この3人で共同生活は送れない

──ドラマみたいにこの3人でルームシェアってできます？

山田　うーん。僕はまず、絶対に線引きはしますね。それこそ洗濯は絶対に自分でしたい。

──誰かの服と一緒には洗われたくない？

山田　イヤっていうんじゃなくて、ものによって洗い方があるから。大事な外着とか高い服とか、絶対裏返してネットに入れて単独で洗わなくちゃっていうものを「お前の泥だらけの靴下と洗うなよ！」って怒るんだったら、あらかじめ分けておけば何も争いごとが起きないと思うんで。後はドアは開けたら閉める、使ったものはもとあった位置に戻す。

阿部　やべえ、オレ超怒られそう！ 使ったら戻さないし、ドアなんかいつもちょっと開いてるし。でも僕はルームシェアしたことがあるんですよ。やっぱり独自のルールができていって、人間としていろんなことを試される機会ではありましたけど。

山田　やっぱ、あんまり干渉しないほうがいいんでしょ？

阿部　うん。それこそ洗濯も各々だし、それぞれが食べたいタイミングで食べたいものを作る。あと人の部屋には絶対に入らないとか。そういうのでいくとこの3人だったら……。

山田　遣都がまずムリだろ。

林　いや、僕のことがムリだと思いますよ。僕はなんでもOKなんです。こだわりもなんにもないんで。

山田　雑ってこと？

林　いや、ヒドイっす。

山田・阿部　（笑）

林　1回、孝之くんと撮影先で泊まったじゃないですか。孝之くんは「部屋は一緒でいい」って言ってくれたんですけど、本当は一緒じゃないほうがいいと思ってるんじゃないかと感じて、「それはやめましょう」って（笑）。

山田　近隣のホテルが全部満室で、ようやく2部屋だけ空いてる温泉施設を見つけたんですよ。ツインの部屋だったし、どうせ寝るだけだしって言ったら遣都が「たぶん2部屋取ったほうがいいです」って。

林　食事も洗濯も、すべてにおいて母親がいないとダメなタイプなんで。

山田　（笑）。でも今、一人暮らしでしょ？

林　だからダメなんです。最近はもう開き直ってきてむしろ汚いほうが落ち着きます。

山田　キアヌ・リーヴスみたいな感じだね、きっと。

林　ちょっとキアヌ・リーヴスがわかんないす。キアヌがどういう状態なのか（笑）。

山田　ブラッド・ピットも一時期それっぽい感じあったじゃない？ 床に10センチくらいホコリがたまってそうな。まあこの3人で共同生活はできないってことですかね。セカオワはやってるけど。

阿部　セカオワってそうなんだ（笑）。

企画から携わっているからこそ見えてきたこと

──山田さんは今回、企画者としても作品に関わられてみていかがでしたか？

山田　“企画”と言ってもたいしたことはやってなくて、スタッフ打ち合わせに参加、というか見学させてもらったりして、いろいろ勉強させてもらった感じです。でも番組のロゴひとつにしても、後から「ハイ、これです」と言われるだけで「もうちょっとこういうのがよくないですか？」って思ったりすることがよくあったんですね。そういう1つひとつをちゃんと納得して、もっといいものをみんなで作りたいし、今後も面白いものを、僕と組んでやっていきませんかとアピールするためにも名前を載せてもらいました。

阿部　やっぱり頼れるというか、企画から携わっているからこそ見えてくることや思いがあるのは、一緒にいて肌で感じます。孝之も「ついてこいや！」ってタイプではないんですけど、自然に引っ張られてる感じはありましたね。

林　うん。まだまだ俳優としてできることがあるんだってすごく感じさせてもらいました。

阿部　きっとみんなが思ってるのに「これって言っちゃダメかな」とか思っちゃって変えられないことっていろいろあると思うんですよ。孝之はそこに斬り込んでいってる。

山田　まあ、いずれ干されて終わるパターンじゃね？（笑）

阿部　そんなことないでしょ！