つまり私はしんちゃんに憧れている。ぼる塾・きりやはるか「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」で面白さ再認識 (2/2)

田辺さんはイケメンを召喚しそう?

──忍者がモチーフの作品だけに、いろいろな忍法が登場しました。きりやさんは気になった忍法はありますか?

敵の忍者の1人で、野原家を襲った辺賀久才蔵(へがくさいぞう)の忍法は好きですね。サツマイモを食べて屁爆弾を作って攻撃するなんて、ビジュアル的にも面白かったですし、シンプルなだけにツボにハマりました。それに対してひろしとみさえがうちわと扇風機で対抗しているのも「いや張り合えるんかい!」ってツッコんじゃいました(笑)。ひろしとみさえはずっと忍者相手に渡り合っていて。野原一家が強いという描写も、私の好きなポイントです。

陰に忍ぶきりやはるかとしんちゃん。

陰に忍ぶきりやはるかとしんちゃん。

隠れ身の術で忍ぶきりやはるか(左)としんちゃん(右)。

隠れ身の術で忍ぶきりやはるか(左)としんちゃん(右)。

──忍法と言えば、カスカベ防衛隊のみんなが「もののけの術」で己の中の獣を呼び出すシーンもありました。

みんな「なるほどわかる!」という獣を出していましたね。もののけの術で言えば、「ぼる塾のみんなだったらどんな獣が出てくるんだろう?」とか、いろいろ妄想して楽しめました。

──あんりさんや田辺さんはどんな獣が出てきそうですか?

あんりはキレキレだし強いので、ライオンか虎かな。とにかく強い獣なのは間違いないです。田辺さんはKAT-TUNの亀梨和也さんですね(笑)。

──なぜですか?

ひまわりがイケメンを呼び出していたじゃないですか? 田辺さんもイケメン好きで、特に亀梨さんのファンなので、きっとそうだろうなと。

──ちなみにきりやさんならどんな獣が出てくると思いますか?

なんだろう? 私が好きなのはパンダと猫なんですけど、でも己の中の獣ですもんね。動物に例えられた記憶があんまりないから、わからないかも。

手裏剣を手に、しんちゃんを守るきりやはるか。

手裏剣を手に、しんちゃんを守るきりやはるか。

──きりやさんって、内面がけっこう謎めいていますよね。

よく言われるんですけど、自分でもあまり自分のことを知らないんですよ(笑)。幼なじみのあんりからは気分屋でマイペースって言われますけど、自分ではそうなのかもよくわかりません。

──カスカベ防衛隊だと、ボーちゃんみたいなポジションですかね。

そうですか? でも、確かに私もコレクション癖はあるんですよ。ボーちゃんの場合は「石」ですけど、私はガチャガチャが好きで、見かけると必ずやっちゃいます。しんちゃんのグッズも集めていますし、特に「限定品」という言葉には弱いですね。

──しんちゃんグッズはどのくらい集めているんですか?

家に専用のコーナーを作っているんですけど、そこにはすでに収まらなくて、コレクション用の部屋を借りたいくらいです(笑)。東京駅に「アクションデパート」という「クレヨンしんちゃん」の公式ショップがあるので、仕事で地方に行った帰りによくそこで買い物しています。大阪のアクションデパートには地方限定のグッズもあるので、大阪でもついつい買っちゃいます。あと最近、池袋のサンシャインシティに「シネマパレード」という「映画クレヨンしんちゃん」の公式ショップがオープンしたんですけど、そこがめっちゃアツいんですよ。限定グッズはもちろん映画オリジナルキャラの等身大フィギュアもたくさんあって、ファンにとっては最高に楽しい空間なんです。

──なるほど。全方位で楽しまれているんですね。やはりコレクションを眺めるとテンションが上がりますか?

上がります! 好きなものが常に視界に入るのがいいんですよ。ひろしのフィギュアを見つめては「いつかこんないい男に出会えたらなー」って思いながら、1人でお酒を飲んだりしてます(笑)。

いつかぼる塾も4人で出演できたら

──11月11日にBlu-ray / DVDが発売されます。改めて自宅で観返してみたいシーンはありますか?

「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」

「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」

「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」

「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」

やっぱりアクションシーンはもう一度観たいです。お城での華麗な逃走劇はアニメとしてのテンポ感や動きが最高に気持ちよかったし、ちよめのアクションシーンもスタイリッシュでかっこよかった。あとは先ほども話した「しんのすけー!」って名前を呼ばれ続けるシーン。ここはすごい速さで瞬く間にカットが切り替わるので、1枚1枚のカットをじっくり眺めたいです。ここは何度観てもいいと思いますね。

──本作にはハライチさんがゲスト声優として出演されていますが、きりやさんはアニメのアフレコ経験などはあるんですか?

1回もないので、ハライチさんがうらやましいです。しんちゃんの世界に本人役で登場して、しかも漫才まで披露しているじゃないですか。そんなことができるんだと驚きましたし、できることならいつかぼる塾も4人で出演させていただきたいなと思いました。ただ、もし仮にオファーが来たとしたら、きっと1カ月くらい悩むと思います。こんなにも大好きなしんちゃん映画の世界に自分なんかが入っていいのかなって。それにしんちゃん映画に出演できたなら夢が完全に叶ってしまったということなので、その後何を目標に生きていけばいいのかとか(笑)。でもやっぱり出てみたいです! お願いします!

──ぼる塾の漫才ではきりやさんの棒読み口調が印象的ですが、演技に自信はありますか?

も、もちろんですよ。が、が、がんばりますよー(笑)。

きりやはるか

きりやはるか

プロフィール

きりやはるか

1995年1月28日生まれ、東京都出身。お笑いカルテット・ぼる塾のボケ担当、特技は「クレヨンしんちゃんの似顔絵」。あんりとのコンビ・しんぼるとして活動していたが、猫塾(田辺智加・酒寄希望)と即席ユニットを結成し、産休・育休中の酒寄をのぞく3人で「M-1グランプリ2019」3回戦まで進出する。そこで注目を集めたことから、正式にカルテットとして活動することを発表。2022年4月から5月にかけて初単独ライブツアー「ぼる塾初5大都市ツアー ~オードブル~」を成功させた。4人のエッセイ連載を書籍化した「思い、思われ、食べ、ぼる塾。」が販売中。TBS「ラヴィット!」、KBC九州朝日放送「ぼる部屋」などで活躍している。