超特急が8月8日にBlu-ray3作品を同時リリースする。
“8号車の日”としてファンに親しまれているこの日に発売されるのは、ライブBlu-ray「BULLET TRAIN Arena Tour 2018 Sweetest Battlefield at WORLD HALL」「BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH at OSAKA-JO HALL」と、Yahoo! JAPANで配信された冠番組をまとめた「ギラギラ超特急」の3作品だ。
リリースを記念して、音楽ナタリーではカイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシにインタビュー。2018年の超特急のライブ活動において大きなトピックとなった2公演と、6人がギラギラした野心でバラエティ企画に体当たりした「ギラギラ超特急」について、それぞれの思い出を振り返ってもらった。
取材・文 / 三橋あずみ
BULLET TRAIN Arena Tour 2018 Sweetest Battlefield at WORLD HALL
Live report
練習終わりのセブンティーンアイス
──「Sweetest Battlefield」の兵庫公演は昨年の6月ということで、ほぼ1年前の出来事ですね(取材は7月上旬に実施)。今振り返ってみて、パッと浮かぶ思い出はどんなものですか?
タクヤ やっぱり、フラッグ(カラーガードパフォーマンス)じゃないですか。
カイ いっぱい練習したもんね。
タクヤ ダンスのリハーサルってだいたい午後からなんですけど、それに加えてフラッグの練習が午前中に2、3時間、毎回あって。
タカシ あったなあ。
タクヤ みんな、練習終わりのセブンティーンアイスを楽しみにがんばっていました。スタジオの近くに自販機があって「今日はあの味にしよう」って(笑)。
ユーキ ホントそれ!
タクヤ で、リョウガは毎回“闇落ち”してたよね。
リョウガ オイ。言い方(笑)。
タクヤ 彼、スポーツ関係のチャレンジだとだいたい闇落ちするんですけど、フラッグは特に。
──リョウガさんのそういう姿って、あまり見たことがない気がします。
リョウガ そうですね、自分でも感情の波は大きくないほうだと思うんですけど、唯一運動系になると……(急に高い声で)闇落ちしちゃうんですうー。
カイ 気持ち悪っ(笑)。
──カラーガードはどんなところが難しいですか?
カイ フラッグの回転の加減の調整が繊細なのと……あとは恐怖心ですね。あれだけ大きい棒を投げて、それが落ちてくるっていう。
タクヤ 持ち方1つで回転の方向がすごく変わるんですよ。手首の感覚が少しでもズレたら頭に思いきり当たったりするんです。大きい動きだけど、実はすごく繊細で。
──映像で改めて見ると座席からはハッキリとは見えなかった皆さんの表情もわかるから、心境も見て取れるようでした。
タクヤ そうなんですよ、応援歌の「fanfare」に乗せて8号車(超特急ファンの呼称)にエールを送れるようにパフォーマンスしていますけど、自分たちはけっこう必死。「逆に(エール)送って!」と思ったり(笑)。
リョウガ 個人的に思うのは、あんなに難しいこと……人によってはすごく難易度の高い技をやっているのを見て、超特急のみんなのポテンシャルの高さを感じましたし、いざ披露したら「カラーガードに挑戦する姿に勇気をもらいました」と言ってくれる8号車がたくさんいらっしゃったので。闇落ちしながらも(笑)、フラッグを披露できてよかったなと思いましたね。
どこを見ても8号車というのは、安心できる感覚があった
──兵庫公演はその前の東京公演とはほとんど異なる内容でしたが、間の期間でパフォーマンスの調整をしたりということも?
タクヤ そうですね。リハーサルで細かい修正をして。フラッグの練習もしましたしね。
ユーキ ユースケはフラッグを家に持って帰って練習もしてた。
タクヤ あと、ライブのためというか今後のために、フォーメーションを変えた振りを入れたりもしているから。
カイ そうだ、一番忙しい時期だったかもね。バタバタだった。
──その中であれだけのものを作り上げていたというのはすごいですね。ではライブの中で、映像作品だからこそ注目してほしいなというシーンはありますか?
タカシ 僕はやっぱり、センターステージの形の変化に注目してほしいです。らせん階段のようになったり3段のバースデーケーキのようになったりというのは自分自身も新鮮でしたし、そのステージがグルグル回りだしたときは純粋に楽しくなりました(笑)。あと、どこを見ても8号車がいるという環境は、安心できる感覚があったし。また新鮮な感じで見てもらえると思います。
めちゃくちゃ遊んじゃったの。すごい覚えてる
タクヤ 僕は「Starlight」かな。実はあまりやらないレア曲じゃないですか? 昔は節目のタイミングで披露していた曲だけど、最近はあまりやっていないから。
──しかも、アンコールの1曲目という珍しい位置に置かれていたから、すごく記憶に残っています。
カイ きれいな始まりでしたよね、アンコール。みんながせり上がってきて。
タクヤ そう思うとさ、本編を「a kind of love」で締めるっていうのも、けっこう新鮮だったかもね。
ユーキ 確かに。
タクヤ そう、この日の「a kind of love」、みんなめちゃくちゃ遊んじゃったの。すごい覚えてる(笑)。
ユーキ パートごとにその場で踊る人代えたり。
タクヤ 「お前行けー!」ってね。
──歌い出しの本来リョウガさんが踊るパートから、ユースケさんが踊っていましたよね。
タクヤ あれはマジでアドリブです(笑)。そんな感じでふざけてしまったけど、この曲は僕らにとってすごく大切な曲でもありますし。
──いや、そうやって楽しそうに踊っている姿に、観る側は安心感というか……どこかホッとするような気持ちを抱いたと思います。すごくいい時間でしたよね。
ユーキ ありがとうございます。
──ではリョウガさんはどうですか?
リョウガ うーん、そうですね……。
タクヤ 僕は終盤、ラストスパート前のタイミングに「Synchronism」を置いたのも意外だなと思いました。もっと終盤か、1曲目かなって思ってた。
リョウガ オイ、答え取られたよ……。
ユーキ 自分が詰まったんでしょ(笑)。
リョウガ あの、「Synchronism」は終盤にやるイメージではあるんですけど……。
タクヤ 演出も、ステージが3段にリフトアップするのは、あの曲だからこその表現だし。
リョウガ でね、せり上がったステージに座りながら、既存の振りの上半身の部分だけを……。
カイ 座りながら手振りを丁寧に踊るというのは新鮮でしたよ。あと、ステージが回るというのも。
ユーキ ふふふふふ(笑)。
タクヤ ただ、階段状になったステージを降りてから、次の「バッタマン」に入るまでの時間がすごく短くて。裏話的なことを言うと、タイムアタック感があったんです(笑)。
リョウガ でもね、なんとか本番は……。
カイ いやー、ホント本番間に合ってよかったです!
──そうだったんですね。タクヤさんカイさん、ありがとうございました(笑)。
カイ・タクヤ・ユーキ・タカシ あはははは!(笑)
リョウガ 許さん……。
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