お笑いナタリー Power Push - ナタリー×Hulu 語りたくなる1本がある。
ナイツ編
テレビやPC、スマホなどさまざまなデバイスで国内外のドラマや映画が楽しめる月額制の動画配信サービス「Hulu」。ユーザー数100万人突破を記念し、今年4月より「フールー、オン」と題したキャンペーンを展開している。
ナタリーでは、音楽、コミック、お笑い、映画の各ジャンルごとに「フールー、オン」の特設サイトと連動したインタビュー企画「語りたくなる1本がある。」を実施中。第2弾となる今回は、お笑いナタリーにナイツが登場する。ナイツの2人がHuluで配信中の作品から選んだ「語りたくなる1本」とは?
取材・文 / 遠藤敏文 撮影 / 小坂茂雄
流行りそうなやつは観ておこう
──お2人は日頃、ドラマや映画について「昨日あれ観たんだけどね」みたいな日常会話をすることはありますか?
塙宣之 ありますね。「あまちゃん」とか。
土屋伸之 「孤独のグルメ」は塙さんが教えてくれました。
塙 去年の独演会で「孤独のグルメ」のパロディみたいなネタをやったんですけど、「ネタやるからこれ観といて」みたいな場合が多いです。
──やっぱり漫才でも日々新しい題材を取り入れているから、ドラマとかもチェックされているんですね。
塙 そうなんです。例えば、高田文夫先生って、なんでもまんべんなく観てるんですよ。この前、高田先生からいきなり「てめぇ、五寸釘ぶち込むぞ!」って言われて、なんのことかわからなくて調べたら、「エイジハラスメント」っていうドラマの決めゼリフだったんです。こういうのって知らないとツッコめないじゃないですか。そういうことがあるので、流行りそうなやつは観ておこうっていうのはあります。
──それではさっそくですが、今日は「語りたくなる1本がある。」というテーマで、好きな作品をHuluの中から選んでいただきました。まずは塙さんからご紹介してもらえますか?
塙 Huluにはチャップリンの作品が何本も入っていたんで、その中から映画「街の灯」を。チャップリンは「これからはユーモアが大事だから、あなたたちにいい映画を見せる」っていう教育方針をうちのお母さんが打ち出したのがきっかけで、子供の頃に観るようになったんです。毎週のように観てました。
──それはすごい教育方針ですね。
塙 そのときは親主導だったからちょっと嫌だったんだけど、なんだかんだで観ちゃってたんですね。当時はあんまり意味もわかってなくて、動きとかで笑ってたんです。大人になって暇だったときに、「もう1回ちゃんと観よう」と思っていっぱい借りて観たら、「ああ、こういう話だったんだ」みたいなことが結構あって。「街の灯」は、やっぱり感動するんですよ。ホームレスの男が盲目の花売りの女性を助けるというストーリーはもちろん、有名な話かもしれないですけど、同じシーンを何百回も撮り直したみたいな話を聞いて、「マジかよ」って。チャップリンのこだわりをあとから知って、すごいなと思いました。
内容が凝縮していて、なおかつオチがすごい映画が好き
──塙さんはチャップリンのほかに、どういった傾向の作品がお好きなんですか?
塙 内容が凝縮していて、なおかつオチがすごい映画が好きです。「ソウ」とか、「シックス・センス」「ユージュアル・サスペクツ」とか。海外ドラマでいうと「24 -TWENTY FOUR-」もそうですね。ヒッチコックも、どの作品もオチが面白い。だからネタを作るときも、最後のオチが面白いやつがすごく好きになっちゃって。そういう意味で「街の灯」はオチを知っていても落語みたいに何回も観たいって思える作品です。
──逆に、わかりやすいオチがない作品を観たときは、どう感じるんでしょうか?
塙 昔から僕は、考えさせられるのが苦手で。国語の授業で「作者の心情を述べよ」とかあるけど、そんなのわかんないじゃないですか。作者しかわからないことを問題に出すこと自体がおかしいだろって。映画も「観たあとに考えてください」みたいなのは、よくわかんない。明確に、「うわ、こいつだったのかよー!」みたいなオチが好きですね。その上で考えるのはあるんでしょうけど。
- ナタリー×Hulu 語りたくなる1本がある。
- 紀里谷和明編
- ナイツ編
- [Alexandros]編
- 井上三太編
Huluとは
月額制の動画配信サービス。テレビやPC、スマートフォン、ゲーム機などさまざまなデバイスで視聴できる。わずか3分の会員登録で人気映画やドラマ、アニメがすべて見放題に。今年4月よりユーザー数100万人突破を記念し、現在「フールー、オン」と題したキャンペーンを実施中。
塙宣之の語りたくなる作品リスト
- 街の灯
- お笑いハーベスト大賞
- 遙かなる山の呼び声
- 孤独のグルメ
- 学校
- ソウ
- 24 -TWENTY FOUR-
- ユージュアル・サスペクツ
土屋伸之の語りたくなる作品リスト
- ピープル vs ジョージ・ルーカス
- ライフ 生命という奇跡
- グレート・ネイチャー
- ブルー・プラネット
- ダウントン・アビー
- 少林サッカー
- うしおととら
- ウルトラマンA
※各作品のHuluでの配信には期限があります。
ナイツ
左 / 塙宣之(ハナワノブユキ)
1978年3月27日生まれ、千葉県出身。
右 / 土屋伸之(ツチヤノブユキ)
1978年10月12日生まれ、東京都出身。
大学時代の先輩後輩同士で2001年にコンビ結成。2003年「漫才新人大賞」大賞、2008年「お笑いホープ大賞」大賞など、受賞歴多数。11月11日に初の漫才CD「ナイツ爆笑漫才スーパーベスト」を発売。11月14日、15日に東京・国立演芸場で「ナイツ独演会 顎を引いて頑張れ。」を開催する。マセキ芸能社所属。
2016年1月8日更新