3月で高校生活にピリオドを打つ原田。“高校生活ラストワンマンライブ”と銘打たれたこの公演で、彼女は西野恵未(Key)と2人きりのシンプルな編成でパフォーマンスを届けた。煌々と輝くミラーボールの光を浴びながら登場した原田は、「Fifteen」をアコースティックギターで弾き語り。大人へ向かっていく少女の心情が描かれたこの曲を、伸びやかな声で歌い上げる。「Moon Light」のサビでは観客の手拍子の音が彼女の歌声を温かく包み込んだ。
その後「高校3年生、18歳の原田珠々華です。よろしくお願いします」と挨拶した原田は、「曲の中に高校生活3年間のすべてが詰まっているので、それを皆さんにも感じながら聴いていただければと思います」と、この3年間を振り返りながら語る。続けて原田は「プラチナ」「光合成」で、西野が奏でるしっとりした鍵盤の音色に乗せて大人びた歌声を響かせた。さらに原田はサビでのファルセットが切なく響く「Seventeen」から「Sixteen」を連投。「Hero」では、西野が鍵盤ハーモニカを演奏し、原田のボーカルに彩りを添えた。
西野が舞台を去り、ステージに1人残った原田は込み上げる感情を抑えながらスタッフや友人、家族、そしてファンへの感謝の思いを述べる。「自分の曲を好きになれなかった」というデビュー当時を回想しながら、「周りの方々の支えがあって、この3年間で『自分の曲が好きだな』と思えるようになったので、自分の歩んできた道は間違いじゃなかったんだなと思います」と胸の内を言葉にした。その後披露された「ハジマリのオト」では、観客が原田の歌声に寄り添うように手拍子を送り、会場が1つになった。
続けて歌唱されたのは新曲「Teenager」。ライブのタイトルにもなっているこの曲で、原田は力強い歌声をこだまさせる。そして最後は「シンガロング」をパフォーマンス。「気がづけば僕は ここまできた」という歌詞から始まるこの曲を、情感たっぷりに歌いげる。アウトロでアコースティックギターをエモーショナルにかき鳴らし、原田は高校生活最後のライブに幕を下ろした。
なおこの公演は4月1日(木)23:59までアーカイブ映像が配信されている。配信視聴チケットは4月1日(木)22:00まで販売中。
原田珠々華「高校生活ラストワンマンライブ『Teenager』」2021年3月26日 TSUTAYA O-WEST セットリスト
01. FIfteen
02. プレイリスト
03. Moon Light
04. 聞いてよ
05. プラチナ
06. 光合成
07. Seventeen
08. Sixteen
09. Hero
10. サイダー
11. ハジマリのオト
12. Teenager
13. シンガロング
みねわきファクトリー(拳) @mine_ik
【ライブレポート】原田珠々華、3年間のすべてを歌に込めた高校生活ラストワンマン(写真25枚) https://t.co/gLnevzUo0x