映画ナタリー Power Push - 「セーラー服と機関銃 -卒業-」

北村匠海インタビュー DISH//メンバーも知らない、“俳優・北村匠海”のこと

今はがむしゃらに、ただ演技がしたい

──北村さんは「あやしい彼女」「ディストラクション・ベイビーズ」といった出演作の公開も控えていますし、俳優のお仕事がどんどん増えていますよね。今後、こういう俳優になりたい、といったビジョンはありますか?

僕はまだまだ経験していないことがたくさんあると思うので、できる限りたくさん演技に関わっていければいいなと思ってます。まだ18歳だし、とりあえず今はがむしゃらに、ただ演技がしたいです!

「セーラー服と機関銃 -卒業-」より。

──演じてみたい役柄はありますか?

あっ、狂気じみた役をやってみたいです! この「セーラー服と機関銃 -卒業-」ではリアルタイムで高校生を演じられたし、「あやしい彼女」は笑えてハッピーになるコメディだし、「ディストラクション・ベイビーズ」ではヤンキー的な荒ぶった役だったので、やったことない役はなんだろう?って思って(笑)。

──「ディストラクション・ベイビーズ」でも共演された俳優の村上虹郎さんとは、すごく仲がいいと伺いました。

仲いいです、仲いいです! WOWOWの「天使のナイフ」というドラマで初めて会って、趣味も近かったんです。次にまた「ディストラクション・ベイビーズ」で共演が決まって、虹郎と親友役だったので、2人でバチバチに芝居ができました。そこでさらに距離が縮まったというか、お互いに刺激し合える関係になりましたね。虹郎の舞台も観に行ったし、「あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)」のドラマも観たし。虹郎もDISH//のライブに来てくれたり、「鈴木先生」も観てくれたりして。お互いに今はよきライバルであり、よき相談相手ですね。

──お芝居のことで相談されたりも?

映画についてはよく話します。2人で映画を観たりもするので、その作品の話をしたり。

──以前、小栗旬さんに憧れているともおっしゃってましたね。

北村匠海

はい。小栗旬さんは、実はけっこうご縁があって。最初に「TAJOMARU」という映画で小栗さん演じる主人公の幼少期の役をやらせていただいたんですけど、その完成作品を観たときに、「小栗さん、すごいな」って当時小学生の僕なりに感銘を受けたんです。それからすぐに小栗さん監督の映画「シュアリー・サムデイ」のオーディションに受かって、出演させていただきました。そのとき小栗さんは監督としての立場だったんですけど、演技指導も俳優ならではの言い回しだったりとか、俳優同士でしかわからないような細かいことも伝えてくださって。そのときに「目標とすべきはこんな人なんだな」って感じて。

──そして「信長協奏曲」ではそんな小栗さんと共演されましたね。

そうなんです! 目標とすべき人にだんだん近付いていって、そして共演できたっていうのがすごくうれしかったですね。今でも尊敬する人です。本当にいろんな役を演じられるし、どれも同じ“小栗旬”じゃなくて、ちゃんと憑依されている。役者の鑑だなと思います。

DISH//も演技の仕事も、僕を知ってもらえる場所

──DISH//の活動と俳優活動は、切り替えるタイプですか?

北村匠海

僕、一緒にいる人によって自然とスイッチが切り替わるタイプですね。友達に対する自分もそれぞれ違くて。虹郎といるときの僕も、DISH//での自分とは違うし。その人に対して居心地のいい自分でいようとするタイプなんです。だからDISH//のみんながいれば騒げるし、芝居の現場では静かですけど、また違った自分でいられるし。

──俳優に最適な性格な気がします(笑)。

そうですかね(笑)。演技しているときは、自分とまったく違う人格になれる喜びがあります。逆に、自分とそっくりだとか、似ている点が多い役を演じるのもすごく楽しいです。芝居は、何をしても楽しいです! DISH//のときとはまた違った楽しさで。

──DISH//のほかのメンバーは、北村さんの出演作品はご覧になっているんですか?

MASAKIはよく観てくれていますね。映画が好きなので、「信長協奏曲」は公開してすぐに「観に行ったよ!」って言ってくれたし。

──逆に北村さんも、ほかのメンバーの個々のお仕事をご覧になったり?

基本的に、観たいですね。MASAKIがこないだバラエティ番組に出たのも観ました! To-iもドラマに出ましたし。RYUJIはこれから「サブイボマスク」っていう映画にも出るので、観たいです。メンバーの違う一面を知れるのは面白いです。観てると不思議な感覚ですけどね(笑)。

──感想は伝えるんですか?

北村匠海

感想は……照れくさいのであんまり言いません(笑)。伝えなきゃいけないなと思ったことは伝えますけど。でも、そうやってDISH//をやりながらそれぞれが個々のお仕事をしていくのは、絶対に面白いと思う。

──自身の俳優としての目標と、DISH//での目標はまた別のものですよね。

今のDISH//での目標は、横浜スタジアムなんです。第1の目標だった武道館を終えて……毎年元日に武道館をやるって宣言してるんですけど(笑)。それを経て成長して横浜スタジアムに行くのが第2の夢です。それに向けて、今は僕自身も模索しながらがんばってます。

──でも、俳優活動をすることで、また違った人たちから興味を持ってもらう機会が増えますよね。

そうですね。僕にとっては、音楽も芝居も、両方が僕を知ってもらえるいい場所なんです! 両方で自分のよさをもっと出していけたらいいなと思います。

──ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。

僕ら世代の人は、あまり1981年の「セーラー服と機関銃」を観たことがないと思うので、今回の映画を機会にこの素晴らしいシリーズがさらに広がっていけばいいなと思います。今回の映画も独特な世界観で描かれていてすごく面白いので、昔からこの作品を愛してくださっている方々にも観てほしいし、この作品を知らなかった僕ら世代の人にもぜひ観てほしいです!

  • 北村匠海
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「セーラー服と機関銃 -卒業-」2016年3月5日より全国公開

「セーラー服と機関銃 -卒業-」

高校1年生のとき、亡くなった伯父から弱小ヤクザ・目高組を引き継ぎ四代目組長となった星泉。敵対組織・浜口組に乗り込んで機関銃をぶっ放し、見事伯父の仇を討った泉だったが、現在はその浜口組とも協定を結び、目高組を解散。代わりにメダカカフェの店長を務めながら、普通の高校生としての日々を取り戻そうとしていた。しかし同級生がモデル事務所の詐欺に遭ったり、街に出回る“麻薬クッキー”で女子高生が命を落としたりと、泉の周りで事件が連続して発生。すると堀内組というヤクザの不穏な動きを察知した浜口組若頭補佐・月永が、手を組もうと持ちかけてきて……。

スタッフ

監督:前田弘二

原作:赤川次郎「セーラー服と機関銃・その後─卒業─」(角川文庫刊)

主題歌:橋本環奈「セーラー服と機関銃」(YM3D / YOSHIMOTO R and C)

キャスト

星泉:橋本環奈
月永:長谷川博己
安井:安藤政信
祐次:大野拓朗
晴雄:宇野祥平
真淵:古舘寛治
くさかべ:鶴見辰吾
星嗣夫:榎木孝明
浜口:伊武雅刀
土井:武田鉄矢
周平:北村匠海
智生:前田航基
哲夫:ささの友間

北村匠海(キタムラタクミ)

1997年11月3日生まれ。東京都出身。2008年に「DIVE!!」でスクリーンデビュー。主な出演作に「鈴木先生」「陽だまりの彼女」「信長協奏曲」など。4月に「あやしい彼女」、5月に「ディストラクション・ベイビーズ」の公開を控えている。スターダストの男性アーティスト集団EBiDANに所属しており、TAKUMI名義で4人組ダンスロックバンドDISH//のメインボーカル兼ギターとしても活動中。