ドラマ「パーフェクトプロポーズ」金子隼也×野村康太が語る何度も観てほしいシーン、“結ばれたあとを描く”特典映像の見どころも紹介 (2/2)

オフの野村くんは、温かいものをまとっていた(金子)

──お互いから見て、役と本人の共通点もしくは相違点はどのように感じましたか?

金子 演じているときは甲斐だし、オフになったら野村くんで、そのギャップが見ていて楽しかったです。オフの野村くんは、温かいものをまとっていました。あと、僕は家のベッドじゃないと寝られないタイプなのですが、野村くんはロケバスや現場のベッドとかどこでも寝られるところがうらやましかったです(笑)。撮影の合間でも本当にかわいらしい人だなと思いました。

金子隼也

金子隼也

野村 浩国も優しいですし、隼也くんもすごく優しい。ひざの上に乗っちゃうくらい、安心感というか包容力があって。その優しいところはすごく似ているなと思いました。

野村康太

野村康太

──ちなみに、ひざの上に乗ったのはどういった経緯からだったのでしょうか?

金子 あんまり考えていないよね?(笑)

野村 そうですね(笑)。

金子 僕も、現場で筋トレをしたあとの野村くんの胸筋を勝手に触ったりして。2人とも意図せず、そういうことをして楽しんでいました。

──では、相手のキャラクターのいいなと思うところはどんなところですか?

金子 甲斐はなかなか感情を表に出さないんですけど、最終的に浩国には見せてくれる。見ている人はそこで落ちるんじゃないかなと思います。とにかくすごくかわいらしいキャラクターです。

野村 僕はやっぱりなんと言っても、浩国の優しさ。全部受け入れてくれる、包み込んでくれるような優しさを、甲斐としてはもちろん、僕自身としても感じました。

「パーフェクトプロポーズ」場面写真

「パーフェクトプロポーズ」場面写真

──撮影で特に楽しかったことや印象的なエピソードがあれば教えてください。

金子 2話に、お祭りに行くシーンがあって。撮影の合間に、2人でチョコバナナとりんご飴とかき氷を食べました。そのあと、野村くんのほうが先に撮影が終わったんですが、スタッフさんに「野村くんはチョコバナナ持って帰ったよ」って聞いて。

野村 焼きそばもです!

金子 焼きそばもか! それを聞いて「めっちゃ食うやん! かわいい!」と思いました。僕はりんご飴とかき氷だけでおなかいっぱいになってしまったので(笑)。

野村 僕が印象的なのは、洗面所で甲斐が着替えているところに浩国が入ってきて慌ててしまうシーン。そのとき、隼也くんがずっと「筋肉すごいね」って言いながら腕を触ってきたり、胸筋をチョンチョンってしてきたりして、かわいいなと思いました。

本編では観られないような甲斐の表情も観られる(野村)

──Blu-rayもしくはDVDで繰り返し観てほしいシーンや、ご自身が繰り返し観たいシーンはありますか?

野村 最終回の浩国と甲斐の感情が高ぶるところ。実際に僕は4回くらい観ましたが、何度観てもグッときます。お気に入りのシーンですね。

金子 僕は、会社の飲み会で潰れてしまった浩国を、甲斐がおんぶするシーン。今までになかった甲斐が見られるというか。嫉妬でツンツンしている甲斐がかわいいです。何回見てもずっとかわいいなと思うんだろうなあ。何度も観たいです。

──Blu-ray / DVDに収録されている特典映像の番外編「#エプロン記念日」の見どころを教えてください。

金子 甲斐と浩国の関係性が変わったあとのお話なので、2人の空気感が注目ポイントです。あとは、ドラマで出てきたいろいろなアイテムがキーになっていたりして。ほんわかした気持ちで観られると思います。

野村 それこそ結ばれたあとだからということもあって、甲斐がそれまでよりも明るくなっていて。本編では観られないような甲斐の表情も観られると思うので、その違いを見つけていただけたらうれしいです。

「パーフェクトプロポーズ」場面写真

「パーフェクトプロポーズ」場面写真

──「パーフェクトプロポーズ」という作品を、どのように観てもらいたいと思っていますか?

金子 人と関わることのありがたさみたいなものを感じ取れる作品だと思います。ドラマを観て温かい気持ちになっていただけたらうれしいですし、観た方の活力にもなれたらうれしいです。

野村 観ている人の癒やしの時間になれたらいいなと思っています。今、隼也くんが言ってくれたように、人の温かさや当たり前の日常の大切さを感じられる作品なので、観てほっこりしていただけたらうれしいです。

──本作の撮影を通して、俳優として得たことやご自身の中で感じた成長はありますか?

金子 初めて主演をやらせていただいたので、プレッシャーもあったりして、メンタルが強くなった気がします。改めて、役を通して生きるということはすごく難しくも尊いことだと思いましたし、俳優人生をこれからも生きていくうえで、とても貴重な経験ができたと感じています。

野村 僕はまだ俳優としてデビューして1年半のときに、主演としてこの作品に出会えて、プレッシャーや不安もありましたが、結果として最後までちゃんと走り切れたのと、甲斐という役に入り込めた実感もあって。台本には「泣く」と書いていないのに、思わず涙が出てきちゃうといった経験もしたので、個人的には、俳優として1つステップアップできたかなと思います。

金子隼也

金子隼也

野村康太

野村康太

──そんな本作を経たお二人それぞれの、俳優としての今後の目標や展望を聞かせてください。

野村 僕は、いろんな人に愛される俳優さんになりたいとずっと思っていて。特別着飾ることなく、自然体の姿で、年齢性別問わずいろいろな方に注目していただいて、愛される俳優になりたいです。

金子 いただいたお仕事1つひとつを丁寧にする。1つひとつ重ねていくことで、前に進んでいけたらいいなと思っています。

左から野村康太、金子隼也。

左から野村康太、金子隼也。

プロフィール

金子隼也(カネコシュンヤ)

1999年11月27日生まれ、神奈川県出身。2012年から2014年までNHK「大!天才てれびくん」に出演し、その後「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」でドラマデビューを果たす。近年の出演作に「劇場版 ねこ物件」「映画 マイホームヒーロー」、ドラマ「彼女、お借りします」「ハマる男に蹴りたい女」「さらば、佳き日」「春になったら」などがある。

ヘアメイク / 佐々木麻里子
スタイリング / 清水拓郎

野村康太(ノムラコウタ)

2003年11月30日生まれ、東京都出身。メンズノンノ専属モデル。「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」でデビューし、そのほかの出演作にドラマ「silent」「差出人は、誰ですか?」「SHUT UP」、映画「身代わり忠臣蔵」「ただ、あなたを理解したい」などがある。

ヘアメイク / SUGA NAKATA、木下佐知子
スタイリング / 能城匠