映画ナタリー Power Push - 「映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」
さくら学院インタビュー&アードマン・アニメーションズ スタジオレポート
感動して、2回泣いちゃいました(岡崎)
──映画の話に戻ると、岡崎さんは途中、観ながら泣いてましたね。
岡崎 感動して、2回泣いちゃいました。ショーンたちが牧場主に会いに行ったのに追い返されちゃうところと、あと最後にやっと受け入れてもらえるところ。
麻生 あそこはキュンときた!
大賀 今のシーンと昔のシーンの対比みたいなのに感動しちゃった。
岡崎 そう! 何度観ても感動しちゃうような話でした。
──麻生さんは冒頭の回想シーンでさっそく「いい話!」と締めくくってました。
岡崎 たしかに、言ってた!(笑)
麻生 ショーンのことは知ってたけど、「こんないい話だったんだ……」って思いました。
──小さい頃から一緒に過ごしてきた牧場主とひつじたちの、家族の絆が描かれてましたね。「家族っていいな」って思った経験はありますか?
麻生 はい、あります! 真彩、小3の弟がいるんですけど、もう本当にいっつも喧嘩するんですよ! 前にすごい大きな喧嘩をしちゃって。それで真彩が「出て行く!」って玄関を飛び出したんですけど、怖くてマンションの外には行けなくて、ドアの近くに座ってたんです。そしたら追いかけてきた弟が、「ねえ行かないで真彩……」って言ってきて! 「ああ……やっぱり家族っていいな、心があったまるんだな」って思って、ちょっと許しました。
日髙 いいなあ、兄弟ほしい……。
岡崎 麻鈴ちゃん1人っ子だもんね。でも、妖精さんがいるじゃん!(笑)
麻生 このショーンのお人形を弟代わりにしたら?
日髙 (人形を抱きしめて)うん……! これが弟です!
今、そんなすごいものを観ちゃったんだ……(麻生)
──日髙さんは映画を観てどうでしたか?
日髙 面白かったです。崖から落ちそうなところとかはもうドキドキで。悪役のトランパーがちょっと怖くて、クッションに隠れながら観たんですけど。でもたまにコメディみたいな場面もあって、ひつじたちが看板の絵になりきるところとかが面白かったです! あと、ショーンたちが立体的で、人形が映像の中で動いてるみたいでした。
──これは絵でもCGでもなく、クレイアニメーションといって、粘土や樹脂で作った人形をちょっとずつ動かして撮ってるんです。1日に約6秒分しか撮影できないんですよ。
一同 すごーい!
日髙 全部撮るのにどのくらいかかったんだろう?
──この映画ではスタッフを100人に増やして、1年ほどかけて撮影したそうです。
日髙 ええー!!
麻生 30年かと思った!
一同 (爆笑)
岡崎 長すぎだよ!(笑)
麻生 今、そんなすごいものを観ちゃったんだ……。え、あの背景とかもですか? やばいやばい!
大賀 (メイキング写真を見て)これが作ってるところですか? すごい、小さくてかわいい!
岡崎 え、家の中も細かい部分も? 全部ミニチュアになってるんだ。
大賀 すごい、地道な作業……。
岡崎 ホースから水が出てくるところとかありましたよね。水がリアルですごかった……!
麻生 ブタさんが家で大暴れしてるときの、割れた生卵とかも本物みたいでした。
日髙 ガラスが割れるところとか、髪の毛切るところとかも大変だと思う。
岡崎 街に行くシーンでは、後ろの人とかも全部動いてたもんね。びっくりだ……。
大賀 ……大変そうだけど、ちょっと作ってみたいかも。
麻生 ミュージックビデオとか!? なんかよくあるじゃないですか、こうやってジャンプして……。
岡崎 粘土じゃなくて、私たちがちょっとずつ動くってこと?(笑)
大賀 何年かかるの、それ! 途中で中3が卒業して消えちゃう(笑)。
日髙 さくらのみんなで粘土を使ってショートムービーとか作ってみたい。曲の一部の振り付けをやらせたりさ。
麻生 いいね。なんか、それを知ったらもう1回観たくなっちゃった。
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- 「映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」グッズショップ in ナタリーストア
「映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」2015年7月4日新宿ピカデリーほかにて全国公開
イギリスのアードマン・アニメーションズが手がけるクレイアニメーション「ひつじのショーン」シリーズ初の長編作品。1995年にイギリスで公開された「ウォレスとグルミット、危機一髪!」に初登場し、2015年に生誕20周年を迎えたキャラクター、ショーンを主人公にした本シリーズは、現在NHK Eテレにてテレビアニメも放送中。人形をコマ撮りした温かみのある映像と、セリフなしで駆け抜ける明快なストーリーが、国籍や世代を問わず万人から愛され続けている。
ストーリー
イギリスの片田舎の牧場。いたずらが大好きなひつじのショーンは、おとぼけな牧場主、気立てのいい牧羊犬のビッツァー、そしてひつじの仲間たちと幸せに暮らしていた。ある日、ショーンたちの些細ないたずらがきっかけで牧場主の居場所がわからなくなってしまい、みんなで都会へ探しに行くことに。果たしてショーンと仲間たちは慣れない都会で牧場主を見つけ出し、牧場に帰ることができるのか?
スタッフ
監督・脚本:リチャード・スターザック、マーク・バートン
音楽:イラン・エシュケリ
エグゼクティブプロデューサー:ニック・パーク、ピーター・ロード、デヴィッド・スプロクストン
さくら学院(サクラガクイン)
学校生活とクラブ活動をテーマにしたアイドルグループとして2010年4月に開校。同年12月に「夢に向かって / Hello!IVY」でメジャーデビューを果たす。成長期限定ユニットのため所属する小・中学生のメンバーは義務教育終了と共にグループから卒業する決まりがある。2015年5月、在校生の中等部6名に加え、転入生として黒澤美澪奈、岡崎百々子、麻生真彩、日髙麻鈴、藤平華乃、吉田爽葉香が新たに加入。2015年7月に5作目となるライブ映像作品「The Road to Graduation 2014 ~君に届け~」のBlu-ray / DVDをリリースする。
2015年7月22日更新