超特急|3つの対話で振り返る 2018年春、新しい超特急の挑戦

僕はもっとダンスに執着しないといけない

──360°をお客さんに囲まれたステージだからこそ気を付けたことや、演出面でのポイントなどはありますか?

ユーキ 僕は「Feel the light」の導入部分を特に気合い入れて演出させていただきました。ステージの作り上、既存の振りができなかったから、代わりの演出がキーになってくる。TAKAHIROさんの振り付けで世界観がとても強い曲だし、今までになかった光景を観ている方に印象付けたくて、すごく大切にしたかったんです。「どういう演出をしたら世界観がより際立つかな」ということをすごく考えてやったので……ここはこだわっちゃいましたね。

ユースケ

ユースケ こだわっちゃったの(笑)。僕は全体的なことなんですけど、センターステージ用に動きを作っていったので、既存の振りでやる曲が本当に少なくて。初めてのステージの形だっていうこともあり直したりすることが多くて、今までのツアーの中で一番、ノートに注意ポイントを書きました。実際ターンをして正面を向いたはずが後ろを向いてたり(笑)、立ち位置に関しても難しさを実感したから、そういう意味ではこのタイミングで経験できたことはよかったなと思ってます。それこそ(去年の)12月にあった「2018 MAMA FANS' CHOICE in JAPAN」(参照:圧巻BTSにフレッシュなIZ*ONE、“日本代表”超特急も!たまアリ熱狂の「MAMA」終幕)のステージでもこのときの経験を生かすことができたし、貴重なライブになったなと思いますね。

──では、ライブを通して2人にとって一番の挑戦だったことは?

ユーキ 僕はセットリストというか、すべての曲をこなすことが挑戦でした。体力的にも今まで以上に……本当に限界を超えた感じがあったんで、「踊り通す」ってことが挑戦だったなと思います。

──体力のコントロールを気にしたりもしたんですか?

ユーキ コントロールしようがなかったですね。しっかり1曲1曲を重ねていったら、もう体力が消えるくらい。新曲もあったしあえてハードな曲順にしたりもしていたから消耗は回避不可だったんで、あまりそこは気にせずに。「とにかくやりきる」ということを頭に入れてチャレンジしました。

──ではユースケさんは?

ユースケ 「カラーガード」と言いたいところなんですけど、「ダンス」が挑戦になったなと思います。さっき言ったように新規の振り付けが多くて。そうなったとき、しっかり踊り込めていない楽曲たちをどう落とし込んで、自分の中で表情を付けて踊るかが僕の中で難しく、ターニングポイントになったんです。ソロのダンスパートもフリーで踊る場面があったので、自分なりにどう踊って見せるかっていうことをすごく研究しました。

──そうだったんですね。

ユースケ 「よりダンスがうまくなりたいな」とも感じたんです。メドレー含めて30曲くらい踊る中で、「もっと軸の取れたターンをすることができたら、後ろから見てももっときれいに見えるだろうな」とか思ったりもして。そういう意味で言うと僕はもっとダンスに執着しないといけないなと思ったライブであり、練習期間も……集中してやっていたけれど、いざ本番となるとリハとは違うところも出てくるから。そこでの立ち回りがまだまだだなと思ったりしましたね。

──ユースケさん自身が考えて表現したのが一番よく見えるのはどのシーンでしょう?

ユースケ 「Starlight」のソロは先生の振り付けでしたけどここも考えたし……あ、「Turn Up」。「Turn Up」のソロはフリーでした。

──ユーキさん、ユースケさん、タクヤさんが3人で踊った曲ですね。

ユースケ はい。まさか自分がこの2人と並べると思わなかったんですけど、カッコいい曲で踊ってみたかったし「こういうダンスをしてみたいな」と自分で考えていたダンスが踊れたと思います。ソロは自分の考えたものが見せられる場所だったから、ホントに気合いを入れて……。

──確かに、このライブでは皆さんのダンスをすごく新鮮に観られた記憶があります。

ユースケ 意外と今回ね、そういうシーン多かったですよね。

ユーキ それぞれのソロや見せ場がちゃんとあったよね。僕自身も表現の仕方について「どういう引き出しがあるかな」とか、けっこう考えていたなと思います。

“新しい超特急の賭け”

ユーキ

──新しい一面で言うとTAKAHIROさんが振り付けをされた「Feel the light」と「Party Maker」はこのツアーが初披露でした。新たにタッグを組んだTAKAHIROさんならではの世界観が反映されたダンスも、超特急の表現の幅を広げる見せ場だったのではないかなと思いますが、この2曲についてはどうでしたか?

ユーキ TAKAHIROさんは、相手にダイレクトに訴えかけるエモーショナルなパフォーマンスを得意とされていると思うんです。そういう意味で言うと「Feel the light」は本当に超特急の新しい武器になったダンスだと思いますし、「Party Maker」も。この曲のダンスには僕らの決意がめちゃくちゃ詰まっているので、キーになった場面だったと思います。振りの中で服を破るからそちらのほうに気を取られがちかもしれないんですけど(笑)、ただやみくもに脱ぐってわけじゃなく。最後尾(車両)のタカシがみんなを奮い立たせるっていうパフォーマンスから、「一皮むける」という決意を感じてもらいたかったんです。“新しい超特急の賭け”だと捉えてもらえたらうれしいなと思います。

──ではこのライブを通して、脳裏に焼き付いているシーンを挙げるとしたらどの曲になるでしょう。

ユーキ 「a kind of love」です。本編最後の曲ってすごく大切ですけど、そこに「a kind of love」を持ってきたのにはやっぱり、僕らの思いがすごく込められているので。

ステージに立って伝えるのは僕らだから

──ユーキさんが演出に携わるようになってから変わったことや、自分たちの気持ちの変化みたいなものはありますか?

ユーキ 演出家はすべてをまとめる人なので、バランス感覚というか……そういう部分をすごく磨けるようになってきたなって思います。これまで僕は既存の振りを作ってくれた人の思いをパフォーマンスにすごく乗せたがってた人なんですけど、いいものをわかりやすく見せるためには崩すことも大切になってくるし、「何を一番伝えたいのか」を柔軟に考えないといけないんです。こだわりは絶対になくしちゃダメだけど、変にこだわりすぎるとほかのいいものが崩れちゃったりする。まだ自分の中の意地とかプライドみたいなものが考えを邪魔したりもするんですけど(笑)、そこにもっと向き合えるようになったらさらに……一緒にやってくれている演出家さんは「もっとできるよ」と言ってくれるので、もっともっと勉強して、いいライブを届けられるようになれたらと思います。

──ユーキさんがこうしてメンバーを代表して演出に携わることを、ユースケさんはどう感じています?

左からユーキ、ユースケ。

ユースケ 心強いです。ユーキは僕らが思い描いているステージのことを伝えるために、6人を代表してスタッフさんにぶつかってくれている。やっぱり、ステージに立って伝えるのは僕らだから。自分たちが見せたいものを見せるのが、超特急のステージを作るうえでは一番大事なことだと思うんです。あと、こうやってユーキがやりたいことを積極的に発信してくれるから、僕らもそれに引っ張られていろいろなことができるっていう面もあって。僕自身も映像制作とかをやらせてもらえるようになりましたし、本当に、ユーキの1つひとつの発信がメンバーをつないでいるなと思います。

──ちなみに、ユーキさんが演出する側の目で見たとき、ユースケさんは超特急の中でどんな役割を担っているのでしょう。

ユーキ ユースケって本当に8号車の一番の理解者だと思うんですよ。彼の視点で8号車の思いを理解して、それを自分の表現につなげるってことはユースケにしかできないと思うし、そういう面では本当にリスペクトと言いますか。本当に素晴らしい環境で育ってるなって……。

ユースケ 素晴らしい環境で育ってる……?(笑)

ユーキ 素晴らしいお母さんのもとで育ったんだなって。

ユースケ いや、みんなそうでしょ(笑)。

ユーキ 「どう育てたらそうなるの?」って僕の親も言うくらい、ユースケが根本から持ってる一途な思いっていうものが8号車にとって心の拠り所だと思うので。そういうところをこれからも生かして、映像だったりね、みんなが喜ぶことをユースケなりに表現してもらえたらと思います。

ユースケ あのー……はい。ありがとうございます。ええ……照れます(笑)。

超特急

ライブ情報

ファンクラブツアー
FUN!FUN!ふぁんみーてぃんぐ2019 平成最後の大爆発!!!!!!!!
  • 2019年3月9日(土) 大阪府 Zepp Namba
    [第1部] OPEN 12:00 / START 13:00
    [第2部] OPEN 17:00 / START 18:00
  • 2019年3月10日(日) 福岡県 Zepp Fukuoka
    OPEN 16:00 / START 17:00
  • 2019年3月14日(木) 愛知県 Zepp Nagoya
    OPEN 17:30 / START 18:30
  • 2019年3月27日(水) 東京都 Zepp DiverCity TOKYO
    OPEN 17:30 / START 18:30
  • 2019年3月28日(木) 東京都 Zepp DiverCity TOKYO
    OPEN 17:00 / START 18:00
全国ツアー
BULLET TRAIN SPRING / SUMMER TOUR 2019 EUPHORIA ~Breakthrough, The Six Brave Stars~
  • 2019年4月20日(土) 千葉県 森のホール21
  • 2019年4月21日(日) 千葉県 森のホール21
  • 2019年4月28日(日) 神奈川県 カルッツかわさき
  • 2019年4月29日(月・祝) 神奈川県 カルッツかわさき
  • 2019年5月2日(木) 大阪府 大阪国際会議場
  • 2019年5月3日(金・祝) 大阪府 大阪国際会議場
  • 2019年5月5日(日・祝) 大阪府 大阪国際会議場
  • 2019年5月11日(土) 鳥取県 とりぎん文化会館
  • 2019年5月12日(日) 島根県 島根県民会館
  • 2019年5月17日(金) 福岡県 福岡サンパレス
  • 2019年5月18日(土) 長崎県 長崎ブリックホール
  • 2019年5月25日(土) 愛知県 愛知県芸術劇場
  • 2019年5月26日(日) 愛知県 愛知県芸術劇場
  • 2019年6月1日(土) 神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
  • 2019年6月2日(日) 埼玉県 大宮ソニックシティ
  • 2019年6月8日(土) 広島県 上野学園ホール
  • 2019年6月15日(土) 北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
  • 2019年6月16日(日) 北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
  • 2019年6月29日(土) 千葉県 市川市文化会館
  • 2019年6月30日(日) 千葉県 市川市文化会館
  • 2019年7月6日(土) 宮城県 仙台サンプラザホール
  • 2019年7月7日(日) 宮城県 仙台サンプラザホール
  • 2019年7月14日(日) 新潟県 新潟テルサ
  • 2019年7月15日(月・祝) 石川県 本多の森ホール
  • 2019年7月20日(土) 大阪府 大阪国際会議場
  • 2019年7月21日(日) 大阪府 大阪国際会議場
  • 2019年7月27日(土) 愛媛県 西条市総合文化会館
  • 2019年7月28日(日) 高知県 高知市文化プラザ かるぽーと 大ホール
  • 2019年8月8日(木) 神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
  • 2019年8月9日(金) 神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
  • 2019年8月12日(月・祝) 佐賀県 佐賀市文化会館
  • 2019年8月13日(火) 熊本県 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
  • 2019年8月17日(土) 沖縄県 沖縄コンベンションセンター
超特急(チョウトッキュウ)
超特急
6人組の“メインダンサー&バックボーカルグループ”。カイ(2号車 / メインダンサー / 神秘担当)、リョウガ(3号車 / メインダンサー / ガリガリ担当)、タクヤ(4号車 / メインダンサー / 筋肉担当)、ユーキ(5号車 / メインダンサー / ドジっ子担当)、ユースケ(6号車 / メインダンサー / 元気担当)、タカシ(7号車 / バックボーカル / 末っ子担当)で構成されている。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビュー。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」を発売する。同年12月に1stフルアルバム「RING」を発表。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」をリリースし、インドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演して海外“開通”を果たす。さらに12月23、24日には東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブを成功させた。2016年10月に2ndアルバム「Dramatic Seven」をリリース。2017年4月にはデビュー5周年を記念したシングル「超ネバギバDANCE」を発売し、同作で自身初のオリコン週間シングルランキング1位を獲得した。12月から2018年1月にかけ東名阪アリーナツアー「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2017-2018 the end for beginning」を開催。その後超特急は6人の新体制となり、4月に新体制初のシングル「a kind of love」を発表した。11月には3rdアルバム「GOLDEN EPOCH」をリリース。12月には初のさいたまスーパーアリーナ公演を含むアリーナツアー「BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH」を成功させる。2019年1月に前年春のアリーナツアーの模様を収めたBlu-ray「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2018 Sweetest Battlefield at Musashino Forest Sport Plaza Main Arena」を発表する。