SixTONESに宿るロック魂、4thアルバム「THE VIBES」を全曲レビュー (2/2)

初回盤A限定収録曲

13. DRAMA

[作詞:ONIGASHIMA / 作曲:P3AK、Christofer Erixon / 編曲:P3AK]
※新曲

「PARTY PEOPLE」(「声」収録曲)や「FIREWORKS」(「こっから」通常盤カップリング曲)にも参加したONIGASHIMA、P3AKが手がけたエスニックなテイストのダンスチューン。“君”の本音が見えず焦るさまが、変化に富んだメロディとともに表現されている。

14. House of Cards

[作詞:ONIGASHIMA / 作曲:P3AK、Christofer Erixon / 編曲:P3AK]
※新曲

砂上の楼閣という意味のタイトルが付けられた壮大なバラードナンバーは、「DRAMA」の作家陣によって作られた。不安定な日々の中でも一縷の望みを信じて夢を追いかける──誰もが共感できる普遍的なメッセージと6人の繊細かつ力強い歌声が胸に迫ってくる。

初回盤B限定収録曲

13. Blue Days (Jesse×Yugo Kochi)

[作詞:YU-G / 作曲:SHIBU、YU-G / 編曲:SHIBU]
※新曲

ジェシーと髙地のユニット曲は、King & Prince「愛し生きること」やなにわ男子「Missing」も手がけるYU-GとSHIBUがタッグを組んだラップチューン。アコースティックギターと打ち込みのトラックに乗せて、「暖かく照らす光の先に 君が笑ってるのなら嬉しいな」「隣に居るように歌を歌うよ」と切ない心情が歌われている。ブルーシート、群⻘色、青空、青写真など「Blue Days」にちなんだ言葉の数々が歌詞の中でシンボリックに並ぶ。

14. 希望の唄 (Taiga Kyomoto×Shintaro Morimoto)

[作詞:Yu Hanabusa / 作曲:Yu Hanabusa、TAKAAKI、Rouno / 編曲:TAKAAKI、Rouno]
※新曲

京本と森本が歌うのは、2人のピュアな歌声が映えるみずみずしいロックチューン。青春時代を想起させる世界観がどこか懐かしい。未来への希望にあふれたストレートなメッセージが、突き抜けるようなバンドサウンドとともに鮮やかに描き出される。

15. スーパーボーイ (Hokuto Matsumura×Juri Tanaka)

[作詞・作曲・編曲:SAEKI youthK]
※新曲

「こっから」をはじめ、SixTONESにさまざまな曲を書き下ろしてきたSAEKI youthKが制作。松村と田中の会話がリリックに落とし込まれており、思春期特有の全能感や“あるある”が2人の口から語られている。肩の力が抜けた彼らの掛け合いはなんとも聴き心地がいい。DJはSixTONESのティザー映像のミックスや、「こっから -Old School Breakin' Remix-」(「CREAK」通常盤カップリング曲)のアレンジでおなじみのDJ Mass MAD Izm*が担当。軽快なスクラッチが耳を刺激する。

通常盤限定収録曲

13. 君がいない

[作詞・作曲・編曲:Zembnal]
※新曲

「THE VIBES」発売前日の1月9日に音源が解禁されたラップチューン。“君”を失って落ちぶれていくさまが描写されているが、6人の絶妙な掛け合いによって不思議と湿っぽさはない。

14. ONE SONG

[作詞:HIROMI / 作曲:Baby Scent、Adam Yaron]
※新曲

アコギを中心としたオーガニックなサウンドが胸に響く、壮大な愛の歌。未来は明るい──そう確信させてくれるような6人の温もりあふれる歌声がじんわりと心に染みわたる。

15. Drive -THE VIBES ver.-

[作詞:ONIGASHIMA / 作曲・編曲:Josef Melin]
※原曲は「ABARERO」通常盤カップリング曲

SixTONESが出演するReebokのCMソング「Drive」のアルバムバージョン。「慣声の法則 in DOME」での改造ジープに乗ってのパフォーマンスも記憶に新しいところ、早くもアップデートされた。ビッグバンドのアレンジが加えられ、さらなる高揚感を演出している。


SixTONESが「THE VIBES」を携え、2月から4月に行うのはキャリア初の4大ドームツアー「VVS」(バイブス)。「VVS」はダイヤモンドの透明度を表す言葉で、「それぞれの原石を磨いて輝かせる」というグループ名の由来を持つSixTONESが、“俺らのバイブスは1級品”というメッセージをツアータイトルに込めた。

「THE VIBES」には広大なライブ会場に似合う楽曲が多数収録されている。SixTONESはさまざまなインタビューで「音楽フェスに出演したい」と夢を語っているが、6人がフェスのステージに立つ日は遠くないはず。「THE VIBES」を聴いてそう思わせてくれた。望んだ未来を手に入れるため突き進んでいくSixTONESの姿をこれからも見守っていきたい。

ライブ情報

VVS

  • 2024年2月17日(土)大阪府 京セラドーム大阪
  • 2024年2月18日(日)大阪府 京セラドーム大阪
  • 2024年2月19日(月)大阪府 京セラドーム大阪
  • 2024年3月9日(土)福岡県 福岡PayPayドーム
  • 2024年3月10日(日)福岡県 福岡PayPayドーム
  • 2024年4月7日(日)愛知県 バンテリンドーム ナゴヤ
  • 2024年4月8日(月)愛知県 バンテリンドーム ナゴヤ
  • 2024年4月20日(土)東京都 東京ドーム
  • 2024年4月21日(日)東京都 東京ドーム
  • 2024年4月22日(月)東京都 東京ドーム

プロフィール

SixTONES(ストーンズ)

ジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹からなる6人グループ。2018年10月に「YouTube アーティストプロモ」キャンペーンに選ばれた。2020年1月にSnow Manと同時に1stシングルをリリース。デビュー曲「Imitation Rain」はYOSHIKI(X JAPAN、THE LAST ROCKSTARS)が手がけた。同年4月に冠レギュラー番組「SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル」がニッポン放送でスタート。最新アルバムは2024年1月リリースの「THE VIBES」。同年2月から4月にかけてキャリア初の4大ドームツアー「VVS」(バイブス)を行う。