森末「私にとって茉妃菜さんは天才」

──そしてお二人は「矢吹奈子のレコメン！」内で1月8日、15日、22日、29日に放送される「STU48のRADIOROOM！」に出演し、矢吹さんを交えて3人でトークを行います。

谷口　奈子さんは大先輩。アイドルとして学びたい部分はたくさんありますし、ラジオパーソナリティとしても尊敬しています。また奈子さんは誰からも愛されているイメージがあるので、収録以外の部分での姿もしっかり観察して勉強したいなと思っています。

森末　誰もが知っている国民的アイドルの奈子さんと共演できると思うと、ものすごく緊張します。ライブは全然緊張しないのに、今は「ちゃんと話せるかな」という不安が大きくて。しかも私、緊張するとすぐ噛んでしまうんですよ。ラジオは言葉が大事なので、伝えたいことを自分の口でしっかり伝えられるようにがんばらなきゃって。隣に茉妃菜さんがいてくださるのは心強いけれど、私ももうすぐアイドル3年目になりますし、先輩に頼りっ切りにならないようにしたいです。

──谷口さんにとってラジオは得意分野ですよね。普段ラジオに出演する際、どのようなことを心がけていますか？

谷口　自分が感じたことをそのまま伝えようと意識しています。私は語彙力が多いわけでも頭がいいわけでもないので、たまに話してて「どういうこと？」と人に聞き返されることもあるんですけど（笑）、それが自分らしさだと思っているので。たとえリスナーさんに100％伝わらなかったとしても、無難なことを言うより自分の感性を大事にしたほうがいいんじゃないかなと思っています。

森末　ためになります。茉妃菜さんは自分のことを「頭がよくない」と言いましたけど、私はいつも茉妃菜さんの言葉に救われています。茉妃菜さんはいつも私が欲しい言葉をくれるんです。私のモチベーションが下がっていたら気持ちが上がるような言葉をかけてくださいますし、私にとって茉妃菜さんは天才です！

谷口　あはは、ありがとう！

アピールポイントはお酒とドッジボール

──お二人は普段からSHOWROOMで積極的に配信を行い、ファンとコミュニケーションを図っています。どういった部分に配信の魅力を感じていますか？

谷口　私にとってSHOWROOMは電話みたいな感覚です。ちょっとでも時間があれば配信したくて。例えばメイクをするときも、話をしながらメイクしたいので配信したり、本当に日常の一部になっています。そして、悩みがあってもファンの皆さんとコミュニケーションを取るうちに気持ちが晴れ、配信後には「ちっぽけな悩みだな」と思えてきて。だから配信は心が落ち着く場所でもあります。

森末　私はSTU48に加入してから“毎日配信”をしていたのですが、しばらくして「アイドルとして、今は歌やダンスに力を入れたい」と思い、毎日配信をやめました。でも今度はファンの方への申し訳なさが生まれてしまって。歌やダンスをがんばるためとはいえ、劇場公演などでしか自分の姿をお見せできなくていいのだろうかと。そして、たまに配信をしてみるとやっぱり楽しかったんですよね。溜まっていたエピソードを話すとスッキリするし、ファンの方も喜んでくれました。「歌やダンスをがんばりたい気持ちも尊重したいけど、妃奈ちゃんの話が好きだから配信もいっぱいしてほしいな」というコメントもたくさんいただいて……。

谷口　離れてみて配信の大切さに気付いたんだ。

森末　そうなんです。だから今はまた毎日配信を再開しています。配信をするのとしないのとでは自分の生活の充実度も全然違うんですよね。ファンの方が楽しんでくれると私もうれしい！ 茉妃菜さんと同じで、私も配信は生活の一部です。歯磨きと同じくらい日常です（笑）。

──今回の「レコメン！」出演をきっかけにお二人のことを初めて知る人も多いはず。そこで、お二人のキャラクターをもう少し詳しくお伺いしたいです。趣味や特技など、アピールポイントを教えていただけますか？

谷口　私はお酒が好きです。アイドルとお酒ってあまり結び付かないかもしれないけれど、好きなものをちゃんと「好き」と言いたくてお酒好きを公表しました。お酒は幅広い年齢層の方とコミュニケーションを取れるツールでもありますし、この趣味を通してアイドルファン以外の方にも自分に興味を持ってもらえたらいいなと思っています。

──谷口さんのオススメのお酒は？

谷口　私の地元、徳島県のすだち酒です。これは徳島の居酒屋ならどこにでも置いてあるくらい定番。蜂蜜風味のさわやかなお酒で、ファンの方にオススメしたら「ものすごく飲みやすい！」と大好評でした（笑）。全国的にはまだあまり知られていないと思うので、徳島に来られた際はぜひ飲んでほしいし、買って帰っていただきたいです。通販でも買えます！

森末　私はドッジボールが特技です。小学生のときにドッジボールのチームに所属していて、真剣に練習に励んでいました。小学6年生のときには県予選で優勝しました！ なので、この特技をお仕事につなげられたらいいなと思っています。「ドッジボールが好き」と公言しているアイドルも珍しいと思うし、（自分の顔を指差して）私が「ドッジボールが好き」ってギャップじゃないですか？（笑）

谷口　選手として全国大会に出たんだよね？

森末　はい。背番号2番で出場しました！ 小学生のドッジは男女混合なので、女子はどうしても狙われやすいんです。でも当時の私は負けん気が強かったので、狙ってきたボールは意地で全部キャッチしていましたね。これはあとから聞いた話なんですけど、ほかのチームから「あの2番、女子のくせにバケモノだな」と言われていました（笑）。

2025年に達成したい目標は

──さてここからはSTU48の活動について伺います。STU48は1月15日に11thシングル「地平線を見ているか？」をリリース。3期生の曽川咲葵さんが初センターを務める新体制で2025年の活動をスタートさせます。

森末　同期のさっちー（曽川）がシングル表題曲のセンターに立つと知って、すごいなと思いました。さっちーは普段から強くて、弱音を吐かない子というイメージ。だけどたまにさっちーから深夜に電話がかかってくるんですよ。私を頼ってくれているのかなと思うと、うれしいですね。選抜には頼りになる先輩がたくさんいますが、同期にしか支えられない部分もきっとあるはずなので、私はさっちーを後ろから支えたいと思っています。

谷口　1期生は（すでに卒業を発表している峯吉を除くと）もうすぐ4人になってしまいます。同期がいなくなるのは心細いけれど、STU48結成当初から大切にしているものは変えたくないし、1期生はそれをみんなに伝えていかなきゃいけないと思っています。新生STU48として変化しつつも、根の部分はそのままでありたいですね。STU48は瀬戸内7県を拠点に活動する地域密着型のグループなので、地元の方たちに身近に感じていただきたくて。広島であれば、いずれは広島カープ、サンフレッチェ広島に続いて名前が挙がるくらい地域に根付いた活動をしていきたいです。

──お二人それぞれの2025年の目標も聞かせてください。やってみたいお仕事や叶えたいことなど。

森末　今年は、やりたいことをもっと口に出して発信していきたいです。今まではあまり「○○がしたい」と言えなくて。先ほど言ったドッジボールに関わるお仕事もやってみたいので、ちゃんと「したい」と言える年にしたいです。

谷口　私はSTU48で選抜入りを目指しています。以前は選抜にあまり固執していなかったんですけど、あるときファンの方の言葉で気持ちが変わりました。STU48の選抜メンバーが歌番組に出演していたとき、私をずっと応援してくれているファンの方が知り合いに「君の推しメンはどこにいるの？」と聞かれてちょっと悲しい気持ちになったそうで。「選抜に入ってほしい」と言われたことはなかったんですけど、やっぱり本心では地上波のテレビ番組に映るのを楽しみにしているのかなと考えたら、「私も選抜入りしたい」と思いましたし、目指したいと感じました。そして、その決意をしてからもうすぐ1年。自分の中ではやっと実現できそうな位置まで来たかなという感触があります。選抜メンバーとして見る景色を目にしないままアイドル人生を終えたくないので、この1年は選抜入りにこだわって、絶対につかみ取りたいなと思っています。

──では最後に、お互いにエールを送り合ってこのインタビューを締めましょう。

谷口　私はひめちゃんを見ていて、初期の自分と重なるところが多いなと感じていて。明るいキャラクターだけど実際はただ明るいだけじゃなくていろいろと考えてしまう性格だし、自分をアピールするのも下手っぴというか。だからこそ、頼ってくれるのがうれしいし、私はひめちゃんのよさをたくさんの人に伝えたい。3期生の中でも特別な存在です。

森末　わ、うれしいです！

谷口　これからもっと仲よくなれる気がしています。私も私なりにアドバイスをしたり一緒に悩んだりしたいなと思っています。

森末　ありがとうございます！ 私は今まで何度も茉妃菜さんに助けられたり勇気付けられたりしてきたので、これからもお世話になりたいです。ただ、1つ不安があって。茉妃菜さんは目標を叶えたらいなくなっちゃう気がしていて……。

谷口　選抜入りしたら卒業しちゃうってこと？

森末　はい。それが怖いです。私はまだまだ茉妃菜さんと一緒にSTU48で活動がしたい！ 私の目標は、私が卒業するときに茉妃菜さんに見送っていただくことです。私、茉妃菜さんの卒業を見送るのはつらいので。

谷口　いやいや、後輩の卒業を見送る私のほうがつらいよ！（笑）

森末　えー？ でも茉妃菜さんとやりたいことが本当にたくさんあるので、こんな生意気でよくわからない後輩ですがこれからもかわいがってください！

谷口　こちらこそ、よろしくお願いします！