坊主にするのはさすがにおかしい

──そしてBiSのアヤさんがギャンパレに期間限定トレードで加入し、髪をバッサリ切りました。

アヤ　30cmくらい切りましたかね。ギャンパレに加入した頃、ファンの人から「いい意味でまとまってる」と言われたことに対して悩んでしまって。それでどうすればいいかいろいろ考えたんですよ。それこそ坊主にしようとか（笑）。まあ坊主にすればなんでもいいっていう問題でもないなって思いまして！

一同　あはははは（笑）。

──さらっと誰かを批判しましたね（笑）。

アヤ　私はビジュアル担当だし坊主にするのはさすがにおかしいなと思って、それで髪をバッサリ切っちゃいました。

──そこまで短くするのは抵抗なかったですか？

アヤ　切ると決めてからすごい悩みました。

ユア　切る前日までどうするか悩んでたよね。

アヤ　でも切ったあとはまったく後悔はなかったです。今までも何度かショートにした経験はあって、いつも後悔してたんですが、今回はそれがなかったです。

──もうすぐアヤさんが加入して2カ月経ちますが、メンバーから見た彼女はどうですか？

ユア　アヤとはWACKのオーディション合宿で一緒だったんですけど、そのときから全然考えないで行動するタイプなんだなって思ってて。プー・ルイ（BiS）さんの考えに完全に乗っかるだけだったから、ギャンパレに来て大丈夫かなって思ってたんですよ。でもギャンパレの中では自分の意見をちゃんと言ってくれて。人に言われてやるだけじゃなくて自分の思いを伝えることができてるからギャンパレに入ってよかったんじゃないかなって、成長してるなって感じています。

──でもたまに見当違いなことを言いません？

ヤママチ　すごく適当なんですよ。アホみたいな相槌打つし。

アヤ　そんなつもりはないんですけど、適当ってよく言われますね。

ココ　適当なときの返答はすぐにわかるよ！ 「あ、コイツ考えてねえな」って。

アヤ　それは無自覚ですね……真面目に生きてるつもりなんですけど。

ココ　でもBiSにいたときよりも適当さは減ってきたとは思うよ。

ドクソン　真面目ぶろうとするときがあって、それがすごい面白い。取材のときは特にそういうモードになります。

アヤ　だから今回のトレードに関することを聞かれると一切ふざけられない（笑）。

──BiSと比べてギャンパレはどうですか？

アヤ　楽しいですね！

一同　やったー！

アヤ　まずダンスがカッコいい。私は1つのものをみんなで作り上げていくことが好きなので、今のギャンパレの楽曲をみんなで作り上げていく感じがいいですね。あとBiSのオーディションで一緒だったメンバーと同じグループになれたのもよかったです。みんなでちゃんと意見を言えてオンオフの切り替えもしっかりできる。それがグループのいいところでもあり楽しいところでもあると思います。

──BiSはそういう感じでもなかった？

アヤ　私が在籍してた当時の体制だとプーちゃんがすべてみたいな感じだった。だからようやくグループの一体感を感じられてるなって。

──アヤさんが加入したことでギャンパレに変化はありましたか？ 大きなところでいうとカミヤサキさんのいないギャンパレは果たしてどうなのか、とか。

マイカ　アイドルっぽくなったって言われますね。体育会系っぽさがなくなってきたとも。

──カミヤさんが体育会系の比率を大きく上げてましたからね。彼女がいなくなったことでギャンパレのアイドルとしての魅力が伝わってきたと。カミヤさんが抜けたギャンパレをどうしていこうというメンバー間のお話はありましたか？

ヤママチ　話し合うっていうよりはその都度、方向性をメンバーと詰めていってる感じですね。

ユア　ギャンパレとしてやっていくことはサキちゃんがいようがいまいが変わらないことだから。いなくなったからどうというよりは、これからのギャンパレをどうしていくかを繰り返しメンバーと話してる感じです。

ココ　ギャンパレのダンスって位置とか正確に決められてるんですけど、アヤとの距離感がまったくわからなくなっちゃって。サキちゃんと替わっただけだからそこまで大きな違いはないと思っていたんですけど、彼女とサキちゃんでは距離感が微妙に違って計れなかったです。でも彼女が入ったことで違和感を感じたことはないですね。

アヤ　歌割もサキさんのパートを私がまるっと担当してます。

ユア　そこまで大きく何かが変わったわけではないので、もう一度丁寧に作り上げるという作業をしています。

ヤママチ　お客さんもメンバーが変わったから来なくなったということもないですし、ノリ方が変わったわけでもないです。

マイカ　逆にBiSの研究員（BiSファンの呼称）の方がけっこうギャンパレのファンになってくれましたね。

ヤママチ　やっぱりビジュアル担当はすごいな（笑）。

ココ　本当に、アイドルってビジュアルが大事なんだなって思い知らされました。それは強い武器だから、アヤがたくさんファンを呼び込んで少しでも私におこぼれが来ますようにと願ってます（笑）。

アヤ　かなりの研究員が遊び人（GANG PARADEファンの呼称）になってくれて。最初の頃は「ギャンパレはBiSとは曲調も違うからな」と言ってた人が多かったんですけど、それも“チェンジザワールド”しちゃうと。その人の中の世界を変えちゃうくらい素晴らしいパフォーマンスを見せて、地道に少しずつファンを増やしていきたい。

ドクソン　BiSが主現場だった人がギャンパレのライブを一度観て、それがきっかけでライブに足を運んでくれることもあって。それが何よりうれしかったです。

BiSメンバーを全員ミュート

──トレード後、アヤさんはBiSメンバーと交流してます？

アヤ　まったくしてないですね。気にしたらすごく気になっちゃうので……今BiSのメンバーとのLINEを全部ミュートにしてるんですよ。正直あっちのことを気にしちゃってるときがあったんです。そのとき自分の情緒が不安定になってしまって、見ないほうがいいやって思って。連絡も取ってないです。プーちゃんのインタビューを読んだときに「アヤはまだBiSを引きずってる」って書いてあって、どうやったら引きずってないって思ってもらえるかと考えてそうしました。

ココ　集中の仕方は人それぞれやり方があると思うから、私はアヤの行動はいいと思う。

アヤ　今のBiSのメンバーに気にしてるって思われたくないので。

──カミヤさんからは連絡はあります？

ユア　個人的に連絡は取ってるんですけど、それはギャンパレに関することではないですね。彼女も特に気にしてる様子は見せないですし。

──あちらはあちらで弾けてますからね。

ユア　「ギュウ農フェス」で初めてサキちゃんの加入したBiSのステージを見て、私は以前のBiSの頃のサキちゃんを見ていないからそのときに見て感じたことを勝手にLINEで送りました。カミヤサキはやっぱりすごいなと、そのときのステージを見て思いました。ステージでの自分のアピールの仕方は飛び抜けてるなって。

──そんなカミヤサキのいるBiSにギャンパレは勝たないといけないという。

ヤママチ　ステージに立つ前はそこまで意識しないんですけど、BiSと同じイベントだとやっぱりステージに立った瞬間に沸々と込み上げてくる闘志はありますね。

ドクソン　BiSの姿を見ると、それまで平常心だったのに「絶対負けねえ！」って戦闘モードに入る（笑）。

ユア　みんなスイッチが入っちゃうよね。

ヤママチ　以前も意識はしてたけど、今回のトレード後は特に意識するようになっちゃいました。