──そして2011年5月に「少女飛行」でメジャーデビュー。この楽曲に対する思いは?
私、「少女飛行」がPASSPO☆の中で一番名曲だと思うんですよ。ほかにも「Pretty Lie」とか代表曲はあると思うんですけど一番知られている曲だと思うし、私たちの始まりとなった曲でもあったから。この曲に出会えてよかったなって思ってます。この曲じゃなかったら、もしかしたら全然違うグループになってたかもしれないし。
──「少女飛行」は女性アイドルグループのメジャーデビュー曲でオリコンシングル週間ランキング1位を獲得という初の快挙を成し遂げて。その当時のことはどう思ってましたか?
あのとき、パッセンジャーの皆さんも私たちをどう売り出していくか話し合う会議に出席していて、そこでメジャーデビューシングルをオリコンでいい順位になるくらいたくさん買おうっていう話を決めて。でも正直な話、確かに順位は大事だけど……はたしてこれが正解なのかなって私は思ってました。自分たちの本当の実力ではないというか、「少女飛行」っていう自分たちが本当に聴いてほしい曲だからこそ、こういう売り方をするのは……私の中で許せなかった部分はありましたね。もちろん、人それぞれ捉え方の違いはあると思うしメジャーデビュー曲だから記録に残ることをやったほうがいいというのも理解はできます。実際、1位を獲得したから雑誌の表紙もできたしメディアに取り上げられることも多かったですから。ですけど……やっぱり当時の私たちは浅はかというか、そのあとのことをちゃんと考えてなかったんです。
──それはどんなことでしょうか?
事務所にも1位になったことでたくさんお仕事の話がきたんですけど、例えばテレビに出てもまったく結果を残せなかったんです。なんの印象も残せなかった。そのときは自分たちの不甲斐なさとか後悔でいっぱいになってしまったんですけど、それについて何も反省会もせずに過ごしてきてしまって。その当時のことが5年間の中で唯一後悔してます。やり直せるものならもう一度やり直したい。
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