音楽ナタリー Power Push - 「SATANIC CARNIVAL'15」開催記念インタビュー 世代を超えて集える空間

松本健太(WANIMA)、横山健、キヨサク(MONGOL800)

WANIMAは今の時代のモンパチ

──松本さんのパンクとの出会いはどんなものだったんですか?

松本 僕もともとヒップホップとかレゲエばっか聴いてたんですよ。で、熊本の田舎に住んでてギターの西田(光真)が幼なじみで、ハイスタを聴かせてくれて。なんだこの速いの!って驚いて。ビビっときましたね。こんなにテンション上がる音楽あるんだって。

左からキヨサク(MONGOL800)、松本健太(WANIMA)。

──それでコピーバンドを始めて。

松本 そうです。でも難しくてできなかったんですよ。

横山 ハイスタは……ドラムとギターはちょっと難しいかもね。でもベースはそうでもないよ(笑)。弾きながら歌うのは簡単じゃないと思うけど。

──東京にはいつ出てきたんですか?

松本 18歳で出てきました。高校のときから西田とバンドを組んでたんですけど、西田が卒業して自衛隊に入ったんです。けど、2年ぐらい経って、やっぱり音楽がやりたいって自衛隊を辞めて東京に出てきてくれたんですよ。それでメンバーを探して、今のバンドになりました。

──PIZZA OF DEATHと接点ができたのはいつ頃ですか。

松本 それはもう最近で、健さんとお話できたのも去年ですね。

横山 実を言うと僕じゃなくてうちの社員が見つけて、「うちでWANIMAやりたい」って言ってきたんです。それで音源聴いたり、YouTubeで再生回数が3ケタの動画を観て(笑)。今の時代のモンパチみたいだなあと思いました。まず日本語でやってるということと、キャラがちゃんとある気がしたんですよ。モンパチもキャラ濃いじゃないですか。ねえ?

キヨサク そうすか?(笑)

横山 そうでしょ。十分濃いでしょ(笑)。

──パッと聴いてわかるっていう。

左から横山健、キヨサク(MONGOL800)、松本健太(WANIMA)。

横山 うん、そうそう。

キヨサク あ、音楽的なキャラ?(笑)

横山 両方! 見た目もそうだし、音楽も自分たちをちゃんと持ってる。だから……いいなって素直に思いましたね、WANIMAは。

──WANIMAはハイスタやモンパチに影響を受けながらも、そこに自分たちなりのオリジナリティを加えていって。

松本 ヒップホップやレゲエを聴いていたから、日本語で遊ぶみたいな、そういうところが面白いなと思ったんですよ。言葉遊びが好きで。そこらへんが自分たちらしさじゃないかなって気がします。

──そのあたりがハイスタやKen Bandにはないところ。

横山 全然ないですね。ついこないだも健太に言ったんです。「ホントにお前は俺にはない才能を持ってるな」って。「でもお前は俺みたいにうまくはギター弾けないからな」って(笑)。

──なにを張り合ってるんですか(笑)。

横山 ははは(笑)。WANIMAは新しい感覚があって、すごくいいんですよね。言葉のチョイスとかリズムの乗せ方とか。

「AIR JAM 2012」でハイスタをカバー

──話は前後しますが、東北で開催された「AIR JAM 2012」にMONGOL800が出てましたね。

横山 そうだね。でもほんとは2000年の「AIR JAM」で出るべきだったよね(笑)。

キヨサク 「AIR JAM 2000」のときは沖縄枠が1つ埋まってましたからね(笑)。

横山 あっ、喜納(昌吉)さんがいたんだ。

キヨサク 確かに2000年の「AIR JAM」に出られてたらよかったと思いますけど。

──じゃあ12年越しの宿願が叶ったわけですね。

キヨサク そうですね。しかも東北ということもあったし。

──意義のあるイベントでしたね。

キヨサク(MONGOL800)。

キヨサク そう。「AIR JAM 2012」ではとりあえずハイスタのカバーをやりましたね。

──「New Life」でしたっけ。

キヨサク そう。高校時代に死ぬほどコピーしたなあと思いながらやりました。99年にハイスタと一緒にやって、そのあとKen Bandと対バンして、それ以来の競演だったんで。思い出の曲を1曲やりてえな、って。

──それはものすごく感慨深い出来事ですね。高校時代に深い影響を受けてコピーした曲を、そのバンド主催のフェスでやるっていう。

キヨサク 自分たちなりに影響を消化した形を見せたいなと。

──めちゃくちゃ達成感あったでしょう。

キヨサク はい。こうやって話してるのも……ちょっと緊張してますけど。

横山 うそー!!(笑)

──横山さんもKen Bandで去年モンパチ主催のフェス「What a Wonderful World!」に出てますよね。

キヨサク 俺らも呼びたくて呼んだんですけど、「沖縄」が呼んでくれと。そういう雰囲気はずっとありましたよ。なので感慨深かったし、その流れで「SATANIC CARNIVAL」に呼んでもらえるのは、すごくうれしい。

横山 僕ら何かやるときはモンパチモンパチって考えるんですよ。いつも気になってるし、機会があれば一緒にやりたい。ハイスタの頃からの知り合いっていうのもあるよね。古くからの仲間っていうかさ。

──あの頃からずっと現役でバンドをやり続けてる人たちも少なくなってきましたからね。

キヨサク ねえ。最近はそうですよね。

横山 ベテランでしょ、もう。

キヨサク こないだ出演したフェスでも、直接の知り合いがユニコーンしかいなかった(笑)。どうしようと思って。人見知りなんで(笑)。なので、こうやってつなげてもらえるフェスってうれしいですね。

SATANIC CARNIVAL'15
2015年6月20日(土)
千葉県 幕張メッセ 国際展示場9-11ホール
出演者
SATAN STAGE

OVER ARM THROW / ROTTENGRAFFTY / KEMURI / coldrain / MONGOL800 / Fear, and Loathing in Las Vegas / Ken Yokoyama / 10-FEET / FACT

EVIL STAGE

SHIMA(オープニングアクト) / Crystal Lake / BACK LIFT / BUZZ THE BEARS / WANIMA / HAWAIIAN6 / RADIOTS / G-FREAK FACTORY / locofrank / 怒髪天 / The BONEZ / 04 Limited Sazabys / GOOD4NOTHING / SHANK

Ken Yokoyama(ケンヨコヤマ)
Ken Yokoyama

1969年10月1日生まれ。Hi-STANDARD、BBQ CHICKENSのギタリスト。2004年にソロアーティストとしての活動を開始し、Ken Yokoyama名義によるアルバム「The Cost Of My Freedom」をリリースした。Ken Bandとしてライブ活動を展開して以降も、2005年の2ndアルバム「Nothin' But Sausage」をはじめ定期的に作品を発表。2008年1月に初の日本武道館公演を実施したほか、2010年10月には「DEAD AT BAY AREA」と題したアリーナライブを神戸と幕張で敢行した。2011年にはHi-STANDARDのライブ活動再開や「AIR JAM 2011」開催など、ソロ以外の活動も続々展開。2012年11月に5thアルバム「Best Wishes」をリリースした。2013年11月にはドキュメンタリー映画「横山健 -疾風勁草(しっぷうけいそう)編-」が、全国60館の劇場にて公開され、2014年9月に「Stop The World」を収めたCDが付属したDVD「横山健 -疾風勁草編-」を発売した。2015年7月には8年4カ月ぶりとなるシングル「I Won't Turn Off My Radio」をリリースする。

MONGOL800(モンゴルハッピャク)
MONGOL800

キヨサク(Vo, B)、儀間崇(G)、高里悟(Dr)による沖縄在住のスリーピースバンド。高校在学中の1998年に沖縄で結成。1999年に沖縄限定で「GO ON AS YOU ARE」をリリースするが、あまりの反響の大きさから2000年に全国発売となる。2001年に発売したアルバム「MESSAGE」は収録曲がCMソングに使用され、インディーズレーベルからの発売としては異例のメガヒットを記録。幅広い世代に響くキャッチーなメロディとストレートな歌詞でリスナーを魅了している。2015年8月に通算7枚目となるオリジナルアルバム「People People」をリリース。9月末より新作を携えてのリリースツアーを開催する。

WANIMA(ワニマ)
WANIMA

熊本出身の松本健太(Vo, B)、西田光真(G, Cho)を中心に2010年初夏に結成されたメロディックパンクバンド。2012年12月に同じく熊本出身の藤原弘樹(Dr, Cho)が加入し、現在の編成となる。Ken YokoyamaやHOTSQUALL、FOUR GET ME A NOTSなどさまざまなバンドのツアーに参加し、各地で知名度を高める。これまでに制作したデモ作品3枚は、現在までに手売りで4000枚を突破。2014年にPIZZA OF DEATHが、レーベルとして初めてマネジメント契約をしたことを発表。同年10月、同レーベルより1stミニアルバム「Can Not Behaved!!」をリリースした。