インターホンをめっちゃ押してそう

──シングルには表題曲のほかにも、「Waiting Wedding」「ジャポニジフェス」といったアッパーチューンが収められます。普通、カップリングにはバラードなど表題曲とはテイストが異なる楽曲が収録されることが多いと思うのですが、虹コンは気持ちいいくらいにハイテンションな楽曲ばかりをそろえてきますね。

的場　虹コンには静かな曲が少ないんですよね。虹コンの夏といえば元気な曲というイメージなので、私たちらしくてすごくいいと思います。

清水　ずっとアゲアゲで（笑）。お祭りソングの「ジャポニジフェス」をライブでやるときは、お客さんに「わっしょいしょい」と叫んでもらいたいですね。どれも表題曲にできるような曲だし、「虹コンの曲ってなんでこんなにいい曲ばかりなんだろう」と自分たちでも思います。

鶴見　ライブの構成を考えるのが大変だよね。全部やりたくなっちゃうから。

岡田　「ジャポニジフェス」のMVでは浴衣で撮影したんですけど、ずっとやりたかったことが実現してハッピーでした。

──一方の「Waiting Wedding」は、結婚願望が爆発したかのような内容の曲ですね。

的場　私、「愛をこころにサマーと数えよ」では「ご結婚しちゃうしか!!」、「Waiting Wedding」では「これは結婚するしかないみたい」というパートを歌ってるんですよ（笑）。

清水　めっちゃ結婚したがってるじゃないですか！（笑）

的場　結婚がテーマの曲ってしっとりしたバラードが多いと思うんですけど、「Waiting Wedding」はとにかくわちゃわちゃしていて。ひたすら圧で結婚を迫ってるんです（笑）。

岡田　振りもどんどん前に迫っていくような動きになってるんですよ。

鶴見　「絶対結婚しような！」みたいな何も考えてないノリです。

──「絶対結婚しような！」は、アイドルファンが推しに向かって叫ぶ言葉ですね。

的場　この言葉、実は虹コン現場から生まれたんですよ。だから本家として自信を持って歌います（笑）。

根本　MOSAIC.WAVさんの歌詞がホントにいいよね。私、み～こさんが大好きで。電波ソングっぽい無理やり迫っていく感じがかわいくて最高です。家まで行ってインターホンをめっちゃ押してそう。

鶴見　たぶん、相手はこっちのことを全然好きじゃないよね。

根本　ストーカーとかしちゃうタイプ。

岡田　「もっともっと君を知りたいから結婚しようよ」って歌ってるもんね。

的場　知ってから結婚せい！（笑）

──いつかはしっとりしたバラードも歌ってみたいという気持ちはあるんですか？

根本　ありますねー。でも、虹コンがバラードを歌ってる姿が想像できない。

的場　そういう曲にも挑戦できる振り幅があるグループになれたらいいよね。

絶対にライブに来させてやる

──7月は「ジャポニジフェス」や「虹コン5周年Anniversary LIVE～今年もあなたと過ごすサマー！～」といった結成5周年を記念したライブイベントのほか、21日に神奈川・神奈川県民ホールで初のバンド編成でのワンマンライブ「RAINBOW JAM 2019」が開催されます。

的場　メンバーもファンの方も、ずっとバンド編成のライブを待ち望んでいたんで、いよいよって感じですね。前にディアステージが関わるイベントで1曲だけバンド編成でやらせていただいたことがあるんですけど、そのときにみんな衝撃を受けて。「こんなカッコいいのに、バンドでやらないなんてもったいなくない!?」と思ったので、今回それが叶ってホントによかったです。

──虹コンは音楽性のみを取り上げて言及されることが少ないグループかもしれませんが、バンド編成で映えそうなファンキーな曲が多いですよね。

的場　この間セットリストが確定したんですけど、バンドで聴きたいという声が多かった曲を盛り込んだので、楽しみにしていてほしいです。

鶴見　ギリギリまで盛り込んだよね。「これ以上曲を増やしたらメンバーもバンドさんもつらいけど、やっぱりこれは入れたい！」ってみんなでめちゃくちゃ厳選して。

的場　結局つらいほうを選びました（笑）。

──神奈川県民ホールは2000人以上収容できる会場ですが、5年間活動してきて、もっと大きな会場でライブをできるくらいに売れたいという焦りみたいなものは感じていますか？

的場　焦りはすごくありますね。運やタイミングもあるし、グループによって早咲きと遅咲きのタイプがあるとは思うんですけど、ここまで来るのに5年もかかったのかと感じていて。なので今まで築き上げてきたこの立ち位置に過信せず、常に危機感を持ってやっていかなきゃいけないと思うんです。パフォーマンス面はもちろん、例えばSNSで発信すること1つひとつに責任を持たないと今後に響いてくるだろうし、人間力も高めていけたらいいなと考えています。

──Twitterでは根本さんをはじめとするメンバーが新規のファンを獲得すべく、外に向けて虹コンのことを精力的に発信してますよね。

根本　虹コンって対バンやフェスではお客さんがたくさん観に来てくれるんですけど、ワンマンになると目標より人が集まらないことが多くて、それがすごく悔しいんです。今回のワンマンまでにたくさん宣伝して多くの人に虹コンのことを知ってもらえたら、これだけいい曲があって、これだけ魅力的なメンバーがいるので、中には好きになってくれる人が出てくると思うんですよ。絶対にライブに来させてやろうと思って、圧をかけて入り口を増やしています。

──いろんなグループが抱えている問題かもしれませんね。「アイドルファンみんなが知っていて好きな人も多いけど、一番に挙げられるグループではない」という。

根本　そうなんです。打開していきたい……！

的場　虹コンはそういうグループのド真ん中にいると思っていて。でも、メンバーの意識も変わってきたし、「虹コンが一番」と言ってくれるファンの方も多くなってきたので、この調子でいきたいです。

虹コンを見くびるなよ！

──ちなみに、虹コンは“インドア系正統派アイドル”というコンセプトを掲げていますが、これは最近になって言い始めたんですか？

岡田　はい（笑）。メンバーみんなオタクなので。「インドア系で陰キャだけど、ステージに上がると夏曲でキラキラ輝いていてすげーんだぜ！」というところを見せていけたらいいなと思います（笑）。

的場　「虹コンって正統派なんだ」って改めて思っちゃった。

清水　ステージだけ見たらね（笑）。

根本　全員黒髪だし。

的場　いい意味で変わらないビジュアルを好きになってくれる人もいると思うので、そこは守っていきたいね。今そういうグループってあんまりいないですもんね。

──一周回って珍しいかもしれませんね。

清水　ここまで等身大の姿を見せているグループは少ないかもしれない。

的場　みんな素で活動しているとこも、好きになってもらいやすいポイントかもね。

岡田　虹コンに入って最初にびっくりしたのは、キャラを作ってるメンバーが誰もいないことです（笑）。

──現在、でんぱ組.incと虹コンの“ジュニアメンバー”候補生を募集するオーディション「でんぱ組虹コンJr.メンバー募集オーディション」が開催されていて、的場さんは審査員を務めていますが、どんなメンバーに集まってほしいですか？

的場　もちろん虹コンっぽい子もいるんですけど、元気な子やアウトドア派な子が新しい風を吹かせてくれるといいなと思ってます。

清水　虹コンっぽい子よりは、違うタイプの子が虹コンの歌を歌ってるほうが面白いよね。

鶴見　やっぱり同じじゃつまらないからね。楽曲の正統派な面は引き継がれつつも、キャラクターやコンセプトが違うグループができたらいいですね。

──最後に読者に対してアピールしたいことはありますか？

根本　「ワンマン絶対来いよ」って言いたいです（笑）。

的場　（笑）。最近のライブはチケットが売り切れることもあるし、今回のワンマンはファンクラブ先行の時点でたくさん予約いただいていて。最近SNSでエゴサしたときに「虹コンでも売り切れるんだ」「虹コンってここでワンマンできるくらいなんだ」という投稿を見かけたんですよ。

鶴見　ひどーい！

的場　「虹コンを見くびるなよ！」と思ったので、私たちから虹コンのよさをどんどん発信していこうと思います。ファンの皆さんにはメンバーの個人Twitterやブログをチェックしていただいて、モチベーションを高めていただけるとうれしいです！