「木村さんが祖」シューヤのファッション遍歴
「TRENTE」は、シューヤが3月に30歳の節目を迎えたことを機に刊行された写真集。撮影は彼が憧れていたファッションの聖地・フランスのパリで行われた。作中では、シューヤが音楽の次に愛してやまない「ファッション」をテーマに、私物も含んだ全31パターンにも及ぶ多彩なスタイリングが披露される。
記念すべき1st写真集をファンに届けるにあたり、自身の私服も織り交ぜながら、膨大な数のルックを披露したシューヤ。音楽ナタリーはそんな彼のファッションへの強いこだわりにフォーカスし、シューヤに話を聞いた。まず、おしゃれにハマったきっかけについて尋ねると、シューヤは「木村拓哉さんが祖、というか。木村さんがゴローズのシルバーアクセサリーを着けてらっしゃるのを見て『めっちゃカッコいいな』と思って、大学に入る前くらいの時期に初めて原宿に買いに行って。そこから徐々にファッションに目覚めていきました」と語る。「高校生の頃も、なんなら中学生くらいのときから服は好きで」と続けた彼は「そのとき自分の周りで流行っていた……“B服”って言うんですけど。B-BOYみたいなダルダルのスウェット上下にキャップを被るスタイル。そういうのをみんなで買いに行ったりしてましたけど、本格的な服好きの流れになったのはゴローズからですね」と振り返った。
「パリの街中でも浮くんです」
心に火が点いてからは「木村さんが身に付けていたものを自分も着たいと思って、WACKO MARIAとかHYSTERIC GLAMOURとか、そういったブランドで服を買い始めた」というシューヤ。その後自身のファッションアイコンにG-DRAGON(BIGBANG)が加わったことで「大学生のときにはSAINT LAURENTにハマった」という。「当時、エディ・スリマン(SAINT LAURENTのクリエイティブディレクター。2016年に退任)の全盛期で。僕、エディの作品がめっちゃ好きなんです。特に2013年秋冬の作品が好きで。2013年から2016年くらいにかけてはSAINT LAURENTをずっと着ていました」と、懐かしそうに思い出をたどる。
現在のシューヤのフェイバリットブランドであり、「TRENTE」の撮影でパリの店舗にも訪れたRick Owensについては「今回の写真集でもWhiteAのページの衣装を提供してくださったデザイナーの方。その方が(WhiteAが活動していた)当時、めちゃくちゃリックを着てたんですよ。『すごいカッコいいな』と思って、そこからRick Owensのよさにハマっていきました。そこからはずっとですね。もう10何年着てます」と、その出会いについて語る。先鋭的なルックも多数着こなした今回の撮影について「衣装がイケててファッショナブルだから、パリの街中でも浮くんです。撮影期間はファッションウィークでもなかったから。それにスタッフさんも僕に付いてくれるから、人が集まってきて見られるみたいなことがけっこう多かったですね」と振り返ったシューヤ。その中でもお気に入りの衣装について聞くと「8号車(超特急ファンの呼称)が好きだろうなと思うのは、風船を持ったシーンの衣装ですね。あとはルーブル美術館の前で撮った黒の衣装も好きだし、青いジャケットのカットも……。あとはこれもめっちゃ好きです。名付けて“赤ずきんちゃん”!」と、次々にページを開きながらそれぞれのカットへの思い入れを語った。
5人の“TRENTE”の中で
写真集のタイトル「TRENTE」はフランス語で「30」を表す言葉。現在30歳である超特急の最年長組(カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、シューヤ)の中ではシューヤだけが後からグループに入ったメンバーという、ある種特殊な間柄だが、シューヤはこの“同い年組”の関係性について、どんな思いを持っているのだろう。そんな問いを投げかけると、彼は「1桁号車(カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシ)はもう10何年も一緒にいるから、僕らが入ったときにはすでに1つ落ち着いたような関係性だったんです。でも、僕は“仕事だけの関係”というのがもともとあまり好きじゃなくて」と切り出す。「ありのままの自分で接したいと思っていたから。だからボーカルの相方であるタカシくんにも、最初に『なんでも言い合える仲でいたいし、相方だからこそ本当の家族のように接したい』みたいな話をしたんです。そうしたらタカシくんは『そう言ってくれてうれしい』と言って、僕を家に招待してくれたり、実際になんでも言い合える距離感で接してくれた。だから、ほかの1桁メンバーについても同じ感じですね。『ありのままの自分でいたい、僕はわちゃわちゃしたい』と気持ちを伝えて、その通りに行動して、みんなをごはんに誘ったり」と続けたシューヤは「自分がすごく率先してやったってわけでもないと思うんですけどね。男子校みたいなノリが好きだから、そんな感じで接していたら、それが形になって、今みたいな(にぎやかな)雰囲気になりました。まあ、ほかの2桁号車(マサヒロ、アロハ、ハル)がみんな若いし。その若いノリに1桁のみんなが付き合ってくれていたら、いつのまにか9人全体がこんな雰囲気になったのかな」と、楽しそうに教えてくれた。
「ずっと見てる、僕のことを」
そんなシューヤに最後に聞いたのは、“30歳メンバー”の4人それぞれと、シューヤ自身の今の関係性について。まずは同い年チームの中でも長男的存在のカイについて、シューヤは「カイくんは同い年だけどホントにかわいがってくれるというか。ずっと見てる! 僕のことを(笑)。昨日も『俺が一番シューヤのこと知ってるわ』みたいなことを言ってたし、一緒にいてホントに面白いです。常に見られてるなって感覚があります(笑)」と語る。「同じ趣味が見つかってから、より仲が深まった」というのはリョウガ。シューヤは「ホントに、一緒におちゃらける時間がめちゃめちゃ増えて、より好きになりました。僕最近、暇さえあればリョウガに絡みに行ってて(笑)。リハのときもずっと隣にいてふざけてるし。それにリョウガも付き合ってくれて、一緒にやってくれるからすごい楽しい」と、リョウガとふざけ合う日々を楽しそうに明かした。
続いて、タクヤについては「タクちゃんは俳優の仕事もあったりで忙しいから、みんなよりもリハに参加できないことが多かったりするんです。だから次の日みんなが休みだったとしても、誘っていいのかわかんないことがあって。でも、それを理由に誘われないのは、タクちゃん的には嫌なんですよ」と語ったシューヤ。「だから、僕から『明日の予定何?』と聞いて、空いてたら一緒に買い物に行ったりというのは今もしてます。話すのはやっぱり、ファッションのことが多いです。最近、タクちゃんもクロム(クロムハーツ)に目覚めてきてて。『シュー、これどう?』みたいな感じで相談しあったりしますね」と続けた。そして最後にユーキについて聞くと、シューヤは「ユーキはバカです! バカ友!(笑)」と大笑いしながら、取材を締めくくった。
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つな @shupoppopo
良すぎインタビュー…!!!!!!!!!ほんでカイしむがとどまるところを知らない https://t.co/KHglFXbQn4