04 Limited Sazabys|自信を付けた4人、新しい靴で次の章へ

04 Limited Sazabysがニューシングル「Squall」を8月30日にリリースした。表題曲には、今年2月に東京・日本武道館公演を実施し、4月には2年目の主催フェス「YON FES」を成功させた彼らの、“新しい章”へと踏み出す決意がつづられている。音楽ナタリーではメンバー4人にインタビューを行い、新曲や一新されたジャケットアートワークに込めた思いを語ってもらった。

取材・文 / 小林千絵 撮影 / 上山陽介

初めてのシングルらしいシングルに

──皆さん、Twitterやラジオなどでシングルの表題曲「Squall」を絶賛されていましたね。

KOUHEI(Dr, Cho) はい!

HIROKAZ(G) いい曲ですよね。

──皆さん、手応えを感じているんですね。どんな作品になりました?

GEN(B, Vo) 初めてのシングルらしいシングルと言うか……4曲入りじゃないですし。

──おっしゃる通り、これまでのシングルは1曲目のタイトルがシングルのタイトルになっているわけでもないし、“4曲入りのCD”という感じでしたよね。今回は初めて、表題曲とカップリングといういわゆるシングルっぽいシングルですが、それはなぜですか?

GEN(B, Vo)

GEN 前作の「AIM」でなんとなく、4曲入りのCDとか、シンメトリーのタイトルとか、そういうシングルは完結したかなと。「AIM」の4曲目の「Give me」でハッピーエンドを迎えたっていう感覚が自分にあって。あと「Squall」をリード曲として目立たせたいっていう気持ちもあったので、今回は3曲でいこうと。

KOUHEI 今までは、1曲目を表題曲に持ってくるようなシングルのスタイルに“メジャー感”を感じてて、それにケンカを売るって言うか、「俺らのやり方はこれだ」みたいな提示の仕方をしてたんですけど、今回は本当にいい曲ができたなって思えたからか、「メジャーだから」「インディーズだから」っていう考え方をしなくてもいいなと思えるようになったんですよね。

HIROKAZ いつもシングルを作るたびに「新しいことをしなきゃ」って考えてたんですけど、今回はそういうのも取っ払ったんです。それで僕ららしい3曲になったなと。1曲目は“泣き”、2曲目は“ポップ”、3曲目は“ライブ感”って方向性もしっかり見えてて、考えすぎずに自然にできあがりました。これまでの作品で一番僕ららしさが詰まっていて、「これが僕らだよ」「これがフォーリミだよ」っていうのを見せられるシングルになったと思います。

RYU-TA(G, Cho) みんなも言ってるけど、僕ららしさがありますよね。あと1曲目の「Squall」はバンドの代表曲になるようにと考えて作ったんですけど。実際、この曲に助けられることがあるんじゃないかなと思います。ツアーでさらに育てていこうと思います。

「シーンがどう」とかどうでもよくなった

──「Squall」の曲作りはどのように進めていったんですか?

GEN KOUHEIが曲の土台を持ってきてくれて、それにメロディをすぐ付けました。今までで一番早くできた曲じゃないかな。

──皆さんおっしゃっていましたが、1曲目「Squall」は本当に04 Limited Sazabysらしい1曲ですよね。切なさとポップさのバランスが絶妙で。

GEN そうですね。キャッチーでさわやかで楽しい感じだけど、切なさがあるっていうサウンドは僕らの一番の武器だと思うんですよ。その僕たちの最大の武器を避けずに堂々と使えるようになった感じがします。

──HIROKAZさんのリードギターも切なくていいですよね。

HIROKAZ(G)

HIROKAZ ありがとうございます。メロディが“泣き”だったので、そこに引っ張られたと言うか……「より泣かなきゃ」と思ったところはあります。

──先ほどHIROKAZさんが「いつもは『新しいことをしなきゃ』と考えるけど今回はそれを取っ払った」とおっしゃっていましたが、それについては?

GEN 武道館でライブをして、2年目の「YON FES」もうまくいって、純粋に前よりも自分たちに自信が付いたんだと思います。前だったら「メジャーに行くのにこれで大丈夫なのか」とか「次、武道館なのにこの曲で大丈夫かな」とか考えて、出てきた曲に対して「この曲、前に出したあの曲に似てる」とか「成長してる感じを出すために新しいことにもトライしなきゃ」とか思ってたんですよね。でもそういう気持ちが一切なくなって、純粋に自分たちがポンッと出したものを「これがいいんだ」って潔く思えるようになりました。

──ある意味で、肩の荷が下りた部分もあるんでしょうか?

GEN そうですね。前ほど無駄な責任感を背負ってる感じは減ったかもしれない。「シーンがどう」とか「お客さんがどう」とか、そういうのは一旦どうでもよくなった気がしますね。

04 Limited Sazabys「Squall」
2017年8月30日発売 / 日本コロムビア
04 Limited Sazabys「Squall」初回限定盤

初回限定盤 [CD+DVD]
1728円 / COZA-1371~2

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04 Limited Sazabys「Squall」通常盤

通常盤 [CD]
1080円 / COCA-17323

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CD収録曲
  1. Squall
  2. happiness
  3. capture
初回限定盤DVD収録内容

YON FES 2017 LIVE MOVIE & OFFSHOT

04 Limited Sazabys "Squall tour"
  • 2017年11月16日(木)神奈川県 CLUB CITTA'
  • 2017年11月23日(木・祝)広島県 BLUE LIVE HIROSHIMA
  • 2017年11月24日(金)福岡県 DRUM LOGOS
  • 2017年11月26日(日)香川県 高松festhalle
  • 2017年11月30日(木)長野県 キッセイ文化ホール 中ホール
  • 2017年12月7日(木)新潟県 NIIGATA LOTS
  • 2017年12月9日(土)宮城県 チームスマイル・仙台PIT
  • 2018年1月6日(土)北海道 Zepp Sapporo
  • 2018年1月13日(土)大阪府 Zepp Osaka Bayside
  • 2018年1月14日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
  • 2018年1月18日(木)東京都 Zepp Tokyo
  • 2018年1月19日(金)東京都 Zepp Tokyo
  • 2018年1月25日(木)愛知県 Zepp Nagoya
  • 2018年1月26日(金)愛知県 Zepp Nagoya
04 Limited Sazabys(フォーリミテッドサザビーズ)
04 Limited Sazabys
2008年に愛知県名古屋市にて結成された、GEN(B, Vo)、HIROKAZ(G)、RYU-TA(G, Cho)、KOUHEI(Dr, Cho)によるロックバンド。2013年5月に発表した2ndミニアルバム「sonor」より日本語詞を多く取り入れ、楽曲の幅を広げる。メロディックパンクやギターロック、ラウドロックなど、さまざまなジャンルのバンドと競演を重ね、2014年2月に3rdミニアルバム「monolith」、同年9月に1stシングル「YON」をリリース。2015年4月に1stフルアルバム「CAVU」を日本コロムビアから発売し、メジャーデビューを果たした。同年10月にメジャー1stシングル「TOY」を、2016年3月に1st DVD「MOMENT」を発売。4月には初の主催フェス「YON FES 2016」を大成功に収めた。ニューシングル「AIM」を6月に発表し、9月に2ndフルアルバム「eureka」をリリース。2017年2月に初の東京・日本武道館公演を成功に収め、6月にその模様を収録したBD/DVD「LIVE AT NIPPON BUDOKAN」を発売した。8月にシングル「Squall」を発表。11月からはワンマンツアー「04 Limited Sazabys "Squall tour"」を開催する。