Devil ANTHEM.が11月25日にニューシングル「UP」をリリースする。
本作は前作「VS」に引き続き、ポップカルチャーイベント「@JAM」とタワーレコードによるコラボレーションレーベル・MUSIC@NOTEよりリリースされるシングル。表題曲「UP」はメンバーのパーソナルな部分を表したラップパートを1人ずつ歌いつないでいくという構成で、今年結成6周年を迎えるデビアンの楽曲の中でも異色のナンバーに仕上がっている。
音楽ナタリーでは12月24日に結成6周年記念ワンマンライブが開催される東京・新木場STUDIO COASTでメンバーにインタビューを実施。アンケートをもとに制作されたという「UP」の自己紹介パートを解説してもらいつつ、ニューシングルや新木場STUDIO COAST公演への思いを語ってもらった。また特集の後半にはシングルの制作陣によるコメント、結成6周年記念ワンマンに向けた関係者からのメッセージを掲載する。
取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 藤木裕之
メンバーは家族
──ライブツアー「Hang Out With Sound TOUR」が9月に閉幕しました。このツアーは新型コロナウイルス感染拡大の影響で春から秋に開催時期を変更して行われましたが、完走した心境はいかがですか?
竹越くるみ 今までで一番悔いのないツアーにできたと思っています。毎年春にツアーをやっているんですけど、いつもグループとしても個人としても反省点が多いんですよ。5人のパフォーマンスがそろってないときがあったり、喉の調子を悪くしちゃって、せっかくの新曲をうまく歌えなかったり。今回はこの5人でのワンマンライブに慣れてきた中、いろいろと制限がある状況でどうモチベーションを上げ続けるかを意識していて、ちょうどいい緊張がありつつ、ずっと楽しかったですね。以前はフロアの前のほうしか盛り上がってないと感じることがあったので、会場の後ろのほうまで気にしながらパフォーマンスしました。
竹本あいり この状況の中でライブに来てくれたことへの感謝の気持ち、付いてきてくれているみんなの熱い視線をしみじみと噛み締めながらライブができました。MCではある程度話すことを決めているんですけど、いざファンの方を前にすると伝えたいことがあふれてきちゃって、「この人たちを大切にして、もっともっと上の景色を見せていきたい」と思いました。今度は歓声がある中でライブしたいなとか、以前ワンマンをやった新宿BLAZEでリベンジしたいなとか、次への目標を見つけられたツアーになったと思います。
──瞳さんが加入して2年が経ちましたが、メンバーの入れ替わりがなく活動を続けられていることに対して達成感みたいなものはありますか?
水野瞳 この2年が濃すぎて、早いと言えば早いし、長いといえば長いという感覚で。ずっと1年目の気持ちのままで、2年間活動を続けられたことへの達成感や実感は特にないんですよ。まだまだ不安はあるし、これからもそうだと思うし、その不安が消えないことに対する不安もあります。
くるみ 瞳ちゃんは加入したときから新メンバー感がなく、最初からデビアンのパフォーマンスになじんでいたので、私たちとしてはその頃からずっと不安はないんですけどね。
あいり 「まだ2年間しか経ってないんだ」と思いました。その数字をあまり意識してなかったです。
橋本侑芽 5年くらい一緒にやってる感じだよね。
くるみ ファンのみんなもそう感じてると思います。
瞳 私も加入して丸2年が経ったことをファンの方に教えてもらって、「あっ、そうなんだ」と思いました。
あいり 目標を近いところに置いていないから、そこに至るまでの通過点を細かく刻んで考えていないんだと思います。
──グループの空気や雰囲気もいい状態なんですね。
侑芽 私が加入したときからみんな優しいし、メンバーが変わっても仲良しで、居心地がいいです。
くるみ それ、言わされてない?(笑)
安藤楓 (笑)。この5人でいるのが当たり前という感じがしていて。なんというか、家族みたいな?
あいり おー、エモいねー!(笑)
うちってこんなんだっけ?
──11月25日にリリースされるニューシングルの表題曲「UP」は、メンバーが1人ずつラップで自己紹介していくという構成で、最初に聴いたときちょっとびっくりしました。
くるみ もうすぐ結成6周年なのに、今になって自己紹介ソングを出すんだと私もびっくりしました(笑)。この曲を作っていただくにあたり、ほかのメンバーの特徴や自分のハマっているものとか、1人ひとりアンケートに答えたんですが、完成した歌詞を見たときに「うちってこんなんだっけ?」と思いました(笑)。
あいり アンケートには「友達から見た自分」という項目もあって、友達に自分がどう映っているのかを聞いて書きました。
くるみ 振りも1人ひとりが目立つ構成になっていて。
あいり すごく細かい振りなんだよね。
くるみ 1つずれたらバラバラになっちゃう。踊っていてすごく楽しいけど、ライブだと大変なやつだよね。レコーディングも楽しくできて、最後にサビが3回連続するところとか、自己紹介以外の全員で歌うパートも好きです。音程が高いんですけど、今のデビアンの雰囲気に合っていて、ライブで盛り上がる曲だと思います。
──それぞれの自己紹介パートについて解説をお願いしたいのですが、まずくるみさんは「お喋り大好きうるさすぎ?」と歌っていますね。
あいり これはそのまんまですね(笑)。
くるみ 私、誰がアンケートにこれを書いたか知らないんですよ。匿名で悪口を書かれているのと同じです!(笑)
楓 これはみんな書いたんじゃない?(笑)
──「ホントはかまってちゃん」ともありますね。
あいり めちゃめちゃ楽しそうにしゃべりかけてくるんですけど、かまってもらえないとしゅんとしちゃうんです。それがすごくかわいいんですよ(笑)。かまってもらえないほど燃えてくるみたいで、くるみちゃんをあまり知らない人はただうるさい人と思うかもしれないけど(笑)、そういう裏の面を知ると面白くて。私としては短所ではなくて長所だと思っています。
──なるほど(笑)。「ポテトは ふにゃふにゃ 推奨中!」は?
くるみ それは自分でアンケートに書きました(笑)。いろんなファストフードのポテトを食べ比べすることにハマっていて、ケンタッキーのふにゃふにゃした芋感強めなポテトが一番好きなんです。まさかこれが歌詞に使われるとは思ってなかったです(笑)。
女担当のあいり、マイペースな瞳
──あいりさんのパートには「ザ・女の子だよ」とありますが、メンバーから見てそういうイメージがあるんですか?
くるみ デビアンの“女担当”ですね(笑)。
あいり あははは!(笑)
侑芽 女子力が高いんです。
──「笑いのツボが違ーう」も全員一致のイメージですか?
くるみ それは私がアンケートに書いたやつなんですけど、いきなりツボに入って笑い出して、「どうしたどうした!?」ってなることがよくあるんです。
あいり 一旦頭の中で想像したあとに笑い始めるから、話してる話題との時間差があるんです(笑)。
くるみ その次の「ワッハッハ、無音」はひとしきり笑ったあと、急にもとの状態に戻ることを表しています(笑)。
──「チェキの日付け以外全部」という歌詞もありますが、特典会のチェキに書く日付けをよく間違えるんですね。
あいり 何回言われても間違えるんですよ。よくライブに通ってくれていたファンの方が、チェキの日付けを間違えた次の日から来なくなっちゃったことがあって、いい加減呆れられたのかなと反省した次の日も間違えちゃって(笑)。でもファンの方も私が間違えるのが当たり前だと思ってくれていて、チェキを並び替えるのが大変だって笑いながら話してくれます。だからご愛嬌ということで(笑)。
──続いて、瞳さんのパートは「性格ちんぷんかんぷん お豆腐メンタルあっけらかん」で始まります。
くるみ ちょっと空気が読めないところがあるんです(笑)。
瞳 それ悪口じゃん(笑)。
くるみ 「今それやる?」っていうことがたくさんあるんですよ。体の中に流れてる時間が人と違うんだと思います。
あいり マイペースなんです。
瞳 それ言ったら、あいりちゃんも同じじゃん!
あいり だから私たちは気が合うんですよ(笑)。
──「あきらって猫みたーい」という歌詞もそういう一面を表しているんでしょうか。
瞳 猫に似ているとよく言われるんです。
あいり 顔が飼ってる猫にそっくりなんです。
くるみ 瞳ちゃんを動物に例えるとしたら、全員一致で猫ですね! あと、「ラインの返事は秒」という部分も私がアンケートに書いたものが使われたんですけど、今はもう返事がちょっと遅くなっていて、全然秒じゃないんです(笑)。
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ギャグセン高い侑芽、日本語が苦手な楓