キセル|変わらない、でも今までとはなんとなく違う20年目 キセル、20周年おめでとう。細野晴臣、斉藤和義、坂本慎太郎、中納良恵、曽我部恵一ら アーティスト15組から寄せられた祝福メッセージ

キセル20周年に寄せて

王舟

王舟
好きなキセルの楽曲は?
「ひとつだけ変えた」

浮遊してるアンサンブルの中で考えごとにふける人物の声が、なんだか自分の中で響いてるような錯覚を覚えるし、「ひとつだけ変えた」のフレーズ、楽曲を聴く前は情景が想像できなかったけど、サウンドの中でたどり着いた時、まるで気心の知れた友人に、もう一度出会った気がしました。とても好きです。

キセルの楽曲を聴いて思い浮かべる風景は?

海で遊んでいても、山を登っていても、新聞を読んでいても、休んでても、何をしていても、キセルの背中で音楽が鳴っていて、それが空気の鼓動と混ざりあって世界が成り立ってるようなイメージ

20周年を迎えるキセルに一言

キセル、20周年おめでとうございます。20年間どんなんだったのか想像できませんが、少し垣間見ることができて嬉しいです。これからも作品を楽しみにしております!

中国・上海出身のシンガーソングライター。2014年にゲストミュージシャンを迎えバンド編成で制作した1stアルバム「Wang」を発売後、2016年に宅録で完成させた2ndアルバム「PICTURE」をリリース。さらにイタリアで2018年にBIOMAN(neco眠る)と共作したインストアルバム「Villa Tereze」、今年5月に宅録とバンド演奏を交えた3rdアルバム「Big fish」を発表した。作品制作やライブ活動の傍ら、他アーティストの楽曲へのゲスト参加やプロデュース、またCMへの楽曲提供など幅広く活動している。

折坂悠太

折坂悠太
好きなキセルの楽曲は?
「くちなしの丘」

音楽活動を始める前に、一人でコピーしたことがあります。スローな印象の曲なのに、コード進行や曲の展開などプログレ楽曲のように巧みで、演奏してみるとアッパーな印象になってしまい、苦労した記憶があります。お二人の、声と演奏の包容力を感じた出来事でした。

キセルの楽曲を聴いて思い浮かべる風景は?

人にはその人にあった生きる周波数帯があって、それぞれ異なり、音楽にあらわれると思うんですが、お二人のライブを初めて見たとき、その低さに驚きました。笹の小舟がそよそよ波に揺られている。その下には底の知れない、地球のプレートと共に呼吸する、広大な黒い海がある。そんなイメージを持っています。

20周年を迎えるキセルに一言

豪文さん、友晴さん、20周年おめでとうございます。いつか共演できるよう、精進します。

1989年鳥取県出身のシンガーソングライター。2013年にギターの弾き語りでライブ活動を開始。2014年に自主製作のミニアルバム「あけぼの」を発表し、2015年にレーベル・のろしレコードの立ち上げに参加した。2016年には1stアルバム「たむけ」、2018年にミニアルバム「ざわめき」を発表。同年に全国23カ所を回る弾き語り投げ銭ツアーを敢行し「FUJI ROCK FESTIVAL」など夏フェスにも多数出演した。また同年に2ndアルバム「平成」をリリースしCDショップ大賞を受賞する。2019年3月にシングル「抱擁」を発表後、7月クールのフジテレビ系ドラマ「監察医 朝顔」主題歌に書き下ろし楽曲「朝顔」を提供。8月に同曲を配信限定でリリースした。10月から11月にかけて弾き語りツーマンツアー「折坂悠太のツーと言えばカー2019」を開催する。

蔡忠浩(bonobos)

蔡忠浩(bonobos)
好きなキセルの楽曲は?
「君の犬」

もう10年以上も前のこと、ハナレグミ永積くんの呼びかけで忘年会&セッション大会が開催されたんだけど、そこで初めて聴いてめちゃめちゃ感動したの覚えてる。
おそらくこの曲ができたばっかりの頃だと思う。
なんて悲しくて素敵な歌なんだろうと、辻村くんの歌ってるすぐ横で聴きながら、こんな曲を書ける辻村くんの才能をとても羨ましく思った。

キセルの楽曲を聴いて思い浮かべる風景は?

春から初夏にかけての、霞みがかった川の土手。

20周年を迎えるキセルに一言

辻村兄弟、キセル20周年おめでとう。
ソングライターとしてもプレイヤーとしてもずっと変わらず尊敬しております。
これからも良い歌を書き続けてくださいね。

2001年に結成。2003年にメジャーデビューを果たし、レゲエ、ダブ、エレクトロニカなどさまざまな音楽性を取り入れた音楽性で注目を集める。2015年に蔡忠浩(Vo, G)、小池龍平(G)、田中佑司(Key)、森本夏子(B)、梅本浩亘(Dr)による5人体制がスタートした。最新作は2019年3月に配信リリースした楽曲「アルベジオ」。また蔡はソロ名義で楽曲制作やライブ活動のほか舞台の音楽監督や映像作品への楽曲提供も行っており、2019年7月にNHK総合で放送がスタートしたドラマ「だから私は推しました」の劇伴を手がける。

斉藤和義

斉藤和義
20周年を迎えるキセルに一言

キセル20周年おめでとう!
あれからそんなに経つのか…
キセルデビュー時のディレクターから、京都のユル~い兄弟ユニットがデビューするんですよって事で聞かせてもらったのが出会いでした。カセット宅録の音は国籍不明で、ユルい中にもそこはかとなく漂うパンク感がめちゃめちゃカッコよくてすぐにやられました。タケちゃんにはツアーやレコーディングに参加してもらったり、2人にリミックスもしてもらったり、お世話になってまーす。最近あんまり会ってないね…。また吉祥寺で泊まり飲みしましょ~!
おめでとう。これからもそのままユルユルやってください。

1966年栃木県出身。学生時代から曲作りを開始し、1993年に1stアルバム「僕の見たビートルズはTVの中」でメジャーデビューを果たす。1994年に4thシングル「歩いて帰ろう」が子供番組「ポンキッキーズ」で使用されたことから注目を集め、以降「歌うたいのバラッド」「ウエディング・ソング」「ずっと好きだった」など数々の代表曲を生み出し多くのファンを獲得する。2011年には中村達也とのロックバンド・MANNISH BOYSを始動する。2019年9月18日には、自身が劇中音楽を担当し主題歌「小さな夜」を書き下ろした伊坂幸太郎原作の映画「アイネクライネナハトムジーク」のオリジナルサウンドトラックをリリースする。

坂本慎太郎

坂本慎太郎
好きなキセルの楽曲は?
「富士と夕闇」

リズムがつんのめる感じがハッとさせられて好きです。

キセルの楽曲を聴いて思い浮かべる風景は?

安曇野

20周年を迎えるキセルに一言

20周年おめでとうございます。
10年以上前に京大西部講堂で対バンしましたよね。
「ひとりぼっちの人工衛星」を素敵にカバーしてくれて嬉しかったです。
これからもお互い精進いたしましょう。

1989年に結成したゆらゆら帝国でボーカルとギターを担当し、10枚のスタジオアルバムや2枚組ベストアルバムなどを発売後2010年に解散した。翌2011年に自主レーベル・zelone recordsを設立しソロ名義での1stアルバム「幻とのつきあい方」をリリース。2013年にシングル「まともがわからない」、2014年に2ndアルバム「ナマで踊ろう」、2016年に3rdアルバム「できれば愛を」を発表した。2017年にドイツ・ケルンで開催されたイベント「Week-End Festival #7」で初のソロライブを実施し注目を集める。2019年8月には7inchアナログと配信でシングル「小舟(Boat)」をリリース。10月にアメリカ、11月に国内でツアーを行う。

佐藤良成(ハンバート ハンバート)

佐藤良成(ハンバート ハンバート)
好きなキセルの楽曲は?
「庭の木」

初めて聴いたとき、「僕を見下ろす庭の木」の情景が、ふわーっと浮かんできて涙が出そうになりました。「僕があの娘に触れた夜 見た事ない実をつけた」というところがすごく好きです。

キセルの楽曲を聴いて思い浮かべる風景は?

鍾乳洞

20周年を迎えるキセルに一言

友だち付き合いをしているわけではないけど、2人のことは同志だと思っています。ときどきライブ会場やイベントで、元気に活動を続けている姿を見ると励みになります。お互い、25年、30年と続けて、歳を重ねていけたらと思います。おめでとう!

1998年に結成された佐藤良成(G, Violin, Vo)と佐野遊穂(Vo, Harmonica)による男女デュオ。フォーク、カントリー、アイリッシュ、日本の童謡などの音楽をルーツとした楽曲と繊細なツインボーカルで支持を集める。2001年にデビューアルバム「for hundreds of children」を発売後、作品制作の傍らライブ活動やテレビや映画、CMなどへの楽曲提供を行う。2016年にデビュー15周年記念作品として弾き語りアルバム「FOLK」を、2019年6月にはライブ音源のバラードベスト「WORK」をリリースした。12月には初の東名阪ホールツアー「ハンバート家の平日 2019 Final」を行う。

曽我部恵一

曽我部恵一
好きなキセルの楽曲は?
「ハナレバナレ」
キセルの楽曲を聴いて思い浮かべる風景は?

だれもいない冬の部屋

20周年を迎えるキセルに一言

これからも、ずっと。
これまでも、そっと。
このままで、もっと。

1971年生まれ香川県出身。1990年代からサニーデイ・サービスの中心人物として活躍し、2001年にソロアーティストとしての活動も開始する。2004年には自主レーベル・ROSE RECORDSを設立。以降、サニーデイ・サービス / ソロとして活動しながら、プロデュース、楽曲提供、映画音楽、CM音楽、執筆、俳優など、形態にとらわれない表現を続ける。2019年9月4日には自身が映像編集を行った、サニーデイ・サービスによる2015年の東京・渋谷公会堂公演の様子を収めたライブDVD「Birth of a Kiss」をリリースした。