あいみょん|怒涛の1年を駆け抜けた“ひかりもの”

テーマがあったからこそ書けたタイアップ曲

──「夢追いベンガル」で勢い付いたこのアルバムは、ドラマ「獣になれない私たち」の主題歌「今夜このまま」、アニメ映画「あした世界が終わるとしても」の主題歌として書き下ろした「あした世界が終わるとしても」へと続いていきます。この曲は映画の脚本を見て書いた曲なんですか?

あいみょん

いや、これはまだ声優さんが声を当てる前の映像を観て書き下ろしました。挿入歌の「ら、のはなし」も一緒に、一気に書き上げましたね。アニメの世界観に寄り添ったSFっぽい曲になって、「今夜このまま」と同様にテーマがあったからこそ書けた曲で、0からは絶対生まれなかった曲です。

──映画はすでに鑑賞されたんですか?

はい、先日試写会に行かせてもらったんですけど……泣きましたね。いい映画でした。ぜひ皆さんにも観てもらいたいです。

──「GOOD NIGHT BABY」はスポーツブランド・リーボックのカジュアルライン「Reebok CLASSIC」とのコラボでミュージックビデオを作った曲です。

10代20代の恋愛をイメージして書いたわかりやすいラブソングです。

──「マリーゴールド」と近いところにある曲だなと思いました。

そうですね。普遍的で聴きやすい曲になったと思います。テンポが速いわけじゃないけど疾走感のある曲なので、走り出したくなるような雰囲気になってよかったなと思います。

あいみょん

四階の角部屋で最後にできた“ポンコツの曲”

──アルバムのラストを飾るのは、ここまでの雰囲気をガラッと塗り替える「from 四階の角部屋」です。

このアルバムでは「満月の夜なら」を1曲目にしようと決めていたんですよ。「満月の夜なら」には「夜は長いから」という歌詞があって、1曲目からまだまだ長い夜を過ごして、「GOOD NIGHT BABY」でおやすみができたらなって。でも想像以上に「from 四階の角部屋」の置き場に困ってしまったんですよね。チーム内でこの曲は「ポンコツの曲」と呼ばれていたんですけど、「ポンコツの曲は、最後に置こう」という話になって。ラストはラストなんですけど、「GOOD NIGHT BABY」から曲間をあえて空けているんです。

──なるほど。シークレットトラック的なイメージですね。

あいみょん

そうです。最後に鳴るドラムの「ボン」っていう音の間抜け感がすごくいいんですよね。あの間抜けな音で終わったと思ったら「満月の夜なら」が始まるという、いい曲順になったと思います。

──ちなみに“四階の角部屋”には住んでいたんですか?

引っ越す前は住んでいました。で、この曲は引っ越す前最後に作った曲でもあって。とにかく「from 四階の角部屋」という語呂がよくて、気に入っています。アレンジャーのアイゴン(會田茂一)さんは、こういうワチャーっとしたアレンジもできてすごいなと思いました。

──これは一発録りなんですか?

トランペットの方だけ別で、あとはいっせいのーせ!で録りました。バンド感を意識していますね。

武道館のステージに立ったらわかるかもしれない

──アルバムタイトルは今回なぜ「瞬間的シックスセンス」に?

世の中にある物事を感じるのって基本的には五感じゃないですか。でも芸術に関しては五感が関係ないというか、自分の中から急に湧いてくるんですよ。自分にとって芸術って前触れもなくやってくるもので、私はその情報をどこからもらったんやろうってずっと不思議だったんです。活動を続けていく中でそういう瞬間を見逃したくないと思ったんですよね。あと漢字とカタカナの組み合わせが好きなので。

──今回もとんだ林蘭さんがアートディレクションを手がけていますが、このジャケットにもグラスが水の中に落ちた“瞬間”が捉えられています。

これ、CGじゃなくて本当に水槽にコップを落として撮っているんです。文字も合成じゃないんですよ。とんださんの思う「瞬間的シックスセンス」はこれだったんでしょうね。こだわりが詰まっています。

──そしてこのアルバムをリリースした5日後には初の日本武道館公演が控えています。武道館に憧れはあったんですか?

いや、もともとは全然興味がなかったんですよ。どこにあるのかも知らないぐらいで。でも一昨年の10月に吉岡里帆ちゃんに誘ってもらって、銀杏BOYZの武道館公演を観たときに、あのステージに立ちたいと思ったんですよね。私は銀杏BOYZのことはもちろん知っていたけれど、“通ってきた”のかと言われるとそうでもなくて。峯田(和伸)さんが歌っているのを見ながら自分があのステージに立っているのを自然と想像していたんですよね。で、実際にやることが決まって「おお!」と思いましたね。絶対に初めての武道館でのステージは1人がいいなと思っていたので、1万2000人の前でセンターステージに立ちます。

──その漠然と武道館のステージに立ちたいと思った理由はいまだわからずなんですか?

そうですね。銀杏BOYZのあとにも数回武道館には行ってるんですけど……自分の足であの舞台に立ったら、みんなが目指す理由がわかるのかもしれないです。

──今回のアルバムには弾き語りで映えそうな曲が多いですよね。

ギター1本でライブができるのはシンガーソングライターでよかったと思うところですよね。CDの音源が原曲だとみんな思いがちですけど、私にとってはギターと声だけの私のデモが原曲なので、本当の原曲をみんなに武道館で聴いてもらうことになります。しっかり練習していきます。

──その後は対バンツアーとワンマンツアーが控えていて、今年も忙しいですね。ちなみにプライベートで叶えたい目標はありますか?

友達とプチ旅行がしたいですね。鹿児島に黒豚のしゃぶしゃぶを食べに行ったり、いろんなところに行きたい。健全に遊びたいですね。私は毎年年始に熱を出すんですけど、今年はもうそれも終わってこの1年の病原菌を全部倒したと思うんで、家内安全無病息災でいきたいと思います。

あいみょん

イベント情報

AIMYON BUDOKAN -1995-
  • 2019年2月18日(月) 東京都 日本武道館
AIMYON TOUR 2019 “ラブコール”
  • 2019年5月17日(金) 北海道 Zepp Sapporo
  • 2019年5月24日(金) 愛知県 Zepp Nagoya
  • 2019年5月25日(土) 愛知県 Zepp Nagoya
  • 2019年5月31日(金) 大阪府 Zepp Osaka Bayside
  • 2019年6月1日(土) 大阪府 Zepp Osaka Bayside
  • 2019年6月9日(日) 福岡県 Zepp Fukuoka
  • 2019年6月14日(金) 東京都 Zepp Tokyo
  • 2019年6月15日(土) 東京都 Zepp Tokyo
  • 2019年6月22日(土) 宮城県 チームスマイル・仙台PIT
  • 2019年6月23日(日) 宮城県 チームスマイル・仙台PIT
AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY-
  • 2019年10月11日(金) 埼玉県 三郷市文化会館
  • 2019年10月13日(日) 北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
  • 2019年10月17日(木) 新潟県 新潟テルサ
  • 2019年10月18日(金) 新潟県 新潟テルサ
  • 2019年10月23日(水) 大阪府 オリックス劇場
  • 2019年10月24日(木) 大阪府 オリックス劇場
  • 2019年10月26日(土) 愛知県 愛知県芸術劇場
  • 2019年10月27日(日) 愛知県 愛知県芸術劇場
  • 2019年11月2日(土) 熊本県 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
  • 2019年11月3日(日・祝) 鹿児島県 鹿児島市民文化ホール 第1ホール
  • 2019年11月7日(木) 宮城県 仙台サンプラザホール
  • 2019年11月8日(金) 宮城県 仙台サンプラザホール
  • 2019年11月14日(木) 広島県 上野学園ホール
  • 2019年11月15日(金) 広島県 上野学園ホール
  • 2019年11月17日(日) 福岡県 福岡サンパレス
  • 2019年11月23日(土・祝) 愛媛県 松山市民会館
  • 2019年11月24日(日) 香川県 サンポートホール高松
  • 2019年11月30日(土) 石川県 本多の森ホール
  • 2019年12月14日(土) 兵庫県 ワールド記念ホール
  • 2019年12月15日(日) 兵庫県 ワールド記念ホール
  • 2019年12月17日(火) 神奈川県 横浜アリーナ
  • 2019年12月18日(水) 神奈川県 横浜アリーナ