──そして「Galapagos」。これはいろんな意味で問題作と言っても過言ではないような。

KOUHEI　これはとにかくめちゃくちゃやりたくて、こんな曲に（笑）。

GEN　初めはもっとメロディアスな曲だったんですけど、どんどんハードになっていった気がしますね。

──全体的にめちゃくちゃですけど、サビは確かにすごくメロディアスです。あとはイントロと間奏の……小芝居？

KOUHEI　ガヤを、ホイッスルで制するっていうちょっとサッカーっぽいことをやりたいなと思って。

HIROKAZ　あのガヤはフェスのライブ終わりに、ボイスメモみたいなやつで録ったんですよ。

GEN　楽屋で（笑）。

──全力でしっちゃかめっちゃかやってるんですね。歌詞も含めて。

KOUHEI　歌詞が一番すごいですよね。意味がわからん。

GEN　これは響きだけで作ったふうに見えて、実は一番メッセージを込めてて。説明はしませんけど。

RYU-TA　これはすごいこと言っとるよな。

──「Shine」はロート製薬「スキンアクア」のCMソングとして書き下ろされた楽曲です。

GEN　そうなんですけど、アルバムは10月発売なので、夏が過ぎた切なさみたいなものを書きました。

──と言うことは、CM用とは歌詞が違うんですか？

GEN　はい。夏の要素を減らして、恋愛の曲っぽくしました。

──「happiness」（メニコン「1DAY Menicon PremiO」のテレビCMソング）も、CMとCD収録時で歌詞を変えていましたよね（参照：04 Limited Sazabys「Squall」インタビュー｜自信を付けた4人、新しい靴で次の章へ）。

GEN　毎回ちょっと変えるんですよ。ひねくれてるんで（笑）。

──ちなみに恋愛に寄せたというのはなぜですか？

GEN　「Letter」（2015年10月発売「TOY」収録曲）と似てるんですけど……（参照：04 Limited Sazabys「TOY」インタビュー ）。この間、8月なのに1日だけ急に寒くなった日があって、すごく切ない気持ちになったんです。それで、やっぱり夏が終わると、大切な人がいなくなった感じに似た切なさがあるなと思って、その気持ちを曲に落とし込みました。

──弾き語りで始まって、弾き語りで終わるという構成も切なさを引き立たせています。

GEN　実はこの曲のオルガン、SPECIAL OTHERSの芹澤さん（芹澤“REMI”優真 / Key）が弾いてくれるんです。鉄琴も入れてもらいました。

──GENさんはゲストボーカリストとしてSPECIAL OTHERSのコラボ作品集「SPECIAL OTHERS II」（2017年3月リリース）収録曲「loop」に参加していましたよね。そのつながりから？

GEN　それもあって、違和感なく参加してもらえるかなと。自分たちの以外のミュージシャンが演奏に参加してるのって04 Limited Sazabysでは今回が初めてじゃない？

RYU-TA　うん。

GEN　それを自分の中でアリにできたのは、僕がSPECIAL OTHERSの楽曲に参加させてもらっていたというストーリーがあったからだと思います。あとこの曲に鉄琴を入れたかったんですけど、この間リリースされたSPECIAL OTHERS ACOUSTICの2ndアルバム「Telepathy」の鉄琴がすごくよかったので、芹澤さんに入れてもらいたいなと思って。