白肌もやし集団
──そして兵庫公演と言えば、オーラスの「Party Maker」に触れないわけにはいかないですよね。
タクヤ そうですね!
──Tシャツを引き裂いて水を被りながら踊るという、この曲の正式なパフォーマンスを初披露されました。
カイ どうでした?
タクヤ や、でもさ。俺らの上半身裸見ても、正直なんとも思わないでしょ? もっとムキムキ系の人とかだったらわかるんですけど。僕らみたいにもともと細い……。
ユーキ 白肌のね!
タクヤ 白肌もやし集団が脱いでもさ。
カイ・リョウガ 白肌もやし集団!(爆笑)
ユーキ 白肌もやし集団、いいね(笑)。
タクヤ 別に興奮とかしないでしょう? まあとにかく(笑)、1つ殻を破るという意味の演出としては、すごく気持ちよかったですよ。解放感があって。
カイ そう。この曲は生まれ変わる、Rebornがテーマでもあるから。
──解放感ありましたか。そう、パフォーマンスを披露しているとき、どんな気分だったのかを知りたくて。
タクヤ だって、ステージ上で水かぶれるなんて思わなかったからね。
ユーキ 超気持ちいいですよ。
カイ あの水のボトルさ、1本だけすごい冷えてるのあったよね? ユーキが持ったやつ。
タカシ 隣でユーキがかけてるときにちょっと浴びたけど、めっちゃ冷たかったで。
カイ ユーキが2個持って、1つ僕らに投げるんですよ。でも僕らに持たせるのかわいそうだからって、自分に冷たいのかけたんでしょ? その節はどうも! サンキュー、アイラブユー、センキュセンキュー!
リョウガ (隣のカイを観て)!?(笑)
ユーキ あはは。テンション上がってたからさ(笑)。
──リョウガさんはこの日の「Party Maker」、いかがでしたか?
リョウガ そうですね。曲前のMCの時点で多くの8号車が「おや? 来るんじゃない?」と空気を察していたとは思うんですけど……でもね、相当恥ずかしいですよね。だって普通裸なんて、親か……。
ユーキ 友達か。
リョウガ ね。異性で言うと親くらいにしか見られる機会がないじゃないですか、普通に生きてたら。ん、普通に生きてたら親しかないのか。いや、そうでもないのか、普通?
タクヤ なんでもいいよ!(笑)
ユーキ そこのこだわりなんなの(笑)。
リョウガ それをまさかねえ、会場に集まってくださったあれだけ多くの皆様に刮目されるというのは、非常に……ええ。
カイ 白肌もやし集団がねえ。
リョウガ 白肌もやし集団・団長の僕が。
タカシ リョウガ団長なんや(笑)。
リョウガ 相当な覚悟がなければできないことでした。もう思い出しては顔を赤らめ……の繰り返しです、本当に。
タカシ ここの記事の見出し、「白肌もやし集団」にしておいてください(笑)。
意味を感じ取ってもらいたかった
──ただ“スタダコード解禁”という事件があったとはいえ、「Party Maker」のパフォーマンスが色モノっぽく扱われるだけなのは違うぞ、というようなバイブスを皆さんから感じてもいたのですが……。
ユーキ そうですね。楽曲の世界観を表現するうえで必要なパフォーマンスで、僕らの決意の表れでもあったし。TAKAHIROさんが思いを込めて作ってくださって、僕らもその思いを受けて思い切りやってる、世界観に入り込んで「超特急としてやってやろうぜ!」と思って踊っているわけだし。
──そうですね。
ユーキ しかもこの曲は、末っ子のタカシが踊り出しを担当する意外性もあって。最後尾の車両からメンバーを見てる彼が「お前ら、もっとやろうぜ!」と5人のスイッチを入れるってところにすごく深い意味があると僕は思うし。しかも彼は唯一のバックボーカルだから、なおさら。そのタカシが燃えて突き進んで行くっていうストーリーでの意味をみんなに感じ取ってもらいたかったです。もちろん露出がどうっていう興奮はあったと思うけど、それ以上に伝えたいものが伝わっていたらうれしいなと思います。
──タカシさんがほかのメンバーを奮い立たせるという筋書きは、TAKAHIROさんが決めていたんですか?
ユーキ そうですね。僕はずっとTAKAHIROさんに超特急の話をさせてもらっていたんですけど、そんな中で「Party Maker」の振り付けをお願いして、TAKAHIROさんの中でビビッと来たのかなと思います。普通はやらないところにあえて行くっていうのも、TAKAHIROさんらしいなと思う。
──確かに、一番想像がつかない配役ですよね。
ユーキ うん。だからダンサーとしてもみなぎりますよ。普段はダンサーがやってるところをタカシがドーンと飛び出していってくれたら、「おー! 行ったろうぜ!」みたいな気持ちになる。
──ほぼほぼノンストップだったライブを1人で歌い上げて、最後に「Party Maker」でさらに限界を超えてくるタカシさんの姿、完全に覚醒しているなと思いました。タカシさんのこの日の振り切ったパフォーマンスは、ダンサーの皆さんにはどんなふうに映っていましたか?
カイ この曲である意味センターを担ったことで、タカシも弾けた部分があったと思う。そんな曲をこの「Sweetest Battlefield」の最後の最後にやるということに意味があったし。6人が、大きく1歩前へ進めた要因になったパフォーマンスだったなとは思いますね。
タカシ 僕自身パフォーマンス中の記憶がないんですよ。ただ唯一覚えているのは、自分が正気に戻った頃には上半身裸になってた(笑)。あれほど振り切れることもなかなかないし、メインダンサー&バックボーカルグループで活動している中で、自分があれだけ真ん中で踊るとも思っていなかったので。「それってどうなん? 僕らのアイデンティティ崩れん?」と考えもしたけど、その意味を自分なりに解釈して。このときの僕らのことを考えたら、理にかなっているように感じたんです。そのうえで、100%のパワーでやりましたね。
──ありがとうございます。では、この「Sweetest Battlefield」を終えて、皆さんが得たものは?
タクヤ 8号車との信頼感というか。お互いがお互いのことを信じて走っていけるのかなということを感じられました。体制が変わって初めての大きなライブだったので、そこまではファンのみんながどんな思いでいるのかっていうのが想像しきれないし不安もあったけど、改めて絆を確認できるようなライブになったんじゃないかなと思います。