Devil ANTHEM.|結成6周年で改めて自己紹介 念願のコーストワンマンに向けてまっすぐ突き進む

ギャグセン高い侑芽、日本語が苦手な楓

──侑芽さんのパートは「空ばっか見てたら背が伸びちゃった」「フワフワ夢みる ゆめはえくぼの子」という、おっとりした性格を表した歌詞になっていますね。

橋本侑芽

侑芽 別に空ばっかり見てないんですけどね(笑)。お昼寝ばっかりしてたら背が伸びたんです。「えくぼの子」は自己紹介でも言っていて、自分のチャームポイントなんです。

──一方、2番では「マジメちゃんでも笑かすよ」とあって、少し意外でした。

あいり そこ、めっちゃいい歌詞だと思う。

くるみ 侑芽は一見、真面目で一番落ち着いてる子という印象があるんですけど、けっこう面白いことを言うんですよ。爆弾発言もするし(笑)。そういう一面はみんなが思ってる侑芽ちゃんのイメージとは違うなって。

 実はギャグセン高いよね。

──「引力レベチ」というのはどういう意味ですか?

くるみ 立っているだけで視線を集めちゃう雰囲気があるんです。オーラがすごくて、渋谷のスクランブル交差点で向こうから歩いてくる姿を見ると、1人だけ光っているというか、周りの人が侑芽を避けていくんですよ(笑)。ライブでもスタイルとビジュアルの高さから視線を集めてるし、最近乗りに乗ってますね!

侑芽 乗ってないよ!(笑)

──最後、楓さんのパートは「日本語 ちょっと おかしいけど」という歌詞が印象的です。

あいり 言葉の意味を知らなかったり、「日本語しゃべってる?」と思うことがときどきあるんです(笑)。

くるみ 日本語が苦手な人みたいで(笑)。楓が知らない言葉の意味を聞いてきたとき、適当に答えてもなんの疑いもなく信じるんですよ。

あいり 理解せずに返事してるんだよね。

 そう(笑)。

──楓さんもマイペースなメンバーに思えますが、「でも気にしぃなの ぴえん」とも歌っていますね。

くるみ へらへらしているように見えて、自分の評価とか周りからどう見られてるかをすごく気にするんですよ。それをポジティブに捉えることもネガティブに捉えることも両方あるんですけど、自分をもっとよくしようと思える人なんですよ。

侑芽 プロ意識が高いんです。

あいり 完璧主義者。失敗したときはけっこうヘコむもんね。

 小さいことも気になるんですよ。ちょっとしたことで落ち込んじゃって。

苦手意識があったバンドサウンド

──シングルには「UP」のほかに、激しいバンドサウンドのナンバー「歪んだ世界がリアリティ」も収められます。

Devil ANTHEM.

くるみ この曲はボカロで仮歌が届いたので、最初はどう歌ったらいいか読み取りにくくて。音程が高いところと低いところの差がけっこう激しくて、初めて使うスタジオでレコーディングしたのもあってすごく緊張しちゃって、最初は全然声が出なかったんです。個人的にはバンドサウンドの曲が苦手で、「Fake Factor」のレコーディングで大泣きした思い出があったんですが、今回は呼吸の入れ方とかを褒められて、苦手意識を克服できました。

──どうして苦手だったんですか?

くるみ バンドサウンドの曲は好きなんですけど、好きなものと自分ができるものは違うんですよね。私の声にはEDMの曲のほうが合うんですよ。「Fake Factor」のレコーディングのときは自分の殻に閉じこもってカッコよく歌えなくて、自分にも苦手な分野があるんだと気付きました。

 「歪んだ世界がリアリティ」のくるみちゃんはクセの付け方が上手で、聴いていてめっちゃ好きです。ぜひそこに注目して聴いてほしいです。

あいり 私はくるみちゃんと逆で、熱く感情に乗せて歌うほうが得意で。この曲が今の自分に合うというか、ボカロの仮歌もイメージを膨らませやすくてすぐに覚えられたし、練習するのがすごく楽しかったです。もっと上手になりたいというモチベーションが上がった曲ですね。

侑芽 私は歌うのが難しい曲だなと感じて、練習すればするほどわからなくなっちゃって、今までの曲の中で一番レコーディングで苦戦したかもしれないです。自分の反省点が見つかって、私ももっとうまくなろうと思いました。

 結果として「UP」も「歪んだ世界がリアリティ」も今までデビアンになかった雰囲気の曲になったと思います。

ファンとの思いが合致した

──12月24日には東京・新木場STUDIO COASTで結成6周年ライブが開催されます。「Hang Out With Sound TOUR」の追加公演で開催が発表された際、楓さんと瞳さんは感極まって涙していましたね。

安藤楓

 サプライズ発表でもないのに泣いちゃいました(笑)。ファンの人たちに伝えられることがうれしくて涙が出てきて。みんなが喜んでくれたのを見て、感情があふれてきちゃいました。

 コーストでワンマンライブをしたいと言い続けてきたし、ファンの方もそれを一緒に望んでくれていて、その思いが合致したのがうれしかったんです。

くるみ その気持ちはわかるんだけど、私としては「知ってたのになんで泣いてるんだろう?」と不思議でした(笑)。発表の映像もリハーサルで2回くらい観てたのに。

──(笑)。コーストに対して特別な思いがあるんでしょうか?

くるみ 以前、「ギュウ農フェス」でコーストのステージに立ったときに、会場との一体感がすごくて「あれ、今日ワンマンだっけ?」と思ったことがあるんですよ。ここで本当にワンマンができたら最高だよね、とメンバー同士ずっと話していて。12月はそのときに負けないライブにしないといけないし、オクタゴンスピーカーや大規模な照明も使うみたいですし、ステージも大きいので今からすごく楽しみです。

──オクタゴンスピーカーはコーストが誇る34機の4ウェイフルレンジアンプ付スピーカーですが、やっぱりステージ上で感じる音圧は違うものなんですか?

あいり 全然違いますね。体が締め付けられるというか。

 でも不快感はないよね。デビアンの楽曲の重低音がより心地よく聴こえるし、体にスッと入ってくるんです。

──今日もコーストのイベントに出演していますが、ステージに立つとワンマンのことを意識してしまいますよね。

くるみ 余計緊張しちゃいます。

あいり 「5曲でこんなに疲れてたらヤバくない?」って焦ってます(笑)。

くるみ 普段なら5曲連続は楽勝なんですけど、3曲目くらいで汗かいて苦しくなるんです。だからワンマンはめっちゃ怖いね。体脂肪率を5%くらいに絞らないと!(笑)

ライブ情報

Devil ANTHEM. 結成6周年ライブ

2020年12月24日(木)東京都 新木場STUDIO COAST