音楽ナタリー Power Push - ナタリー×Hulu 語りたくなる1本がある。
[Alexandros]編
テレビやPC、スマホなどさまざまなデバイスで国内外のドラマや映画が楽しめる月額制の動画配信サービス「Hulu」。このサービスではユーザー数100万人突破を記念し、今年4月より「フールー、オン」と題したキャンペーンを展開している。
ナタリーでは音楽、コミック、お笑い、映画の各ジャンルごとに「フールー、オン」の特設サイトと連動したインタビュー企画「語りたくなる1本がある。」を展開中。第3弾となる今回は大の映画好きとして知られる[Alexandros]の川上洋平(Vo, G)と庄村聡泰(Dr)が音楽ナタリーに登場する。彼らがHuluで配信中の作品から選んだ「語りたくなる1本」とは?
取材・文 / 清本千尋 撮影 / 須田卓馬
取材協力 / 株式会社 博報堂アイ・スタジオ
ゲイリー・オールドマンは「この人がいれば安心」な役者
──映画好きで知られるお2人ですが、一緒に劇場に映画を観に行ったりすることはありますか?
川上洋平(Vo, G) たまに行きますね。特に聡泰くんはメンバーの中で一番一緒に映画を観ることが多いかな。
庄村聡泰(Dr) そうだね。昔一緒に観た「アイアン・スカイ」面白かったなあ。
川上 ああ、ツアーのときに大阪に前入りして映画館で観たね。あの映画はクラウドファンディングで完成したドイツとフィンランドとオーストラリアの合作作品で。最高に面白かったね。
──川上さんは年間に200本近く映画を観るそうですが、新しい作品にはどうやって出会うことが多いですか?
川上 口コミや友達の評判、あとは聡泰くんが教えてくれることが多いですね。あと予告編をきっかけに観ることも多い。だから劇場に観に行くときは予告編も見逃せないです。
庄村 俺の場合は映画のレビューサイトで知ることが多いかも。あと昔の映画だと、役者さんや監督さんから掘っていくパターンが多いです。そこは音楽とも一緒ですよね。アーティストやプロデューサーから作品を掘っていったりするみたいなもので。
川上 確かにね。ゲイリー・オールドマンなんかは僕にとって堀りがいのある役者さんだな。最初に彼を知ったのは「レオン」なんですけど、僕にとって彼は「この人がいればこの映画は安心」って思える役者さんです。
スタイリッシュなバディムービー「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」
──ここからは2人が「語りたい1本」として挙げてくださった作品を紹介していただければと。「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」は2人が共通して挙げている映画です。
川上 僕がなぜ今回この作品を選んだかというと、3年くらい前にメンバーからBlu-rayプレーヤーとオススメの作品のBlu-rayやDVDをもらったことがあって。確かまーくん(白井眞輝)が「ダイ・ハード」、ヒロくん(磯部寛之)が「ダークナイト」シリーズで、聡泰くんは「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」だった。この作品はドイツ映画なんですけど、海を見たことがない男2人が海を見に行くっていう青春映画で。
庄村 そうそう。余命いくばくもない2人のロードムービー。この映画はね、バランスがいいんですよね。適度におしゃれ、適度に笑える。しかもしっかり泣ける要素もあって、誰も悲しくならないエンディングを迎える。1人は屈強そうな男で、もう1人がすげえナヨナヨしてる男なんだけど、だんだんナヨナヨしてる奴が破天荒になっていくっていう図式が面白くて。
川上 バディムービーってよくあるじゃないですか。その中でも僕は一番スタイリッシュな作品だと思っています。まずタイトルがカッコいいし。俺も最初は高校生ぐらいのときに観たんだけど、本当に素晴らしい作品で、今観てもその感動が色褪せない。音楽もすごくいいしね。
中学生の自分に「レオン」は大人すぎた
──お次は川上さんのオススメを語っていただければと思います。「レオン」「フィフス・エレメント」と、監督がリュック・ベッソン、そして川上さんが先ほど挙げていたゲイリー・オールドマンが出演する作品が並びますが。
川上 「レオン」はゲイリー・オールドマンの出世作なんですよ。完全版を観たのは最近で、改めてこの映画はいいなと思いまして。最初に観たのは中学生の頃だったんですけど、あまりにもエンディングが切なすぎて子供心に「もう観たくない」と思っちゃったんです。いい映画なのはわかるし、最後のスティングの曲もカッコよかったけど。「ダイ・ハード」だとか、「スピード」みたいなアクション映画が好きだったから、これはちょっと大人すぎて……。しかもいたいけな少女にそこまでせんでもええやんって思って。
庄村 うんうん。
川上 だからいい映画なのは知ってたけど、自分の中ではなんとなく封印していて。でもこの前完全版でひさびさに観たら、すごく人に薦めたくなりました。あとはもう最後を知ってたから安心して観ることができた(笑)。
──心構えができていたと(笑)。
川上 そう。実は「レオン」って、その3年後に公開されたSF映画の「フィフス・エレメント」の制作資金のためにリュック・ベッソンが作った映画なんですよ。でも「フィフス・エレメント」よりも「レオン」がめちゃくちゃヒットしちゃって。まあ俺は映画館に観に行ってすげえなと思ったし、大好きな映画なんですけどね。
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- ナタリー×Hulu 語りたくなる1本がある。
- 紀里谷和明編
- ナイツ編
- [Alexandros]編
- 井上三太編
Huluとは
月額制の動画配信サービス。テレビやPC、スマートフォン、ゲーム機などさまざまなデバイスで視聴できる。わずか3分の会員登録で人気映画やドラマ、アニメがすべて見放題に。今年4月よりユーザー数100万人突破を記念し、現在「フールー、オン」と題したキャンペーンを実施中。
川上洋平の語りたくなる作品リスト
- ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
- レオン 完全版
- フィフス・エレメント
- きっと、うまくいく
- レスラー
- インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》
- バック・トゥ・ザ・フューチャー
- ジュラシック・パーク
- ジョー・ブラックをよろしく
- ゴーストライター
庄村聡泰の語りたくなる作品リスト
- ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
- 恋の門
- ARIA
- 家なき子
- スワロウテイル
- トレインスポッティング
- 機動警察パトレイバー 劇場版
- 機動警察パトレイバー2 the Movie
- 坂道のアポロン
- 勇者ヨシヒコと魔王の城
※各作品のHuluでの配信には期限があります。
[Alexandros](アレキサンドロス)
川上洋平(Vo, G)、磯部寛之(B, Cho)、白井眞輝(G)、庄村聡泰(Dr)の4人からなるロックバンド。2007年より[Champagne]名義で本格的に活動を始める。2010年1月にRX-RECORDSから1stアルバム「Where's My Potato?」を発表。美しいメロディとパワフルなバンドサウンドを武器に、さまざまなイベントやフェスに出演しファンを獲得する。2013年6月に4thアルバム「Me No Do Karate.」を発売。2014年3月の東京・日本武道館公演でバンド名を[Champagne]から[Alexandros]に改名した。同年6月に改名後初めての作品となるシングル「Adventure / Droshky!」と、武道館公演の様子を収めたライブDVD / Blu-ray「[Alexandros] Live at Budokan 2014」を発売。11月にはユニバーサルミュージックとパートナーシップを結んだことを発表し、2015年に3月にシングル「ワタリドリ / Dracula La」、6月にアルバム「ALXD」をリリースする。7月に2度目の武道館公演を成功に収め、10月より全国ツアー「[Alexandros] TOUR 2015“ご馳走にありつかせて頂きます”」を開催。12月にはシングル「Girl A」をリリースし、全国ツアーのファイナル公演として、千葉・幕張メッセ国際展示場にてワンマンライブを行う。
2016年1月8日更新