WOWOWオリジナルドラマ「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」|アラサー男子が美少女AIと結婚!少し未来の、ちょっと不思議な物語

声優の梶裕貴が主演を務めるWOWOWオリジナルドラマ「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」が、5月18日からWOWOWプライムで放送される。

SFヒューマンコメディ小説「ぴぷる」を全8話構成でドラマ化した本作。アラサー男子の摘木健一(つみき・けんいち)が、妻として迎えた人型AI・ぴぷる、ミステリアスなAI研究者の深山楓(みやま・かえで)らに翻弄されるさまが描かれ、梶が摘木、アヤカ・ウィルソンがぴぷる、大原櫻子が深山に扮した。脚本を「デイアンドナイト」の小寺和久が手がけ、演出は「はらはらなのか。」の酒井麻衣と「連続ドラマW 名刺ゲーム」の瀧悠輔が担当する。

映画ナタリーでは、放送に先駆けて本作の特集を展開。近未来の日本における恋愛模様を切り取ったストーリーや、摘木と2人のヒロイン、そして彼らを取り巻く個性豊かなキャラクターを紹介していく。

文 / 秋葉萌実

「ぴぷる」とは?

原田まりる「ぴぷる」書影(KADOKAWA刊)

「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」の原作は、「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。」で第5回京都本大賞に輝いた原田まりるによるSFヒューマンコメディ小説「ぴぷる」。文芸誌ダ・ヴィンチに2018年から2019年にかけて連載され、2019年2月KADOKAWAから単行本が刊行となった。人工知能にまつわる監修は、東京大学で人工知能の研究を行っている松尾豊が担当した。

AIと結婚できる新法が施行された近未来の日本を舞台に、性交渉機能搭載の美少女AIを購入し、彼女を「ぴぷる」と名付けて結婚したサラリーマン・摘木健一が主人公の本作。原田は「人型汎用AIをパートナーにできる近未来が訪れた時、人間の価値観やアイデンティティはどうなるのか?を踏まえ、さまざまな恋愛模様を描いたSF小説」と言及し、このたびのドラマ化を「素晴らしい製作陣でのドラマ化となり、とても嬉しいです!」と喜んだ。

なお現在、梶裕貴や八代拓が声の出演をしたWebドラマ「耳で楽しむ小説『ぴぷる』」がYouTubeの「ぴぷるちゃんねる」で公開されている。

「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」を紹介!

1人気声優の梶裕貴がドラマ初主演!

「進撃の巨人」シリーズのエレン・イェーガー役、「七つの大罪」のメリオダス役など多くのアニメ作品に参加している人気声優・梶裕貴が、実写ドラマで初主演! Webドラマに続いてイキリオタクのアラサー男子・摘木健一を演じて新たな顔を見せる。劇中では、彼がタイプの異なる2人のヒロインに振り回される様子がユーモアたっぷりに切り取られていくので、ファンはお楽しみに。

梶は「スタッフの皆さんと冗談まじりに話していた映像化の話が、まさか現実になるとは…!」「まったくもって未知の領域なので、漠然とした不安もありつつ、同時に、楽しみな気持ちもいっぱいです。…想像がつかない!(笑)」と実写ドラマ化に驚きを隠せない様子。そして「“AI”と向き合うことで、逆に“人間”が見えてくる。少し未来のちょっと不思議な物語」と作品の魅力を語った。そんな梶に、原作者の原田は「作品のことをとても愛してくださっていたので、どのように演じられるのか今から楽しみです!」と期待を寄せている。

2無邪気な美少女AI・ぴぷる

摘木が勢いに任せて購入した美少女AI。「ぴぷる」という名は彼によって付けられた。思わぬ失敗をしても気にせず笑顔を振りまく天真爛漫な性格で、摘木を喜ばせるため、自身に搭載された検索機能を使って料理を作る健気な一面も。物語が進むにつれて彼女が成長していき、摘木との関係に変化が生まれていくさまは本作の見どころの1つだ。

ぴぷるを演じたアヤカ・ウィルソンは、1997年にカナダで生まれ、3歳でモデルとしてキャリアをスタートさせた女優。2008年には「パコと魔法の絵本」に出演し、史上最年少で日本アカデミー賞の新人俳優賞に輝いた。初のAI役に「素直に嬉しかったです!」と歓喜する彼女は、「現代の日常で起こるさまざまな問題にリンクしていて、共感できる」と本作に思いを馳せる。さらに「今から10年後の近いミライに起りうるAIと人間の共存を身近に感じながら、愛と笑顔を視聴者の皆様にお届けできると嬉しいです!」とファンにメッセージを送った。

3ミステリアスなAI研究者・深山楓

AI研究に没頭する26歳の女性。ぴぷるの故障を疑った摘木と、ユーザーと開発責任者という関係で出会う。共感能力がゼロで突飛な言動をして周囲を戸惑わせることも。第1話のラストには、ある提案で摘木を仰天させる……。また、楓と摘木が少しずつ距離を縮めていく様子には、観ている誰もがドキドキしてしまうはず。

深山に扮したのは、10代・20代を中心に多くの支持を集めている大原櫻子。2013年に「カノジョは嘘を愛しすぎてる」でスクリーンデビューを果たし、以降音楽、ドラマ、映画、舞台など幅広いフィールドで活躍している。大原はミステリアスな女性を演じるにあたっての思いを「わたしをこの役にキャスティングしてくださって、嬉しいなぁと思いました」と述べ、「遊べる役なので、トコトン楽しみたいと思います」「どんな化学反応が起きるか楽しみにしててください!!」と意気込んだ。

4クセ者だらけ!摘木を取り巻く個性豊かな人々

美人AIと結婚しているオタク男子、“AIクラッシャー”の異名を持つAI会社の社長、超イケメンのAI……。本作では、摘木を取り巻く人々として個性的なキャラクターが次々と登場する。キャストには忍成修吾、山田悠介、神尾佑、加治将樹、清水葉月、藤田富、臼田あさ美、濱田マリらが名を連ねた。

本作には秘密を抱えたキャラクターが多く、物語が進むにつれてそれらが明らかになっていく。実力派キャストたちの演技にぜひ注目してほしい。

5アバターのキャラクターデザインは
「あの花」「天気の子」の田中将賀
田中将賀がデザインを手がけた摘木のアバター。

摘木の本業は医療機器営業のサラリーマンだが、副業でアバターラジオ「ツミキのへや」を配信している。劇中で彼が使うアバターのキャラクターデザインは、田中将賀が手がけた。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「君の名は。」「天気の子」など、アニメファンでなくとも参加作に一度は触れたことがあるだろう人気アニメーター、キャラクターデザイナーだ。

原作のカバーイラストを担当したのを縁に、ドラマにも携わることになった田中は「原作の原田先生より、新しく書く小説のキャラクターを描いて欲しいと依頼された時、実写化なんて想像していませんでした。そして実写化にあたって僕がかかわれることがあるなんて、もっと想像していませんでした」とコメント。「アバターデザインという役割をくださった原田先生、実写スタッフの皆様に感謝いたします」と続けた。

6声優・下野紘も出演!
下野紘

本作に、声優の下野紘が出演していることが明らかに! 人型AI・ぴぷるが起動した際に流れる音声ガイダンスや、あらすじのナレーションを担当した。

「進撃の巨人」のコニー・スプリンガー役や「うたの☆プリンスさまっ♪」の来栖翔役、「ACCA13区監察課」のジーン・オータス役で知られ、2019年公開の実写映画「クロノス・ジョウンターの伝説」への出演も大きな話題を呼んだ下野。「進撃の巨人」「イナズマイレブン」「ダイヤのA」「曇天に笑う」など梶裕貴との共演作が多く、親交の深い下野は「少しだけ本編を観させてもらいましたが……なんか、ニヤニヤしてしまいますね。何しろ主人公が、梶裕貴くんですからね! まるで親族のように見守りつつも、楽しく収録させていただきました!!」「梶くんの勇姿と共に、『ぴぷる』、たくさんの方に観てもらえたら幸いです。あ、梶くんのついででいいんで、ボクの声も良かったら聴いてやってください!」と語った。

第1話が無料配信!

「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」の第1話が、公式サイトおよびWOWOWのYouTube公式チャンネルで配信中。期間は2020年7月14日(火)24時30分まで。