音楽ナタリー Power Push - SHE'S
成長遂げた2015年を締めくくる「She'll be fine Vol.6」
刺激を与えてくれる同郷の先輩ココロオークション
──東名阪ライブのラスト、12月18日の東京・下北沢GARDEN公演の競演相手はココロオークションです。東京公演ですが、SHE'Sと同じく大阪のバンドですね。
はい。大阪で地元バンド2組がライブをして地元感を出しても、と思って(笑)。
──活動の場所だけでなく結成時期も近いですね。
そうなんです。すごく近いんですが、実はライブサーキットとかを除いてあまり一緒にライブをやったことがない相手なんですよね。
──そんな相手を東京で。
東京で大阪のバンド同士で戦って……結果的に叩き潰したい(笑)。
──東京まで来て潰し合いですか(笑)。
そうですね。ライバルというより先輩って感じなんですけど、同じ大阪のバンドとして刺激を受けてます。
──ちなみにココロオークションは2016年に結成5周年ワンマンをすることが決まっていますね。
そう、それで僕らも今5年目で、来年5周年を迎えます。僕らの5周年ワンマンはどこでやりましょうか(笑)。そもそもやるのかって話ですが、そこはまあ楽しみにしておいていただければと。
ライブでは新曲も
──では「She'll be fine -chapter.6-」が終わったあとの予定を教えてください。
はい。実はもう新作のレコーディング自体は終わっていて、これからミキシングやマスタリングをする予定です。
──どんな作品になるんでしょうか?
大雑把に言うと、今作は聴いてくれる人の気持ちを自分なりに考えたり置き換えたりして出した答えを人に返すような気持ちで作った楽曲が多いですね。1stは自分と向き合いながら歌詞を書いて、2ndは自分と向き合ってわかったことを誰かに伝えようとして。今回はさらにお客さんに向けて歌った楽曲が増えたと思います。前作の「俺はこう思うんやけど」って一方的にポンッて投げた感じじゃなくて、今回はちゃんと関わった相手に向けて届けていくような作品になりました。
──「She'll be fine -chapter.6-」で楽曲を披露する予定は?
あります。初披露になるので今は絶賛練習中で(笑)。
──ライブでどんなリアクションが得られるか楽しみですね。
そうですね、前回とはまた違っていてほしいなって思います。歌詞もおのおの自由に受け取ってほしいし、いろんな顔が見られればって。
──そして対バン相手も叩き潰さなきゃいけない。大変ですね。
ははは(笑)。でも対バン相手は今年になって距離が近付いたとか、このタイミングでしかむしろやる意味ないんじゃない?ってメンツがそろったので。漠然と「止まりたくない」って思いから考えたツアーが、結果的に2015年の総決算的なものになるというか、意味のあるものになりそうです。
──2016年はどんな年になると思いますか?
来年1年丸々使った計画を考えていて、そこに向かおうってメンバーたちと話してます。よりアグレッシブな1年になると思うんで、自分たちをもっとブラッシュアップしたいし、向けられた期待にも応えていきたいです。リリースもありますが、まずはライブですね。
──新曲を初めて披露する今回の東名阪ツアーは、SHE'Sにとって2016年への足がかりになりそうですね。
はい。2015年の終わりであり、かつ来年のきっかけを見付けられるようなステージになると思います。
- 2015年12月8日(火)大阪府 Shangri-La
- 出演者
- SHE'S / Ivy to Fraudulent Game
- 2015年12月10日(木)愛知県 APOLLO BASE
- 出演者
- SHE'S / Goodbye holiday
- 2015年12月18日(金)東京都 下北沢GARDEN
- 出演者
- SHE'S / ココロオークション
収録曲
- Change
- Night Owl
- L&F
- Evergreen
- Long Goodbye
- Back To Kid
- All My Faults
SHE'S(シーズ)
井上竜馬(Vo, Key, G)、服部栞汰(G)、広瀬臣吾(B)、木村雅人(Dr)からなる4人組ピアノロックバンド。2011年の結成から地元大阪を中心に活動を続け、2012年に行われた「閃光ライオット2012」ではファイナリストに選出された。2014年7月に初の全国流通盤となるミニアルバム「WHO IS SHE?」を発表し、2015年5月には2ndミニアルバム「WHERE IS SHE?」をリリース。12月には東名阪ツーマンツアー「She'll be fine -chapter.6-」を開催する。