ハリー・ポッター世代なので、僕もあの世界に行きたい!
──過去のワーナー・ブラザース映画のキャラクターがたくさん登場する部分も、本作の見どころの1つです。劇中ではレブロンがチームメンバーを集めるため、「ハリー・ポッター」や「バットマン」の世界に迷い込んで行きましたが、印象的なキャラクターはいましたか?
僕は「ハリー・ポッター」がすごく好きなので、レブロンと同じ気持ちになりました。迷い込んだ瞬間に「これ、『ハリー・ポッター』の世界だ!」みたいな(笑)。僕は「ハリー・ポッター」世代なので、小学生の頃テレビ放送されたものを録画して、何十回も観たんです。僕もレブロンみたいに、あの世界に行きたい!と思いました。
──劇中のレブロンは、ハッフルパフに組分けされて喜んでいましたね。
喜んでましたね! 僕だったらどこだろう……スリザリンではない気がするんですけど、あえてスリザリンに行ってみたいです(笑)。
──ほかにも「マトリックス」「スーパーマン」「アイアン・ジャイアント」「ゲーム・オブ・スローンズ」といった作品のキャラクターがたくさん出てきました。
(試合シーンで客席の)最前列に、たぶん「オズの魔法使」のキャラクターがいたんですよね。このキャラクター、なんだっけ?って考えながら観ていました。
──そうやって考えたり、意外なキャラクターを探しながら観るのも楽しそうですよね。
そうですね、絶対に楽しいと思います。
──後半は、ゲームクリエイターという夢を持つドムが自分らしさを発揮することで物語が大きく動いていきます。それにちなんで、飯島さんの小さい頃の夢を教えていただけますか?
「オリンピック選手になる!」と言ってました(笑)。ちょうどその頃オリンピックをやっていただけだと思いますが、父親に「オリンピック選手になれば?」と言われたので、何かスポーツをやっていたわけではなかったのに「わかった!」と言って(笑)。
──お父さんの影響だったんですね(笑)。俳優になると決めたとき、お父さんはどんな反応をされましたか?
僕がジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリをいただいたとき、実は芸能界でやっていきたい気持ちは強くなかったんです。「まだ若いし、たまたまタイミングも合ったし、東京行ってくるわ」と伝えたら、父親も「やってみれば? 行ってこいよ」って。特に反対はされず、意外と軽いものなんだなと思いましたね(笑)。むしろ当時は高卒で公務員試験を受けようと思っていたんですが、それに対しては「大学を卒業してからにしろ」と強く反対されました。父親なりに考えがあったんでしょうね。今の僕の活動も気にかけてくれているようで、ちょこちょこ電話をくれますよ。
本物のスポーツとeスポーツが組み合わさった、まったく新しい体験ができる映画
──NBAに詳しくない読者もいると思うので、ここで改めて飯島さんから、レブロンがどんな選手なのか紹介してもらえますか?
ほとんどの皆さんが知っているNBA選手と言えば、マイケル・ジョーダンやコービー・ブライアントだと思います。マイケル・ジョーダンは“神”と呼ばれていて、亡くなってしまったコービー・ブライアントはその次の“神”と言われていました。コービー・ブライアントの少しあとに出てきたのがレブロンなんですが、レブロンは神ではなく“キング”。今30代半ばで、“NBAのてっぺん”だと言えますね。プレーオフでも4回優勝して4回MVPを獲っているくらい、とんでもなくポテンシャルが高い。“ザ・正義のヒーロー”という認識でいいと思います。それだけでなく、実はお茶目な一面もあって。
──劇中でお茶目なレブロンも観られますね。
そうなんです、映画の中のお茶目な表情、普段からよくやるんですよ(笑)。
──ほかにも本作では、アンソニー・デイビス、デイミアン・リラード、クレイ・トンプソンといったNBA選手が敵キャラクターのモチーフになっていて、それぞれ自分で声を当てていました。
CGキャラになってもデイビスはデイビスだなと思いました(笑)。ふとした一言が面白くて、本人はどんなことを思いながら声を当てていたんだろうなと観ていました。ゲーム要素が面白かったのはもちろん、NBA好きの方がクスッと笑えるポイントも多かったです。
──ありがとうございます。最後に、飯島さんがこの映画を周りに薦めるとしたらどう紹介をするか教えてください。
本当のスポーツ(バスケ)とeスポーツが組み合わさった、まったく新しい映画だと思いました。世界観の新しさは、例えばクリエイター志望の方もすごく勉強になると思います。今はパソコンやアプリがあればゲームを作れる時代ですが、小さい子供が、大人も嫉妬しちゃうようなアイデアを思いつくこともありますよね。クライマックスには、子供のドムが作ったゲームで戦うので、そういった面白くて新しいアイデアがたくさん盛り込まれています。全体としてはアメリカンジョークのような楽しいノリがちょうどいい緩急で進んでいくので、スッとハマって見入ってしまうはず。NBAに詳しくない方にとっては、レブロン・ジェームズという選手をもっと知りたいと思えるような作品だと思います。
- 飯島寛騎(イイジマヒロキ)
- 1996年8月16日生まれ、北海道出身。2015年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてグランプリに輝く。2016年スタートの「仮面ライダーエグゼイド」にて、ドラマ初出演ながら主役に抜擢された。主な出演作に、映画「愛唄 ー約束のナクヒトー」やドラマ「チャンネルはそのまま!」「御曹司ボーイズ」、そして「PRINCE OF LEGEND」シリーズなどがある。2021年には出演映画「ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~」「ブレイブ ‐群青戦記‐」「未来へのかたち」が公開され、浅川梨奈とダブル主演を務めるドラマ「悪魔とラブソング」がHuluで配信された。
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