飛ばされないで聴いてもらえるアルバム

──前回のインタビューで、曲順の候補は1つ完成してほかの案を考えている最中とお聞きしましたが（参照：DISH//「変顔でバイバイ!!」特集 DISH//インタビュー ）、その後どうなりましたか？

TAKUMI　結局一番初めに決めたやつになりましたね。

RYUJI　5、6個用意したんですけど、最初のが一番しっくりきて。

MASAKI　最初のはライブを想定して考えてて。ほかにはバラードを1曲目に持ってきたりとか、収録曲じゃない「FLAME」を勝手に入れてみた案もあったんですけど。

──第1案の曲順は具体的にどうやって決めていったんですか？

To-i　紙に全曲書いたやつをちぎって1曲ずつにして、「これここじゃない？」「あーいいねえ」「あ、これこっちのほうが盛り上がるんじゃない？」みたいに並べ替えてみて。ライブに行ったかのような、ライブを観たあとの満腹感を味わえるような曲順にしようと。

TAKUMI　「We Are DISH//」と「夢旅」を最初と最後にしようっていうのはスタッフさんとも話してて、その間を決めた感じですね。

──シングル曲は2曲ずつ続くところが多いですね。

RYUJI　3、4曲くらいシングル曲が続くと飛ばしたくなるじゃないですか。でも飛ばされないでトータルで聴いてもらえるアルバムを作りたかったんですよ。そう考えたときに、シングルは続いても2曲だなっていう話になって。それ以上続くとまるごと飛ばされる可能性があるから（笑）。それを少なくしてほしいなっていう願いを込めて、この並びにしたんですよね。

01. We Are DISH//

──ここからは1曲ずつ話を聞かせてください。まず1曲目はヒャダインこと前山田健一さんによる“自己紹介ソング”です。それぞれの特徴が凝縮された曲になりましたね。

TAKUMI　愛のある悪口がたくさんある。ヒャダインさんに言ったもんね、「悪口書きましたよね？」って。そしたら「そりゃ会議でねー、会議でいろいろ出たからー」とか言って（笑）。

MASAKI　スタッフさんとヒャダインさんで会議して、そこで出た言葉を入れたみたいなんですけど。「愛があるからこうなったんだよ」って言われました。

To-i　でも俺らのことよく知らなかったり、仲良くなかったらこんな詞書けないよね。

TAKUMI　もし初対面でこれ書かれたらちょっとムッとする。

RYUJI　ムッとするどころじゃない（笑）。ヤだよね。

──RYUJIくんはメタルバンドのボーカルかと思うくらいデスボイスを発揮しています。

RYUJI　そうですね。ここまでハードなのを出したのは初めてですけど。

TAKUMI　徐々にうまくなってきてるよね。ヒャダインさん曲のレコーディングのたびにデスボイスがうまくなっていく。

To-i　ヒャダインさんの曲に関してはふざけてるというか、遊びながら録ってる感じがすごくあるよね。

MASAKI　デモテープを聴いて練習してレコーディングに行くんですけど、譜割りを勝手に変えて歌ってみたら「それいいね」ってなったり。あと最初の「ばっばっば」はTo-iが声出しのときにテキトーに言ったやつが急遽使われたりして。

TAKUMI　恥ずかしいんでしょ？ あれ。

To-i　そう。「声出しがてら録っていきまーす」って言われたときに俺が「ばー、ばっばっばー」ってやってたのを、ヒャダインさんに「これちょっと使うね」って言われて（笑）。だからこのアルバムで最初に流れる声は俺の「ばっばー」（笑）。

MASAKI　あはは（笑）。でもあれスクラッチっぽくていい感じ。

02. 晴れるYA！

03. サイショの恋～モテたくて～

──次は「晴れるYA！」「サイショの恋～モテたくて～」とシングル曲が続きます。

To-i　その2曲ってライブでめちゃめちゃ盛り上がるんですよね。

RYUJI　裏をかかないセットリスト。へへへ（笑）。

To-i　「晴れるYA！」は最初パフォーマンスするのが難しくて、俺らもすごい試行錯誤してたんですけど、今はもうライブには欠かせない存在になりましたね。逆に「晴れるYA！」やりすぎじゃない？ってくらいやってる（笑）。どの季節でもやれるし、ライブに必須な曲ですね。

TAKUMI　「サイショの恋」はわりと最近の曲ではありますけど、これもライブ鉄板曲で。音源で聴いててもノッちゃうような。

To-i　ジャンプしたくなる。