iri「Shade」
2019年3月6日発売 / Victor Entertainment
私的なテーマの中に共感できるものがある
文 / KYNE
iriさんとはデビュー前のCDでデザインをさせていただいて以来、いろいろなお仕事をさせていただいてきました。
彼女の魅力はやはり低音でスモーキーな歌声と歌唱力。そんな彼女の魅力を存分に引き出したアルバムの表題曲「Shade」。この曲は音数も少なく引き算的な作品で、今までの都会的なグルーヴのイメージとは違う印象です。
今回のアルバムはShade＝影と向き合い制作されていて、過去2作のアルバムのポジティブなメッセージに対してよりiriさんらしい世界観になっています。歌詞にも変化があり、過去に使われていた一人称「私」は「僕」や「僕ら」に変わっていて、私的なテーマの中に共感できるものが。豪華な面々によるトラックやアレンジも素晴らしく、ぜひクレジットや歌詞を見つめながらじっくり聴いてほしいアルバムです。
完全生産限定盤
[CD+グッズ]
5940円 / VIZL-1537
初回限定盤 [CD+DVD]
3996円 / VIZL-1538
通常盤 [CD]
3132円 / VICL-65134
- CD収録曲
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- Shade produced by 大沢伸一
- Only One arranged by Yaffle（Tokyo Recordings）
- Wonderland arranged by ESME MORI（Pistachio Studio）
- Common arranged by STUTS
- cake arranged by Grooveman Spot
- Flashlight produced by tofubeats
- 飛行 arranged by Kan Sano
- Sway arranged by Shingo.S
- Peak arranged by ケンモチヒデフミ（水曜日のカンパネラ）
- Keep on trying arranged by ESME MORI（Pistachio Studio）
- mirror arranged by 三浦淳悟（PETROLZ）、澤村一平 & 隅垣元佐（SANABAGUN.）
- 初回限定盤DVD収録内容
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- 「Shade」Music Video
- 「iri in Taiwan」
- 各サブスクリプションサービスで、iri「Shade」を聴く
- iri（イリ）
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- 1994年生まれ、神奈川県逗子市在住の女性アーティスト。メジャーデビュー前からサマーソニックに出演したり、ドノヴァン・フランケンレイターの来日公演でオープニングアクトに抜擢されるなどして注目を集める。2016年8月にメジャーデビューアルバム「Groove it」を発表し、2017年3月に1stシングル「Watashi」をリリース。2018年2月に5lack、yahyel、WONK、高橋海（Lucky Tapes）、ケンモチヒデフミ（水曜日のカンパネラ）、ESME MORI（Pistachio Studio）、TOSHIKI HAYASHI（％C）、OBKR（Tokyo Recordings）、Yaffle（Tokyo Recordings）が参加したアルバム「Juice」を発表した。8月には国際ファッション専門職大学（仮称）のCMソングを表題曲に据えた2ndシングル「Only One」をリリース。2019年3月に大沢伸一、tofubeats、grooveman Spot、Shingo.S、三浦淳悟（ペトロールズ）らが参加したニューアルバム「Shade」を発表した。
- KYNE（キネ）
- 1988年生まれ、福岡県出身のグラフィティアーティスト。2006年頃に福岡を拠点に活動を開始し、1980年代のマンガやレコードからインスピレーションを受けた、「ストリートカルチャー×ガール」をコンセプトにした独自のアート作品で注目を浴びる。アパレルブランドとのコラボレーションも行っているほか、CDジャケットのイラスト、広告デザインなども手がけている。
※特集公開時、レビュアーのプロフィール情報に誤りがありました。訂正してお詫びします。
2019年5月8日更新
