CHAI「PINK」 PR

CHAI|コンプレックスを包んであげるよ

“NEOかわいい”“コンプレックスはアートなり”といったキャッチーなコンセプトを掲げ、各所で話題を集めているCHAI。2017年に入ってからは「SXSW」や「FUJI ROCK FESTIVAL」に出演を果たし、初のワンマンライブをソールドアウトさせるなど破竹の勢いを見せている。

そんな彼女たちにとって初となるフルアルバム「PINK」が完成した。音楽ナタリー初登場となる今回はマナ(Vo, Key)、カナ(Vo, G)、ユウキ(B, Cho)、ユナ(Dr, Cho)の4人にインタビューを実施。結成から現在までの活動を振り返りつつ、アルバム「PINK」に込められた思いについて語ってもらった。

取材・文 / 天野史彬 撮影 / 上山陽介

飽きさせないものを作ろう

──「PINK」、1stアルバムとして本当に完璧な作品だと思いました。

4人 うれしい!!

──今作を作るにあたって、コンセプトはあったんですか?

マナ(Vo, Key) 自分たちがアルバムを聴くときって、飛ばしながら聴いちゃうのが基本で。アルバムを1枚通して聴いたことってほとんどないと思う。すぐに飽きちゃうんだよね。

ユウキ(B, Cho) そうだね。好きな1曲だけを繰り返し聴いちゃうことがほとんどだし、「この曲、アルバム用だな」みたいなのを感じると、ちょっと嫌だよね。

マナ 私たちはそんな曲は作りたくないから。だもんで飽きさせないものを作ろうとは思っていたかな。1曲1曲、絶対に違っていて、飛ばされないようなアルバム。

──実際、本作「PINK」は1曲1曲のカラーが違っていて、すべての曲が主役になっているアルバムですよね。11曲、約35分という無駄のない簡潔さも見事だと思います。本当に、あっという間に終わる。

CHAI

マナ それ、すごくうれしい! アルバム全部の曲がそろったうえでの流れを考えながら、曲作りをしたのが今回が初めてだったから。あと、もともと私たちはBasement JaxxとかChvrchesみたいな音楽が好きなんだけど、ああいうエレクトロな感じのサウンドって、今まで作りたくても作れていなくて。でも今回はそれが5曲目の「フライド」で初めて表現できたから、すごくうれしい。

ユウキ バリエーションとバランスはすごく考えたもんね。1曲目の「ハイハイあかちゃん」のリズムとベースラインはちょっとThe Chemical Brothersを意識したり、2曲目の「N.E.O.」はJusticeを参考にしたり。あと、アルバムの最後の盛り上がりのポイントとして「ウォーキング・スター」を作ったり。

──「ウォーキング・スター」ではカナさんの素晴らしいギターが鳴っていますね。

カナ(Vo, G) ありがとうー! あれ、ライブで表現するのが難しいんだけど、すごくいいギターの音が録れたと思う。

H&MとかFOREVER 21でShazamする

──どうしてCHAIは、ここまで多様な音楽性を自分たちのものとして表現できるんですかね?

マナ なんでだろうね……?

カナ インプットがいいんじゃない? マナのメロディセンスもいいし。

ユウキ そうだね。いろんな音楽をインして、そして自分たちの中から出てくるものがいいんだよね。「これ好き!」って思った音楽のいい部分を持ってきて、CHAIらしくアウトプットする。そのバランス感覚がマナとカナは上手だと思う。

カナ そもそも、完璧にはコピーできないしね(笑)。

マナ 浅く広くいろんな音楽を聴いて、全部からいいとこ取りをしている感じだよね(笑)。

──皆さんは普段どうやって好きな音楽を見つけて、聴いているんですか?

マナ 一番多いのはYouTubeか、人に教えてもらう感じかな。

ユウキ あと最近はH&MとかFOREVER 21に行くと洋楽のいい曲が流れているから、それをすぐにShazamするっていうのもあるね(笑)。

カナ(Vo, G)

カナ そうそう! いろんな場所でShazamするよね。「これ誰?」って思ったら、すぐShazam(笑)。

ユナ(Dr, Cho) H&Mみたいなファストファッション系のお店で流れている音楽って、みんなメロディがよくてキャッチーでイケイケだから、いいんだよね。

マナ そう。この間見つけた曲もすごいよかった。

カナ 今、めっちゃハマってるよね。(スマホを取り出して)この人なんだけど、知ってる?

──どれどれ……KWAYEですか。聴いたことなかったです。

カナ 私たちも知らなくて。でも、この人の「Sweetest Life」って言う曲がH&Mでかかっていて、すごくよかったんだよね。見つけてからみんなでずっと聴いてる。

──音楽に出会う場所は、YouTubeとH&Mであると。

マナ 珍しいよね(笑)。

CHAIは餃子みたいになってきているね

──裏を返せば、すごく膨大な情報量の中から、皆さんは自分たちにフィットするものを瞬間的に選び取っているということだと思います。プロフィールによるとCHAIは2013年に結成して、2015年から本格始動した、とのことなんですけど、皆さんのバンドに向き合う意識はこの数年間で変わったと思いますか?

マナ(Vo, Key)

マナ そうだな……CHAIは、餃子みたいになってきているね。

──んん……?

マナ ごめん、よくわかんないよね(笑)。今回のアルバムにも「ほれちゃった」って言う餃子をテーマにした曲があるけど、餃子って、包んでるじゃん。すごく優しくて、温かいよね。CHAIも餃子みたいにみんなを包みたいの。その意識は強くなっとるかもしれん。

ユウキ 餃子みたいに包めば、なんだっておいしいもんね。同じようにCHAIも、すべてのコンプレックスを包んであげたい! 私たちにもコンプレックスはたくさんあるし、絶対みんなコンプレックスってあるけど、「大丈夫だよ」って言いたい。

ユナ 深い愛で包みたいね。

──聴いてくれる人たちに対して伝えたいことが、どんどん強くなっているんですね。

マナ うん、そういうこと。

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CHAIの4人が出会うまで

CHAI「PINK」
2017年10月25日発売 / OTEMOYAN record
CHAI「PINK」初回限定盤

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CHAI「PINK」通常盤

通常盤 [CD]
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収録曲
  1. ハイハイあかちゃん
  2. N.E.O.
  3. ボーイズ・セコ・メン
  4. ほれちゃった
  5. あのコはキティ
  6. ぎゃらんぶー
  7. フライド
  8. かわいいひと
  9. ウォーキング・スター
  10. sayonara complex
  11. フラットガール
CHAI(チャイ)
CHAI
2013年に愛知・名古屋でマナ(Vo, Key)、カナ(Vo, G)、ユウキ(B, Cho)、ユナ(Dr, Cho)の4人によって結成された“ニュー・エキサイト・オンナバンド”。“NEOかわいい”“コンプレックスはアートなり”といったコンセプトを掲げて活動を行い、2016年12月には初のCD「ほったらかシリーズ」を発表。その後活動拠点を東京に移し、2017年には「SXSW」出演や全米ツアーなど海外でライブを行った。帰国後の4月には2枚目のCD「ほめごろシリーズ」を発売。「FUJI ROCK FESTIVAL」のROOKIE A GO-GO枠出演の際には満員で観られない人が続出したり、ユウキとユナが藤原ヒロシのライブにサポートメンバーとして参加するなど各所で話題を集めた。そして10月25日、バンドにとって初のフルアルバム「PINK」をリリースした。