超特急|8号車と共に、迷いなき新時代へ

カルピス原液で飲んでる感じ

カイ タクヤはお気に入りの曲、決まってるんだよね?

リョウガ ずっと「好き」って言ってるのがあるもんな。毎日聴いてるんでしょ?

タクヤ やっぱり「超ネバギバDANCE」……。

一同 おおーい!(笑)

リョウガ シングル曲!

タクヤ

タクヤ やっぱりオリコン1位取った曲なんで……って、この曲ももちろん好きですよ?(笑) 好きですけど、「8号車との歌」も好きですね、僕は。

ユースケ イエーイ!

タクヤ やっぱりユースケにしか書けない、ストレートな思いが歌詞に乗っているので。この曲は6人でしっかり歌ってるんですけど、すごい楽しかったです。いい曲ですよね。もうストレートすぎるって言うか……カルピス原液で飲んでる感じ。

一同 あはははは!(笑)

ユースケ ねえ、例え方!

カイ え、ユースケの作る曲は基本“原液”だよ?

ユーキ 確かにそう(笑)。

リョウガ 具合悪くなるわ。

ユースケ うるさい(笑)。

──では、ユースケさんのお気に入りの曲は?

ユースケ

ユースケ 「ขอเสียงหน่อย」(コーシエンノイ)かなあ。この曲のダンスは今までにないくらいゴリゴリのヒップホップで、ノリが超難しいんですよ。僕が苦手なダンスなんですけど、でも「踊り続けていたい」って……このジャンルを習得して、もっと踊れるようになりたいって思わせられた曲なので印象深いですね。で、10曲目の「PUMP ME UP」は中国っぽい雰囲気の曲なんですけど、「ขอเสียงหน่อย」にもタイ語が歌詞に出てきたりするから、このアルバムは海外にも通用するんじゃないかなって感じましたし……。

──そう、タイ語タイトルの「ขอเสียงหน่อย」や、パンダなど中国のモチーフが歌詞の随所に出てくるオリエンタルなEDMの「PUMP ME UP」、それとアルバム全体のサウンドもひっくるめて、なんだか私は広い世界を見てしまって。超特急、海外での活動も見据えているのかな?と思えたのですが……。

ユーキ 鋭い!

ユースケ 海外でライブしたいですよね! 中国のweiboのアカウントもできましたし、8号車の輪が海外にも広まってほしい。

──今作は世界に踏み出すための1枚にもなっているのかなと思いました。そのあたりどうですか?リーダー。

リョウガ でもね、世界に行く前にまずは“全国開通”しないと。あと7カ所というところまでやっと来たので、なんとか来年、機会があれば達成したいと思いますね。それを終えたら願わくば世界にも目を向けたいですし、そのためにも早く全国開通の夢を叶えたいです。

とにかく「この曲で超特急を広げてやる!」って

──ここからはユースケさんが作詞作曲した2曲について話を聞けたら。まず、昨年の冬にファンクラブ会員限定で発表されていた「超特急です!!!!!!!!」がアルバムに入りましたね。

ユースケ いやあー……申し訳ないんですけど、一番好きです。あはははは!(笑)

──「ขอเสียงหน่อย」よりも(笑)。

ユースケ もう、この曲は愛してます。発表から1年経って今回アルバムに収録されるってことで、めっちゃうれしいです。この曲は“降りてきた”んですよ。「バッタマン」や「超えてアバンチュール」に続くような、超特急らしさ全開の曲っていうイメージで、フェスのセットリストとかにこの曲があったら絶対に強いなと思ってる。もう、8号車さんがコールするパートばっかりなので「盛り上がってほしいな」っていう気持ちでいっぱいで。本当に、僕の思いがめちゃめちゃ詰まってる楽曲です。あと「新たな時代が来た」っていう歌詞を書いたんですけど、「GOLDEN EPOCH」というアルバムにもふさわしかったなって。

──ユースケさんが「あー何年経っても」と歌い、そこからダンサーもボーカルに参加するパートが印象的でした。

ユースケ 僕が歌うフレーズには「いくつになっても僕たちの絆は途切れないであってほしい」っていう願いがあるんです。「途切れることはない」って言い切ってるけど(笑)、でも僕はそう思ってるから。だから「この部分を大切にしたいな」って。

──そうだったんですね。

ユースケ

ユースケ めっちゃヘタですけど、気持ちだけで歌いました。そのあとタクヤとユーキが「手と手をつないで」って歌ってくれてるんですけど……もっと2人に手と手をつないでほしいんですよ。ライブでやることを考えたときにね、めっちゃ手をつないでほしい2人なの! 僕が思ってる2人の関係性って磁石のS極とS極、みたいな。持ってる思いは同じなんだけど、くっつかない感じなんですよ。そこをこう、歌詞の力で……(笑)。

カイ 1回手つないでおけば? 今。ほらほら!(笑)

ユーキ (タクヤに手を差し出す)

タカシ この1回が大きいで。

タクヤ (リョウガの手を取ってユーキと握手させる)

一同 あはははは!(笑)

ユースケ ほら、こういうところがあるんですよ!(笑) この曲はえんどぅさんが振り付けをしてくれるんですけど、ここは「2人が手をつなぐ振りにしてほしい」ということは言います!ええ。でね、「覚悟決めたなら」っていうところを歌ってるのがカイとリョウガなんですけどね、この2人にはもっと覚悟を決めてほしい、みたいな……。

カイ

カイ はい?

リョウガ オイ、足りないって言うのか?

ユーキ あははははは!(爆笑)

ユースケ 違う違う、足りなくない!(笑) めっちゃ持ってるんだけど、でももっとガツンと出してほしいの! 僕やタクヤは感情的なんですけど、この2人はなんて言うの、心理的?

カイリョウガ 論理的ね。

ユースケ そう、論理的だから、ライブではもっとガツンと来てほしいんですよ。いつも煽ってくれるときのカイとは違う姿を見たい、とかさ。たまに見せてくれるカイ、あるじゃん。

ユーキ ああ、わかる。ブッ飛んだときのでしょ(笑)。

カイ 誰がブッ飛んでるって?(笑)

ユースケ いつも見守ってくれてるリョウガの「俺が超特急まとめたるで!」みたいな気合いとかさ。

リョウガ ……。(テーブルにあった輪ゴムであやとりをし始める)

一同 あはははは!(笑)

ユースケ おい、話を聞け! あやとりやめろ!(笑)

超特急

──理性を越えてきてほしいってことですね。

ユースケ はい。で、タカシはもう「ただ前を向いて」自由に飛んでほしいから。好きなように歌ってほしいって思ってる。

──このワンフレーズだけ取っても、めちゃめちゃユースケさんの思いが詰まってるんですね。

ユースケ ホントですよ、もう悩みに悩みましたから! 振り付けも、とんでもないものにしてやろうと思ってます。

ユーキ

ユーキ なるよ、ユースケとえんどぅさんがやったら。絶対ヤバいでしょ(笑)。

ユースケ とにかく「この曲で超特急を広げてやる!」っていう気持ちの曲です。魂がヤバい、本当に。この曲で音楽番組に出れたらいいね。紅白も、Mステも。

──最高ですね。歌詞の中でもそう歌っていますし。

ユースケ まだまだ先の夢かもしれないけど、でも本当にそう思っています。