雑誌「Casa BRUTUS」で約15年にわたって続く
この連載でこれまでに150カ所以上の建築を訪問し、安藤忠雄、伊東豊雄、杉本博司、隈研吾、藤森照信、SANAA、坂茂、藤本壮介、石上純也、田根剛など、日本を代表する建築家たちと出会ってきた櫻井。記者会見で彼は、長年にわたって続いたこの連載の舞台裏などを語った。
密かに抱いていた、書籍化という夢
会見の冒頭、櫻井は「『櫻井翔が建築?』と、意外に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、それもそのはずで」と切り出し、「もともと建築に詳しくなかった私が建築を学んでいくという連載ですので、今現在建築に詳しくない方にも手に取っていただきたい」と呼びかける。続けて「建築に詳しい方にとっても、超豪華なスーパースター建築の数々と、実際に建築された建築家の先生方が登場する、ワクワクが詰まっている本なので、どうか手に取っていただき、そしてその先に建築に足を運んでいただけたらなと思っております」と挨拶した。
インタビュアーを務めた「Casa BRUTUS」編集長の西尾洋一氏から、15年の連載がようやく書籍になった率直な気持ちを聞かれると、「めちゃくちゃうれしいですね」と喜びを爆発させた櫻井。「連載が始まった15年前は本になることなんて想像もしてなかったんですけど、ただ一方で回を重ねるごとに『いつかこれがまとまったら』なんていう思いも密かに抱いていました」と、実は長年の夢であったことを明かす。
建築の魅力を知ったきっかけは
特に印象に残っている建築家や建築について問われると、連載開始前の2010年9月号で「建築&アートの聖地『直島』へ。」と題した企画で安藤忠雄設計の美術館などを巡ったことを回顧。このとき彼は「昔は何もなかったと言われる島がアートによって生まれ変わるんだという、建築の影響の大きさ」に感銘を受けたという。さらに連載第1回で訪れた、藤森照信が設計した空中に浮かぶ茶室「空飛ぶ泥舟」も挙げて、「ものすごい大きなスケール感の直島と、ミニマルな世界観の茶室が続いて『建築ってこんな幅があるんだ。面白いな』と思ったので、その2回でグッと魅力を知ったのかもしれないです」と、建築の世界に引き込まれたきっかけを振り返った。
また、この連載が自身の活動に与えた影響について質問が飛ぶと、大阪・関西万博の閉会式に自身がサプライズ出演したことに触れ、今年5月に発売された「Casa BRUTUS」の「万博と建築」特集の影響が大きかったと回答。加えて、キャスターを務める「news zero」において、能登半島地震の被災地支援のために設計された木造仮設住宅について建築家の坂茂にインタビューしたことも、この連載から生まれた縁として挙げた。
自分の写真を「Casa BRUTUS」風に撮るようになってしまった
プライベートで建築を見るときの変化について聞かれると、大きな建築を見た際に「これは前川國男建築かな?」などと、自分の中で建築家当てクイズをするようになったと告白。また、昨年パリオリンピックに行った際、帰国前に時間ができたため安藤忠雄が手がけた美術館を訪れたエピソードを披露し、そこで自分の写真を「Casa BRUTUS」風に撮るようになってしまったと言ってほほえんだ。
この書籍から読者にどんなことを感じてほしいか、という問いには「実際に足を運んでいただくきっかけになったらな」と回答。櫻井自身、安藤忠雄が設計した北海道の「水の教会」を訪れた際、その動線に感動したという。「写真だけでは伝わりきれない、生の興奮を感じていただきたいと思います」と実体験の重要性を訴える一方で、「肉眼で見るのとはまた違う、写真だからこそのスケールの大きさというのもあるので、そういったものをこの本で楽しんでいただきたいです」と、書籍ならではの魅力もアピールした。
最後に、この書籍を手に取る読者に向けて、「“現代建築編”なので、実際に建築をお作りになられた建築家の先生が出てくるページもある。建物とご本人がそろうはなかなかないことなので、その贅沢さや豪華さを感じてもらいたいなと思っています」とメッセージを送った。
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櫻井翔「櫻井翔の建築を巡る旅。【現代建築編】」
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櫻井翔は建築を見ると、頭の中で「建築家当てクイズ」をしてしまう - 音楽ナタリー
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