トレードで入ること以外の意味
──BiSとギャンパレ、お互い意識しあって高め合っているからこそ、2組がどこまで伸びていくか楽しみではありますね。そんなギャンパレが新体制第1弾シングル「Beyond the Mountain」をリリースします。このタイトルに込められたテーマは?
ユア 今、私たちは一気に駆け上がるチャンスをつかみかけてると思うんですよ。だからこの7人でどんどん目の前の大きな山を登って、団結力で困難を乗り越えていけと、渡辺さんは伝えたかったんだと思ってます。
──新しい試みとして皆さんラップに挑戦してますね。
ユア 仮歌を渡辺さんが歌ってくださって、レコーディング前にどんな曲調になるかはわかっていたんですけど、冒頭から難しいし私は滑舌が悪すぎるし。今回の曲は無理だなって思いました(笑)。
ヤママチ でも実はみんなそう思ってて(笑)。自分のレコーディングの番が来るまでひたすら練習してました。
アヤ うん。みんなラップの経験がないから、どう歌っていいのかわからなくて。
ヤママチ 悩みながらもぶっつけ本番みたいなところもありました。
ユア 照れずにラップして、カッコよさも出さないといけないし。それぞれ悩みを抱えていたんですけど、松隈(ケンタ)さんからアドバイスをいただきながらレコーディングを進めていきました。
──アヤさんにとってはギャンパレに入って初の楽曲となりますが、いきなりハードルが高かったんじゃないかと。
アヤ レコーディングの前日にスタジオを借りてマイクの前でずっと練習してました。絶対にレコーディング本番で歌えるようにしようと思って。私はトレードでギャンパレに来たから、何か影響を与える人にならなきゃいけなくて、だからレコーディングでは一番歌える人になっていたいと思ったんです。渡辺さんに言われたんですけど「アヤとカミヤはトレードで入ること以外の意味を考えなきゃいけない」って。私はギャンパレに入ってからそれをずっと考えてました。どうやったらいい影響を与えられるかって。私ががんばることでほかのみんなが上がっていくならそれがいいんじゃないかと思って、今回のレコーディングはすごくがんばりました。
──新体制初の音源を聴いてみて、どう思いました?
ココ 1番のサビはアヤが歌ってるんですけど、めっちゃカッコいいですよ。
ユア カッコよさと美しさがあるよね。
──「あと数カ月でキミが現れる」とか誰かを待っているようなフレーズがありますが、この対象が誰なのかすごく気になりました。
ココ 考えたことなかったなあ(笑)。
ユア いろんな解釈の仕方があると思うんですが、私はお客さんのことかなって。新しくギャンパレのライブに来てくださる人たちのことを待ってる私たちの気持ちを歌っているような気がしました。
マイカ ファンの人も「これは誰に対して歌ってる曲だ」と論議すると思うんですよ。そんなツイートを見るのが楽しみです(笑)。
──対象が誰かは謎なんですね。なんとなくトレードを終えて戻ってくるカミヤさんのことを歌っているようにも思えました。
ドクソン 私もそれ思いました! でも、もしかすると新しい自分じゃないのかな、とも思いました。私たちは今、変化を求められてると思うんです。サキちゃんがいない今、成長していく数カ月後の新しい自分のことを歌っているような気がして。
ココ すごい! ドクソンがギャンパレに入ってきて一番いいことを言いました(笑)。
一同 あはははは(笑)。
ドクソン まだ見ぬ新しい自分、ですよ。
ヤママチ これからはそれでいきましょう(笑)。
ギャンパレとしての未来を見せる
──カップリング曲の「ペニンシュラ」はテラシマさんが作詞を担当されてます。これは恋愛がテーマでしょうか?
テラシマ そうなんですけど、私は恋愛の経験がないので絶対に採用されないだろうなって思ってたんです。でも私の歌詞が採用されちゃった(笑)。
──どういった恋愛を想像しながら書きましたか?
テラシマ 経験がないから女の子目線で書くと説得力がないなと思って、あえて男性目線で書いてます。ちょっとエッチにしたかったんですよ。
──中学、高校生くらいの恋愛ではない、もう少し大人の恋愛ですよね。
テラシマ そうですね。私は今まで歌詞を書くときに、思いついたフレーズをとりあえず書いていってあとからメロディに当てはめていくというやり方をしてたんですけど、これはメロディを聴いて思いついた歌詞をそのまま書いてます。
アヤ めっちゃ歌詞がいいです!
ヤママチ この曲をユユが作詞したというのが、なんかざわざわします(笑)。
ドクソン まあ常に勉強はしてるもんな!
ココ 知識だけは豊富!
一同 あはははは(笑)。
──あとは新体制で再録した「Happy Lucky Kirakira Lucky」「QUEEN OF POP」がカップリングに収録されて。このシングルを携えてのツアーがあります。すでにほとんどの会場でチケットは売り切れで、ツアーファイナルの東京・WWW公演も早々に完売しちゃいましたね。
ユア 7人で初めてやるツアーなんですけど、カミヤサキが抜けたあとのギャンパレを作り上げてる途中なので、ツアーを通して完全な7人体制のしっかりとしたギャンパレを見せられるように、1つずつ大事にしていきたい。7人のすべての力を出し切りたいですね。これからのギャンパレとしての未来をしっかり見せられるようにやっていきたいと思います。
- GANG PARADE「Beyond the Mountain」
- 2017年7月25日発売 / T-Palette Records
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Type-A [CD]
1080円 / TPRC-0182 -
Type-B [CD]
1080円 / TPRC-0183
- Type-A収録曲
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- Beyond the Mountain
- ペニンシュラ
- Happy Lucky Kirakira Lucky(2017ver)
- Beyond the Mountain(inst)
- ペニンシュラ(inst)
- Type-B収録曲
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- Beyond the Mountain
- ペニンシュラ
- QUEEN OF POP(2017ver)
- Beyond the Mountain(inst)
- ペニンシュラ(inst)
- GANG PARADE(ギャングパレード)
- カミヤサキ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソンの7人からなるアイドルグループ。2014年にカミヤサキと元いずこねこのミズタマリにより結成されたプラニメが前身ユニットで、ミズタマリ脱退後、2015年にPOPに改名しメンバーを追加。2016年6月にGANG PARADEに再び改名し、10月にキャン・マイカと元SiSメンバーが加入し現体制に。2017年3月末から4月に行われたWACK所属グループによる合同合宿にて、カミヤサキが5月から9月までの期限付きでBiSに移籍することが発表。BiSからはアヤ・エイトプリンスがGANG PARADEに期限付き移籍する。7月25日に新体制初のシングル「Beyond the Mountain」をリリースし、同月に5都市を巡るツアーを開催。