じゃないとダメや」と思われるのが嫌でがむしゃらにやってたんですけど、「やっぱり珠理奈がおらんくてもみずきに任せられる」「みぃ(桑原)としーたんが公演を引っ張ってくれるから安心して観ていられる」っていう声をたくさんいただけるようになったんです。だから、今は変にプレッシャーを感じずに自分らしくやってます。

選抜でもアンダーガールズでも全力なのは変わらない

──小木曽さんは「青空片想い」以来、1年ぶりの選抜メンバー復帰ですね。

インタビュー風景

小木曽 選抜メンバーから落ちたのはやっぱり悔しくて。でも、アンダーガールズとしてセンターポジションを任せていただけたり、アンダーガールズでしか体験できないこともたくさんあって。なので、選抜から落ちたからといって手抜きをするんじゃなくて、逆に変な気負いもなく自分らしく、アンダーガールズっていうポジションをいただけたことに感謝してやってきました。

──SKE48は57人のメンバーでSKE48なわけですものね。

小木曽 SKE48のシングルは選抜メンバーが歌う1曲目がメインかもしれないけど、作品としてはアンダーガールズの曲も入って成り立ってると思うんです。だから選抜メンバーのときもアンダーガールズのときも、がむしゃらで全力なのは変わらないです。

──木本さんはSKE48に入っていきなり選抜メンバーとして活動を始めましたが、今年1月にはチームEとしての劇場公演もスタートしましたね。

木本 公演はお客さんとの距離が近い分、一体感が出て楽しいんですけど、緊張して振り付けや自分の歌うパートを忘れるメンバーもいて。そういうところで、先輩たちはやっぱりすごいなって思いました。チームEはまだまだ成長していけると思っているので、1回1回の公演を全力でやっていけばいつか先輩たちみたいになれると信じてます。

アイドルだからってゆるいダンスじゃダメだと思う

──では最後に、SKE48として今年挑戦してみたいことを聞かせてください。

インタビュー風景

木本 私はSKE48全体でコンサートをやるときに、チームごとに披露する曲を早くチームEだけでやってみたいなってずっと思っていて。愛知県芸術劇場でやった「1!2!3!4! ヨロシク! 勝負は、これからだ!」(2010年11月27日)のときはまだチームEができてなかったので、これからはいろんな場面でチームEとして活躍していきたいなって思ってます。

高田 SKE48は今57人いるんですけど、本当に1人ひとりの個性が強くて。みんなそれぞれの夢を持ってるので、1人ひとりが夢に近づけるよういろんなお仕事に挑戦していきたいなって思います。

小木曽 昨年は全国ツアーを初めてやらせていただいて、それだけでも大きな一歩を踏み出せたんじゃないかと思うんです。SKE48の魅力のひとつはチームの色が出た劇場公演だと思うので、今年はその劇場公演をチームごとにいろんな場所でやりたいですね。

高柳 チームKIIは2月13日、4カ月ぶりに劇場公演をやったんですけど、実際に新公演が始まるまで公演をやってない期間が5カ月ぐらいになるので、その5カ月を埋めるためにもどんどん公演をやりたい。劇場公演がなかなか当たらないっていうのは人気が上がってきたっていうことでもあるんですけど、逆に公演が少ないっていう面も大きいと思うんです。だから、完全地元密着型グループらしく劇場公演を大切にした月を多くして、例えば毎月第3週は公演を毎日やるような活動を増やしていけたらなって思います。

松井 それに劇場公演のネット配信も始まったので、観た人に「この勢いを生で感じたい」って思ってもらえるように、公演の質をどんどん高められるようメンバーみんなで力を合わせてがんばりたいと思います。

桑原 これからはアイドルだからってゆるいダンスじゃダメだと思っていて。パフォーマンスがすごいアーティストさんはたくさんいるんですけど、その人たちに劣らないようなパフォーマンスができるよう、ちゃんと1人ひとり実力つけていきたいです。

インタビュー風景

5thシングル「バンザイVenus」 / 2011年3月9日発売 / CROWN GOLD

  • 通常盤 typeA[CD+DVD] 1600円(税込) / CRCP-10261 / Amazon.co.jpへ
CD収録曲
  1. バンザイVenus [歌:選抜メンバー16名]
  2. 愛の数 [歌:team KII]
  3. 卒業式の忘れもの [歌:白組]
  4. バンザイVenus (off vocal)
  5. 愛の数 (off vocal)
  6. 卒業式の忘れもの (off vocal)
DVD収録内容
  • 「バンザイVenus」music video
  • 「卒業式の忘れもの」music video
  • 特典映像「バンザイVenus」music video メイキング
初回生産分封入
  • 全国握手会イベント参加引換券
  • オリジナルトレーディングカード(全16種類のうち)ランダム1枚
  • 通常盤 typeB[CD+DVD] 1600円(税込) / CRCP-10262 / Amazon.co.jpへ
CD収録曲
  1. バンザイVenus [歌:選抜メンバー16名]
  2. 愛の数 [歌:team KII]
  3. 誰かのせいにはしない [歌:紅組]
  4. バンザイVenus (off vocal)
  5. 愛の数 (off vocal)
  6. 誰かのせいにはしない (off vocal)
DVD収録内容
  • 「バンザイVenus」music video
  • 「誰かのせいにはしない」music video
  • 特典映像「バンザイVenus」music video メイキング
初回生産分封入
  • 全国握手会イベント参加引換券
  • オリジナルトレーディングカード(全16種類のうち)ランダム1枚
  • 劇場盤 [CD] 1000円(税込) / SKE-10004
CD収録曲
  1. バンザイVenus [歌:選抜メンバー16名]
  2. 愛の数 [歌:team KII]
  3. 卒業式の忘れもの [歌:白組]
  4. 誰かのせいにはしない [歌:紅組]
  5. バンザイVenus (off vocal)
  6. 愛の数 (off vocal)
  7. 卒業式の忘れもの (off vocal)
  8. 誰かのせいにはしない (off vocal)
SKE48(えすけーいーふぉーてぃえいと)

アーティスト写真

AKB48の全国進出第1弾として、名古屋・栄に誕生したアイドルグループ。名称の由来は、活動拠点の栄(SaKaE)の頭文字。秋元康の総合プロデュースにより、2008年7月より活動をスタートさせる。AKB48同様「会いにいけるアイドル」をコンセプトに、栄にあるSUNSHINE SAKAE 2階のSKE48劇場(SUNSHINE STUDIO)にてチームS、チームKII、チームE、および研究生が公演を行っている。結成以降、AKB48のコンサートにゲスト出演するほか、不定期ながら東京、大阪、福岡などで出張公演も展開。2009年4月には香港で初の海外公演、5月には名古屋BOTTOM LINEで初の劇場外単独コンサートも実現した。同年8月にシングル「強き者よ」でメジャーデビュー。同曲はオリコンデイリーチャート最高2位、ウィークリーチャート最高5位という快挙を成し遂げた。2010年2月にはチームS 2nd公演「手をつなぎながら」がCD化。翌3月にはチームKII 2nd公演「手をつなぎながら」のCDアルバムと、2ndシングル「青空片想い」を立て続けにリリースした。同年7月には3rdシングル「ごめんね、SUMMER」を発表し、オリコンウィークリーチャート最高3位を記録。10月には全国3都市で、グループ初の単独コンサートツアーを成功させた。2011年1月16日からはチームEの1st公演がスタート。3月9日にニューシングル「バンザイVenus」発売。