Devil ANTHEM.が5月23日にニューシングル「Like a 熱帯夜」をリリース。4月に行った初の東名阪ツアー「桜前線ツアーだったら花吹雪」にて本作の収録曲を初披露した。作詞作曲を今城沙々、アレンジを「Fever」「Replay」などのデビアンの楽曲を手がけてきたRelectが担当したシングルの表題曲「Like a 熱帯夜」は、EDMの派生ジャンル・ハードスタイルのサウンドを取り入れたナンバーに仕上げられている。
今回音楽ナタリーではメンバー5人へのインタビューを実施。2週間という短い期間で行われた東名阪ツアーの感想と共に、シングルについて語ってもらった。
取材・文 / 古川朋久 撮影 / 塚原孝顕
短いスパンでも「早くライブがしたい!」
──4月にグループ初の東名阪ツアー「春の東名阪ONE MAN TOUR『桜前線ツアーだったら花吹雪』」が行われました。2週間以内に3カ所を巡る短いスパンのツアーでしたが、振り返ってみていかがですか?
AI. ツアーがスタートするまでの準備期間が長くて、始まったら一瞬で終わってしまいました。
KAEDE. うん、一瞬だったね。
AI. デビアンとしてのライブ出演やレコーディングもありながら、KAEDE.とYUME.はユニットの活動もあって。バタバタの中、ツアーのレッスンがスタートしました。すごく濃密で忙しい時間が1カ月くらい続いたんですけど、始まってみたらあっという間で。
AIRI. 初日の大阪公演の翌日が名古屋公演だったから、そのあとツアーファイナルの東京公演まで1週間空いただけで「早くライブがしたい!」ってモヤモヤするくらいのテンションになりました。
──短期間に集中して回った分、体力や気持ちに余裕がなかったんじゃないですか?
KURUMI. はい。特に大阪からの名古屋は2日連続だったので体力の回復が心配でしたね。
AI. だから、珍しくサプリメントを飲んだよね。
KURUMI. そうそう。初日に体力をかなり使い切っちゃってヤバかったんですよ。だからサプリメントを飲んで名古屋公演に挑みました。ツアーの期間が空きすぎても集中力が途切れちゃうし、近すぎても体力的なところでベストなものを見せられるか難しいし、今まであまり考えたことのなかった問題が起こりました。
KAEDE. でも、ちゃんと寝ることができれば問題ないんです。
AI. 大阪から名古屋は車移動だったんです。大阪公演が終わったらすぐに名古屋に移動したんですけど、夜遅くに着いて。翌日に備えてすぐに寝ました。
YUME. あとはご飯をしっかり食べられれば回復します。
AIRI. 名古屋公演が終わったあとも車で東京に戻ったんですけど、翌日もライブがあるような気がしちゃって。体は疲れたけど大阪、名古屋でのライブは本当に楽しかったです。
この曲が終わってもまだ半分も残ってる……
──あっという間に全日程が終わった感じだと思うのですが、ライブの出来はどうでした?
AI. 初日の大阪では新曲の「Like a 熱帯夜」と「以心伝心」をお披露目したので緊張しました。新曲の初披露ってすごく重要じゃないですか。最初のパフォーマンスでお客さんの抱くイメージが固定されちゃうかもしれないし、失敗できないと言うか。だからプレッシャーも大きかったですし、今回のツアーでは曲数も多くて公演時間も長かったので、体力的にベストな状態で新曲を見せられるかが課題でした。
──今回ツアーに帯同させていただいて、リハーサルのときに誰かがボソッと言っていた「この曲が終わってもまだ半分も残ってる……」という言葉がすべてを物語っていますね。
一同 あははははは(笑)。
KURUMI. 全部で18曲あったんですけど9曲目が終わってもまだ半分……いつもならこの辺で「Fever」を披露してライブが終わるぐらいなのに、まだまだあるぞと。焦りますよね。
──ちょっと不安そうな表情を浮かべていたので心配していました(笑)。
AIRI. でも、ファイナルの東京公演では曲数が多いことを当たり前のことのように受け止められました。
──セットリストも毎公演違いましたね。本番前に呪文のようにセットリストを確認してたのが印象的でした。
KAEDE. とにかく短いスパンの中で3公演のセットリストを覚えるのが大変で(笑)。
AIRI. あと、初日には新衣装もお披露目して。
KAEDE. めちゃめちゃかわいいよね。
AIRI. しかも舞台に映えると言うか、今回のツアーではライブ中にレーザー光線や光の演出が入っていて、それに衣装がすごく合っていたんです。
──シューズも電気で光って、薄暗い照明の中でとてもきれいでした。
YUME. 私のシューズが本来は光らせないタイミングで自動的に光っちゃって、困りました(笑)。
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ツアーを通して成長したKAEDE.とYUME.
- Devil ANTHEM.「Like a 熱帯夜」
- 2018年5月23日発売 / カナメイシレコード
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[CD]
1296円 / NQKS-1020
- 収録曲
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- Like a 熱帯夜
- 以心伝心
- Replay
- Like a 熱帯夜(instrumental)
- 以心伝心(instrumental)
- Replay(instrumental)
- Devil ANTHEM. ワンマンライブ
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- 2018年9月30日(日)東京都 UNIT
- Devil ANTHEM.(デビルアンセム)
- AI.、KURUMI.、KAEDE.、YUME.、AIRI.の5人からなる平均年齢15歳のアイドルグループ。「Make Some Noise」「沸ける正統派アイドル」をコンセプトに“楽しく沸けるライブ”を追求し、ステージで独自の世界観を構築している。2015年6月にタワーレコード内のアイドル専門レーベル・youthsource recordsに第1弾アーティストとして参加。同年8月にデビューシングル「Devil ANTHEM. ~キミのハートを征服中~」をリリースした。2017年3月に東京・下北沢SHELTERにて初のファン参加型主催イベント「デビアンフレンドパーク」を実施し、同年4月に1stアルバム「Fever」を発表。2018年4月には東名阪ツアー「桜前線ツアーだったら花吹雪」を実施した。同年5月にシングル「Like a 熱帯夜」を発売し、9月には東京・UNITでワンマンライブを行う。