ショーンと牧場主はやっぱりお互い大事な存在なんだなって（大賀）

──ではこのへんで、さっき描いてもらった、印象に残ったシーンの絵を紹介してもらってもいいですか？

日髙　はい！ このシーンは、最初に牧場主さんを眠らせて、キャンピングカーに連れていくところなんですけど。ショーンが「いくぞー！」っていう感じで元気に走ってるところがすっごくかわいくって。

大賀　すごい上手！

麻生　どうしよう真彩の絵見たらみんな笑うかな……。

岡崎　待って待って、私のも自信ない（笑）。

──じゃあ麻生さんからお願いします。

麻生　ええー、ねえ笑わないで、本当にがんばって描いたの！ これ描き直したやつだから、1回目よりもマシなの！ 最後のほうの、ショーンとビッツァーがぎゅーって抱き合うところがすごい印象に残ってて。さくら学院もみんなでこういうふうに仲良くしたいなあって。

岡崎　かわいいじゃん！ 私もこのシーンめっちゃ覚えてます。

──ありがとうございます。続いて……岡崎さんと大賀さんは同じシーンですか？

大賀　ちょっと違うんです！ ね？

岡崎　はい。私のは、さっきも言ったように、1回牧場主さんがある理由でショーンを拒否してしまうんですけど、最後にまた受け入れて、ショーンと抱き合ったところです。ここが一番感動して泣いちゃいました。

麻生　もうそこね、めっちゃ感動したよね！

大賀　うん、感動した。咲希のはこれです。最後にトランパーとの戦いが終わったあとに、牧場主とショーンが抱き合うシーンを描きました。はじめこのひつじたちは牧場主に毛を刈られちゃったりして、ちょっとギクシャクしてた部分もあったけど、やっぱりお互い大事な存在なんだなって。

──じゃあ岡崎さんが描いたシーンの直後くらいですね。

大賀　そうですね。戦いが終わって、一番平和なシーンです。

麻生　平和だね。泣いてるもんね、この牧場主さん！

日髙　ほろり。

──岡崎さんのシーンからわずか数分後のはずなんですが、その間に服を着替えた感じで（笑）。

一同　（笑）

岡崎　これは病院を飛び出したあとだから、Tシャツ姿なんですよ！

大賀　咲希は別の写真を見ながら描いちゃったから（笑）。

弟と喧嘩したら、一緒にこれを観て仲直りします（麻生）

──ありがとうございました。最後に、これから観る方々に向けて、この映画のオススメポイントを教えてもらいたいのですが。

麻生　はいっ！ さっきも言ったんですけど、この映画はキャラクターたちの団結力がすごくて。力をあわせて機械とかを作るときもすごくチームワークがよくて。例えば子供だったら「（高い声で）わあ、このひつじたち仲がいいんだ！」って思うし、大人だったら「（低い声で）私たちもこういうふうにがんばらなきゃね」って思うから。

一同　（笑）

麻生　「ああ、仕事がんばらなきゃな」って。そういうふうに思えるような、キャラクターたちの絆を観てもらいたいです。

──麻生さんは弟さんと一緒に観られそうですね？

麻生　………………はい。

岡崎　えっ！ そこは違うんだ？（笑）

麻生　喧嘩したら、一緒にこれを観て仲直りします。

大賀　いいね。そうしたらまた仲良くなれそうだね。

岡崎　もとに戻れるね。私は、今まで観た中で、セリフがないのに感動できる映画ってこれくらいかなって思いました。

大賀　そうだね。言葉がないぶん、同じストーリーでも人によってちょっとずつ感じ方は変わってくると思う。でもストーリーの大事な部分は一緒だから、感想を言い合ったりもできるし、感想文を書いて見せ合ったりしてもすごく楽しそう。

日髙　ひつじたちが人間に変装して階段を登ってくるところとか、コメディみたいな部分が多数出てきて。トランパーとの戦いとか、アクションふうのシーンもあって、ハラハラドキドキでした。あとはやっぱり粘土なのがすごい！

岡崎　細かい作業で作られているから、その大変さを知ってから観ても、もっと楽しめるんじゃないかなって思いました。

大賀　ね。「これも1コマ1コマ撮ってるんだ」って思いながら観ると、もっと想像が膨らんだりするんじゃないかな。

岡崎　2つの観方があると思いました。ストーリーに集中しながら観るのと、細かいミニチュアに注目して観るのと。

大賀　そうだね。

──はい、本日はどうもありがとうございました。実は……スペシャルゲストがいるんです（ここで、メンバーには内緒で呼んでいたショーンが登場）。

日髙・岡崎・大賀　キャー!!（駆け寄る）

麻生　……うそ!!（うれしくて号泣）

岡崎　えー！ えー！ やばーい！ やばーい！

大賀　えっすごーい！ 大きい！ かわいい！

日髙　オーマイガー！