超特急|僕らには君が必要なんだ “明日という始まり”に6人の思い乗せて

“7カウント”に込めた思い

──振り付けについて、もう少し教えてもらえますか?

ユーキ AメロからBメロは本当に、8号車のみんなが思うような普段の仲のいい僕らの姿がわかりやすく表現されていると思います。で、サビになると……入りはすごくかわいいんですけど、音の取り方や振りの形はやっぱりちょっとヘンなので、そこに超特急らしさが明確に出ているかな。光に満ち溢れたイメージで全体的にかわいらしいんだけど、「そこでそうなるの?」って違和感も感じると思う(笑)。あと、ところどころにフリーなパートも用意されていて、そこでは毎回メンバーが違うことをやったりすると思うから、楽しみなポイントがたくさんありますよ! 僕が思う全体的なイメージは「光」かな。笑顔に満ち溢れた、笑顔が伝染するような振りになってます。

ユースケ 8号車さんがマネしやすい振りも多いよね。サビの入りがインパクトあるし、ペンライトを振りやすいと思う。あと僕は1人ひとりの振りやソロパートに注目してほしいです。えんどぅさんがその人にやってもらいたい振りとして、意味を持たせてその動きやパートを選んでいると思うから。それと今回は、手の動きが大事な気がする。

ユーキ 僕がすごく意味を感じるパートは、1サビとラストサビで「それでもね 僕には君が必要なんだよ This is a kind of love」の振りが変わるところ。

ユースケ 1サビ終わりではリョウガが1人で「1234567」って指折り数えるんですけど、ラストサビでは6人全員がそれをやるんです。

リョウガ
リョウガ

ユーキ 僕ら6人と8号車が、1つの場所に集まってくる。それを片手だけで表現しているんです。そこはやっぱり気持ちが自然と入りますね。笑顔ではあるんだけど、いろいろ経験したからできた表現と言うか。

タクヤ リョウガ、昔ピアノやってたから指がキレイなんだよねえ。

──でも、今振り付けの話を聞いて、この曲がリョウガさんのセンター曲だってことがすごくしっくりきました。曲中では慎み深い目線で好きな人のことを思う優しい愛情が歌われますけど、その“性格”をちょっと面白い身振りでコーティングしている感じがリョウガさんのキャラクターと重なります。

ユースケ ああー。

リョウガ なるほど!

カイ それ自分で納得しちゃうの、ちょっと面白いよ?(笑)

リョウガ ち、違いますよお!(笑)

それでも自分は超特急でいたいんだ

──「a kind of love」のミュージックビデオもメッセージ性の強い作品に仕上がりましたね。

リョウガ ええ。ロードムービー仕立てになっているんですけど、ワゴンを運転するタクヤがメンバーを順番に拾い、向かった場所がスカイダイビング場という。MVの物語には「これからこの6人で、改めてひとつの目的地に向かって走っていくよ」っていう思いが、スカイダイビングには「超特急、これからもっといろんなことに挑戦していくぜ」っていう意志表示が込められています。

タクヤ 僕、個人的にこのMVすごい好きです。自分たちの出てるMVだけど、毎日観てしまうくらい好きな作品になりました。スカイダイビング中の表情は変顔みたいだし「面白い感じの仕上がりになるのかな?」と思ってたんですけど、いざ観てみると感動が先に来ると言うか。「6人でやってくんだ」っていう決意表明がちゃんとできてるなって感じました。最後にタカシが車に乗る感じとか、深いところまで考えるとすごいですよね。あと絵がキレイ。

──ダンサーが次々とワゴンに乗り込む中タカシさんだけずっと線路で歌っていて、最後に5人を追いかけて車に乗り込むという描写がありましたけど、タカシさん自身はどんな解釈をしましたか?

タカシ 線路のシーンは、みんなが新たな超特急に向かっている中で自分も同じ道を進むか進まないか、その葛藤を描いていて。僕が手に取る飛行機のおもちゃは、スカイダイビングのセスナを表してます。で、悩んだ末に「それでも自分は超特急でいたいんだ」って、みんなを追いかけるんです。

──タクヤさんが車を運転する姿はなんだか新鮮でしたね。

タクヤ そうかもしれない。ワーゲンの外国車で、深緑色ですごくかわいかったんですけど、ハンドルがめっちゃ重くて切り替えが大変でした(笑)。

──ちなみに、タクヤさんの車にこれまでメンバーが乗ったことは?

タカシ 僕は乗ったことあります。

タクヤ タカシ以外は初めてですね。

ユースケ タクヤ、キレイな運転するなって思いました。なんかね、安心感があった。みんなのことを考えて優しく発進してくれたりとかして。

タクヤ 自分が、急発進急停車するのがすごく嫌なんですよ。だからそれは気にしていましたね(笑)。

念願、ついに叶いました

──カップリング曲の「Feel the light」はタカシさんの声質にハマる切なげなメロディラインと、表現力豊かなボーカルが印象的でした。

タカシ この曲に関しては、光と闇をイメージしました。繊細で危うさがある感じを表現したくて、今回ファルセットを多用しているんです。普段の曲では迫力のある歌い方をすることが多いからあまりファルセットを使わないんですけど……今までやってこなかったことを初めてこの曲でやった感じですね。すごく新鮮でした。

──で、「Party Maker」はまたライブで盛り上がりそうな曲ですね。

カイ
カイ

カイ この曲、ライブでできないかも(笑)。

ユーキ あのー……超特急史上一番ハードな曲になりました!

リョウガ もう、ダントツですよ。

ユーキ 力の抜きどころがないの!

タカシ この1曲でライブ完結するかもしれんな。

ユーキ すごいんですよ、消費カロリーが。でも8号車がグッと来ると言うか、「キャー!」ってなる場面てんこ盛りって感じだと思う。もーう、すごいですよ。

タクヤ 最初見たら、誰もが「えっ、スタダコード大丈夫?」って感じると思う(笑)。

──あの、どれほどすごいのかまったく想像がつかないです(笑)。

ユーキ 曲のド派手な世界観を、振り付けが上回ってきた感じなんですよ。

リョウガ この曲、振り付けがTAKAHIROさんなんです。

──TAKAHIROさん! ユーキさん、念願のコラボじゃないですか。

ユーキ そうですよー! (ニヤニヤしながら)ヤバいでしょ。

カイ 何今の顔! 出会ってから今までで一番気持ち悪かった!

ユーキ TAKAHIROさんのコレオは超特急にめちゃくちゃ合うはずって、ずっと思っていたんで。1年以上前からの念願がついに叶いました。

カイ TAKAHIROさんの振りはやっぱり世界観がすごく強いし、シンプルな振りにもしっかり意味があるんです。1つひとつの動きからTAKAHIROさんのメッセージが伝わるので、今度は僕たちがそれを変換して8号車に伝えると言うか。

──一緒に作業をしてみて、いかがでしたか?

ユーキ もう、「面白い」の次元を超えてきました。やっぱり、ストーリーがすごくしっかりしているんですよ。僕らが一緒にパフォーマンスを作る振付師さんは歌詞の意味やメッセージを読み解いて振りを付けてくれる方が多いですけど、TAKAHIROさんはどちらかと言うと振り付け自体の世界観を重視して作られるから、曲に引っ張られないと言うか。「この曲を通してこのメッセージを伝えたい」っていう思いが強い方なので、本当に1曲を通してミュージカル作品を見ているみたいな感じなんですよ。言葉要らずで伝わると思います。ホントに楽しかったなあ。

──特に印象的だったことはありますか?

タクヤ
タクヤ

ユーキ 踊っている最中、僕たちにすごい声をかけてくれるんですよ。だから必然的にアガりますよね。

タクヤ タカシとか、特にあるんじゃない? 今回タカシのセンター曲と言っていいくらいに彼がフィーチャーされているので。

ユーキ 踊り出しがタカシからって、初めてだよね。

タカシ 本当に、学ぶことがたくさんありすぎました。言ってみれば自分が“Party Maker”で、「もっと超特急を活気付けたい、オーディエンスである8号車に自分発信で呼びかけたい」っていうメッセージを振りを通して伝えさせてもらったんですけど、TAKAHIROさんは僕がうまく飲み込めなかったら密に話してくださったりだとか……すごく思いをぶつけてくださる方だったので。だから自分は、100%のパワーで投げかけてくれたものを120%にして返したいなという気持ちで全力投球しました。

ユーキ 今までは主に歌で伝えてたけど、今回は体で伝えるっていうことを彼は学んだんじゃないかなって思います。てか、今のタカシの説明、役柄っぽいですよね! 俳優として役に入るときのような感覚でやってたんだなって今わかって、すごく面白いなって思った。

超特急「a kind of love」
2018年4月4日発売 / SDR
超特急「a kind of love」通常盤

通常盤 [CD]
1200円 / ZXRC-1139

Amazon.co.jp

超特急「a kind of love」WIZY限定盤

WIZY限定盤
[CD+Blu-ray]
5800円 / ZXRC-1142

WIZY

CD収録曲
  1. a kind of love
  2. Party Maker
  3. Feel the light
WIZY限定盤Blu-ray収録内容
  • ライブBlu-ray「東京国際フォーラム ホールA(2017/8/8公演収録)」
超特急(チョウトッキュウ)
超特急
6人組の“メインダンサー&バックボーカルグループ”。カイ(2号車 / メインダンサー / 神秘担当)、リョウガ(3号車 / メインダンサー / ガリガリ担当)、タクヤ(4号車 / メインダンサー / 筋肉担当)、ユーキ(5号車 / メインダンサー / ドジっ子担当)、ユースケ(6号車 / メインダンサー / 元気担当)、タカシ(7号車 / バックボーカル / 末っ子担当)で構成されている。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビュー。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」を発売し、ホールツアーを実施する。同年12月に1stフルアルバム「RING」を発表。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」をリリースし、インドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演して海外“開通”を果たす。さらに12月23、24日には東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブを成功させた。2016年10月に2ndアルバム「Dramatic Seven」をリリース。2017年4月にはデビュー5周年を記念したシングル「超ネバギバDANCE」を発売し、同作で自身初のオリコン週間シングルランキング1位を獲得した。同年7月にはフジテレビ系ドラマ「警視庁いきもの係」の主題歌「My Buddy」をシングルリリース。12月から2018年1月にかけ東名阪アリーナツアー「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2017-2018 the end for beginning」を開催する。その後超特急は6人の新体制に。4月に新体制初のシングル「a kind of love」を発表、発表、5月からは東西アリーナツアー「BULLETTRAIN ARENA TOUR 2018 SPRING『Sweetest Battle Field』」を開催する。