ナオト・インティライミ「『7』」 PR

ナオト・インティライミ|好き勝手作っちゃいました! 新ティライミと旧ティライミをつなぐ「7」の軌跡

ナオト・インティライミの7枚目のアルバム「『7』」が12月12日にリリースされた。

「ハイビスカス / しおり」「Start To Rain」という2枚のシングルで、旅を終えたあとの“新ティライミ”スタイルを表現してきたナオト。前回のインタビュー(参照:ナオト・インティライミ「Start To Rain」インタビュー|J-POPに世界のトレンド掛け合わせた“新ティライミ”をご提案)では「今なら24カ月連続リリースでも大丈夫」と語っていた彼がさっそくニューアルバムを完成させた。今回のインタビューではナオトをフックアップしたキーパーソンである桜井和寿(Mr.Children)とのコラボ曲「Amor y sol with 桜井和寿」をはじめ、「『7』」の各楽曲についてたっぷり語ってもらった。

取材・文 / 高橋拓也 撮影 / 後藤壮太郎

※アルバムタイトル「『7』」の二重カギカッコはカギカッコが正式表記。

好き勝手作ってきたものをテーブルに並べてみました

──前回のインタビューからまだ2カ月しか経っていないんですよね(※取材は11月下旬に実施)。

こんなに早く、また会えるとはね。

──アルバムの制作状況について前回のインタビューで少し伺ったのですが、まさかこんなに早くリリースされるとは思いませんでした。今回のアルバムはシングル曲や映画「旅歌ダイアリー2」で使われた楽曲も収録され、旅を終えたあとのナオトさんの作風が凝縮された作品になっています。

この1年でできた楽曲を集めました。しかも今作、アルバムを作るために書き下ろした曲が1曲もないんです。こんなことは初めて。

──前作「Sixth Sense」は“第六感”というテーマが掲げられた作品でしたが、今回は特別にテーマを設けたわけではないんですね。

うん。もう好き勝手作ってきたものをテーブルに並べた感じ。ほかにも10曲ぐらい完パケした曲はあったんだけど、今リリースするのにふさわしいものを選んだんですよ。

──今回のアルバムタイトルはシンプルに「『7』」ですが、これはどういった意図で命名されたんでしょうか?

ナオト・インティライミ

いろいろアルバム全体に関わるようなキーワードを当てはめたりもしたんだけど、この「7」っていう絵面がとにかく強いと思ったの。7ってハッピーな数字だし、ずーっと見てたら、聴いてくれる皆さんの1週間を彩りたいっていう思いだとか、ドレミファソラシの7音階の“有限の無限”に挑戦してみたい気持ち、虹の7色とか……さまざまなイメージが浮かんだんです。特に虹の概念ってアフリカだと2色、アメリカとか欧米は6色とか国ごとで違っていて、藍色が含まれているのは日本だけなんですよ。こういう日本独自の豊かな色彩感覚を音で表現したかったっていうのもあったかな。

ここまでとっ散らかってるアルバム、まずないよね

──映画「旅歌ダイアリー2」でナオトさんは「ジャンルとジャンルがいろいろ混ざって新しい音楽が生まれていった」「そういうの作れたらいいなあ」とお話ししていました。ナオトさんは旅の途中さまざまな音楽を聴いてきましたが、今回のアルバムではどんなジャンルを参考にしましたか?

1つにはしぼることができないな。「Shake! Shake! Shake!」だったらトリニダード・トバゴのソカにカントリーやウエスタンが混ざっていて、「Amor y sol」はラテンで、「My Great Days」はクラブ、「Eraser」はアーバンだし……このアルバムはジャンルで言ったら2、30種類ぐらいの音楽が混ざっていて、J-POPをベースにそれぞれミックスしました。

──1種類では形容できないほど、さまざまなジャンルの音楽を混ぜ合わせることで、ナオトさんらしさを感じさせるサウンドが形成されているのかもしれませんね。

確かにね。これだけジャンルがとっ散らかるとワケわかんない作品になっちゃうと思うんだけど、今回はセルフプロデュースでハンドリングしてるから、うまくナオト節が入ったのかな。ここまでジャンルがとっ散らかってるアルバム、まずないよね。

ナオト・インティライミ

──それでも敷居の高さがなく、アルバムとしてのまとまりを感じさせる、とても聴きやすい作品に仕上がっていました。そしてシングル2枚で表現されてきた“新ティライミ”スタイルが、ここで確立されたように思います。

シングルだと1、2曲ぐらいしか入れられないから、アルバムを通して今の作風を感じてもらえるのはいいよね。アルバムとライブこそ自分を表現できる作品で、音楽性を十分に伝えられるものだから、こんなアルバムを出せたのはうれしい。しかも今回は制作中、一度もスタジオに入っていないんですよ。リビングみたいな部屋での作業だけでアルバム1枚を作ってしまうっていう、今までとはまったく違った作り方なんです。みんなソファに寝そべりながら作業してたもん(笑)。

──前作「Sixth Sense」はいわゆるレコーディングスタジオでレコーディングされていましたよね。映画「旅歌ダイアリー2」後編に出てきたロサンゼルスのレコーディングスタジオはまさにリビングのような部屋で、リラックスしたムードが感じられました。今回の製作はLAのこのスタジオで行われたのでしょうか?

まさにあのワンルームですべての制作が行われてて。あの方法だと部屋のそこかしこに人がいるから、ストイックにならずスッと制作に入っていける。その手法がとても僕に合っていたんです。

──この作り方は新たな挑戦でありつつ、今後のナオトさんの基本的な制作スタイルになりそうですね。

そうだねー! 直感やそのときのパッション、ノリをバッと凝縮できるんだよ。この作り方、20代だったらできなかったかもな。パッと作るといっても早けりゃいいってもんじゃないし、ある程度のクオリティがないとダメだもんね。

もう学生ノリで入れちゃった

──アルバムの冒頭を飾る「Shake! Shake! Shake!」は情熱的なダンスナンバーですね。

LAのレコーディングスタッフが日本に来たときに一緒に作ったんですよ。

──「Start To Rain」のカップリング曲「Sing a song」もLAのスタッフが日本に来たときに制作したとお話ししていましたね。

ナオト・インティライミ

そうそう! それと同じタイミング。この曲、すごい早さで完成したんですよ。「Sing a song」と一緒に作って2、3日で完成したんです。メロディの土台が30分ぐらいで固まって、そのあと1時間ぐらいで歌詞を作って、もう歌入れって感じ。瞬発力でできたよね。

──「Shake! Shake! Shake!」の最後に誰かの話し声が聞こえますが、これはスタッフの方ですか?

この声はケビンっていうスタッフが「ナナナナナーオートー」って1人で歌っていたところをそのまま入れたんです。

──ナオトさんの過去の作品でも、楽曲の最後にちょっとした会話が収められている曲がありましたね。今作だと「My Great Days」にも。

最後に僕の笑い声が入ってるんだよね。「My Great Days」の場合はとりあえず歌詞を書いてそのまま勢いで歌ってみて、思い付きのアドリブを入れまくったからおかしくって。最後に大爆笑しちゃったところをそのまんま入れたんです。ちなみに「My Great Days」の完成版は、勢いで歌ったテイクがほぼ修正なしで使われてます。

──こういった素の姿が垣間見えるシーンが含まれていると、アーティストがとても身近に感じられていいですね。それから「Start To Rain」の冒頭には、ラジオを聴く2人組の会話が盛り込まれていました。

これはスタッフとふざけて「こういうの入ってたら面白いよね」って話になって、もう学生ノリで入れちゃったんだよね(笑)。

ナオト・インティライミ「『7』」
2018年12月12日発売 / UNIVERSAL SIGMA
ナオト・インティライミ「『7』」初回限定盤

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ナオト・インティライミ「『7』」通常盤

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CD収録曲
  1. Shake! Shake! Shake!
  2. Start To Rain
  3. Amor y sol with 桜井和寿
  4. Sunday -オーガニックver.-
  5. My Great Days
  6. 同窓会
  7. Eraser
  8. セーフティーゾーン
  9. 夢のありか
  10. ハイビスカス
  11. Sing a song
  12. しおり
初回限定盤DVD収録内容
  • ナオト・インティライミ LIVE キャラバン 2017「旅歌ダイアリー」@Zepp Osaka Bayside
  • 「7」ジャケット撮影メイキング
ナオト・インティライミ
ナオト・インティライミ
三重県生まれ、千葉県育ち。世界28カ国を515日間かけて1人で渡り歩き、各地でライブを行うなど、世界の音楽と文化を体感。帰国後となる2009年には自らのソロ活動のほか、サポートメンバーとしてMr. Childrenのツアーにも同行する。そして2010年4月、ナオト・インティライミ名義でのメジャーデビューシングル「カーニバる?」をリリース。同年7月には1stアルバム「Shall we travel??」を発表し、メジャーデビューからわずか8カ月後の12月には東京・日本武道館公演を開催する。その後2011年には「NHK紅白歌合戦」に初出場。2015年12月には自身初となる大阪・京セラドームでのライブを4万人の観客と共に大成功に収め、2016年11月には全国アリーナツアー11公演を行い、計10万人を動員した。2017年1月31日、自分の原点に立ち返るため世界を回る旅に出ることを宣言し、約半年の旅を経て7月10日開催の「ナオトの日」でシーンに復帰。この旅の模様はドキュメンタリー映画「ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2」として劇場公開された。2018年3月からは弾き語りワンマンツアー「こんなの初めて!!ナオト・インティライミ 独りっきりで全国47都道府県 弾き語りツアー2018」を行い、7月に20枚目のシングル「ハイビスカス / しおり」、10月に21枚目のシングル「Start To Rain」、12月には7枚目のアルバム「『7』」を発売。29日には3年ぶり2度目となる愛知・ナゴヤドーム単独公演「ナオト・インティライミ ドーム公演2018~4万人でオマットゥリ!年の瀬、みんなで、しゃっちほこ!@ナゴヤドーム~」を開催する。