矢吹奈子がジュノ(2PM)主演の王宮ロマンス「赤い袖先」で時代劇ドラマに目覚める (2/2)

王宮の女の子たちを見て、韓国での共同生活を思い出しました

──今回、脇を固めるキャストも演技派ばかりです。

私が好きなのは、ドギムが王宮で仲良くしているキム・ボギョン(イ・ミンジ)、ぺ・ギョンヒ(ハ・ユルリ)、ソン・ヨンヒ(イ・ウンセム)の同僚3人です。みんながドギムのことをいつも思っているし、支えてくれていますよね。ドギムが先頭を切って動くから、みんなそれに付いていくところも、いい友達関係だなと思いました。

「赤い袖先」より、左からソン・ヨンヒ(イ・ウンセム)、ソン・ドギム(イ・セヨン)、ぺ・ギョンヒ(ハ・ユルリ)、キム・ボギョン(イ・ミンジ)。

「赤い袖先」より、左からソン・ヨンヒ(イ・ウンセム)、ソン・ドギム(イ・セヨン)、ぺ・ギョンヒ(ハ・ユルリ)、キム・ボギョン(イ・ミンジ)。

──この3人の中では、どのキャラクターが一番好きですか?

ボギョンが好きです! かわいいし、愛されキャラな気がします。

──実際に矢吹さんはグループでもご活躍中なので、女性の友情に目が向くところも?

それもあるのかもしれないですね。HKT48は人数が多いグループなので、普段から女性に囲まれているところは、王宮の女の子とも一緒です。共同生活という意味では、私も韓国でIZ*ONEのメンバーと一緒に暮らしていたので、そのときの楽しかったことを思い出します。「赤い袖先」では、ドギムたち4人が集まって、恋バナをしていましたよね? 「楽しそう!」「自分もそこに入りたい!」と思いました。

矢吹奈子

矢吹奈子

──実際、韓国の生活はどうでしたか?

最初は韓国語も話せなかったので、意思の疎通が大変な部分があったのですが、共同生活で一緒に暮らしているからこそみんなと話せるようになりました。お互いにわからないところを通訳しながら話したり、日本語が上手なメンバーが通訳してくれたり。一気に仲が深まった感じがしました。

──ドラマをご覧になるときは、日本語字幕は付けずにドラマを観ているんですか。

現代劇では韓国語の勉強のために韓国語字幕で観ますが、今回は初めての時代劇だったので、日本語字幕で観ました。韓国語を勉強している方も、時代劇だと、またちょっと違った韓国語が覚えられるので、別の見方もできるようになっていいかもしれません。

──韓国時代はお忙しくてドラマをじっくり観る機会は少なかったと思いますが、帰国後、韓国ドラマはご覧になりますか。

観ます。最近だと、キム・セジョンさんが出演している「社内お見合い」が好きです。歌手としてのセジョンさんの曲もたくさん聴いていますし、好きなんですよね。今回の「赤い袖先」で、サンの祖父・第21代英祖を演じたイ・ドクファさんも「社内お見合い」に出演しています。もしも日本でリメイクすることがあったら、セジョンさんの役がやりたいですね。今回、時代劇を初めて観て、すごく興味を持ったので、時代劇の演技にも挑戦してみたいです。

矢吹奈子

矢吹奈子

──矢吹さんのドラマ楽しみにしています! 韓国ドラマは、「あの作品にも出ている人だ!」というサブキャラをひそかに発見していく楽しみ方もできますよね。

そういう楽しみ方もできます(笑)。「赤い袖先」でのイ・ドクファさんの王もいいですよね、ドギムが初めて王と会ったときのことをのちに話すシーンは感動しました。王に大事な本を盗んだと思われて、誤解を解くためにドギムが当時のことを思い起こさせるというシーンです。思い出した王が「なぜその本を渡したかを覚えているか?」と逆にドギムに質問して。「あなたが達筆になりたいと言ったからだ」というような会話をしていたのが「いい話!」と思いました。その本を渡したかいがありすぎます(笑)。

「赤い袖先」より、国王・英祖(イ・ドクファ)。

「赤い袖先」より、国王・英祖(イ・ドクファ)。

「赤い袖先」より、カン・テホ(オ・デファン)。

「赤い袖先」より、カン・テホ(オ・デファン)。

──本当に(笑)。キャラクターでは、ドギムの同僚にも注目されていましたが、男性陣はほかに……?

ダントツで、イ・サンですね! こんな人がいたら出会いたいぐらいです(笑)。あとは、サンの護衛のカン・テホ(オ・デファン)。すぐ物事を忘れてしまうところとか、面白くて、いいキャラクターです。そう言えば、彼が忘れっぽいことをサンが逆手に取って、場をうまく切り抜けるというシーンもありましたね。ドギムが寝ていたときに、そっとサンが来たシーンもいいなあってきゅんとしました。カン・テホはドギムが部屋にいると知らなくて、あれ?と慌てる姿も面白くて、この一連の流れはぜひ観てほしいです。……でもやっぱり、イ・サンが一番です(笑)。

「赤い袖先」より、イ・サン(ジュノ)。

「赤い袖先」より、イ・サン(ジュノ)。

メイキングでジュノさんとイ・セヨンさんの素も観たい

──今作は10月5日から映像作品が発売され、同日よりU-NEXTでは独占先行配信も決定しています。配信のよさをどのように思われますか。

何度も見返せるところじゃないでしょうか。テレビで放送されても録画はできますが、配信作品は、パソコンでもスマートフォンでもすぐ見返せますし、好きな時間に観ることができるのもいいですね。

矢吹奈子

矢吹奈子

──映像作品はBlu-rayとDVDがあり、特典には20ページものブックレットやポストカード、メイキング映像、ジュノのインタビュー映像(※SET2のみ)と盛りだくさんな内容です。

メイキング映像、大好きなんですよ。本編を観たからこそ、ジュノさんとイ・セヨンさんの素の様子も観てみたいですね! ほかのドラマでも、メイキングまで観てしまうことが多くて。役を演じている姿もいいけれど、裏ではどんな感じなのかな?と気になるじゃないですか。私も演技のお仕事をしていて楽しいですし、韓国はどんな感じでやっているのか興味があります。本読みの映像を観るのも好きです(笑)。(※編集部注:韓国では台本読み合わせの現場が公開されることが多い)

──稽古風景や、本編の裏側でカメラが撮影している様子など、メイキングを観るとより一層ドラマへの理解度もアップしそうですね。

そうですよね。あとカットがかかったあとも好きです。「あのシーンを撮ったあと、こんな表情してたんだ」とか、「仲良さそうにしてる!」とかもわかるので(笑)、より作品を楽しめるんじゃないかな。私はキャストさんの素の姿や、今観ている作品の役以外でも、どんな様子なのか知りたいです。皆さんもメイキングを観ると、もっとほかの作品も観てみたいと思うはず。

「赤い袖先」

「赤い袖先」

──では最後に「赤い袖先」の「ここはぜひ観てほしい」というポイントを挙げるとしたらどこでしょうか?

これまでに挙げていないポイントで言えば、自分の職業を大事にするところ、自分のするべきことをしっかりとするところです。いろいろな見方がありそうですし、現代とは違う時代を描いたドラマですが、お仕事への意識などでも共通する部分はあると思っていて。日頃から当たり前のことを当たり前のようにしていくのは、実は大変だと思うので、そのあたりもドラマを観て、「自分もがんばろう!」と思ってもらえたらいいですね。私もそう思えたから、そっと背中を押してくれるようにも感じ取れる作品です。

プロフィール

矢吹奈子(ヤブキナコ)

2001年6月18日生まれ、東京都出身。子役として活動したのち、2013年にHKT48の第3期生オーディションに合格。2014年、HKT48のシングル「桜、みんなで食べた」で初の選抜入りを果たした。2018年に日韓合同オーディション番組に参加し、IZ*ONEのメンバーに選ばれる。以後、韓国を拠点とした活動に専念するため、2021年4月まで国内でのグループ活動を一時休業。IZ*ONEの活動期間終了後はHKT48に復帰し、HKT48の2ndアルバム「アウトスタンディング」の収録曲「突然 Do love me!」ではセンターを務めた。俳優としては、2021年10月期放送のドラマ「顔だけ先生」に出演。出演映画「向田理髪店」が2022年10月14日に公開される。