映画「羊とオオカミの恋と殺人」 PR

「羊とオオカミの恋と殺人」杉野遥亮×福原遥|自殺志願者×美少女殺人鬼!凸凹カップルの恋の行方は?

4つのキーワードから紐解く「羊とオオカミの恋と殺人」

文 / くれい響

お隣の美人女子大生は殺人鬼

“引きこもりの自殺志願者であるニート男子が偶然、壁の穴からのぞいてしまったのは、お隣に住む清楚で優しい美人女子大生による殺人行為”という驚愕のシチュエーション! しかも、お互いの素性がバレてしまったあとに、普通に付き合い始めてしまうという、まさかの展開に突入!? とはいえ、一見ちょっとした趣味にも見えながら、そこにはしっかり理由がある“猟奇的な彼女”の殺人行為は、時と場所を選ばず、彼氏としては困惑する一方……。そんな中、彼女が残した死体を完璧に回収することで事件性を抹消している謎の組織や、彼女に消された仲間の復讐に燃えるギャングなどが目の前に現れ、ちょっと変わった2人の関係性は急展開を迎えることになる。

不器用ながらも惹かれ合う、凸凹カップル

大学2浪中で引きこもり、さらには電気・水道などのライフラインを絶たれ、果ては首つり自殺まで図ってしまう黒須。その一方で、メガネが似合うキュートな女子大生でありながら、冷酷無比な殺人鬼の顔も持っている宮市さん。彼女に殺されることを覚悟した黒須に対し、「私(の殺人行為)をのぞいてほしい」と宮市さんは興味を持つなど、明らかに性格は正反対だ。だが、そんな2人が付き合い始めたことで、黒須はアルバイトを始め、前向きになり、どこか殺人マシーン的だった宮市さんも、実は家庭的だったという人間性を見せていくことに。不器用ながらも、どんどん惹かれ合っていく2人は、まさに映画史上稀に見る風変わりなカップルと言えるかもしれない。

サブキャラクターもクセ者ぞろい

ラブラブになった2人が住んでいるアパートの住民であり、いつも子猫を抱えニコニコして、いい人オーラ全開ながらも、“とある理由”から宮市さんのターゲットになった川崎。その裏の顔も何も知らない妹であり、いきなり行方不明になってしまった兄を心配するあまり、そのことを偶然出会った黒須に相談。それが宮市さんの嫉妬心に火を点けてしまうことになる、キャピキャピ系女子大生の春子。そして、仕事のパートナーとして、宮内さんが黒須との恋愛に目覚めた異例の事態を素直に喜べない死体回収チームを率いる延命寺。そんな一筋縄ではいかないクセ者ぞろいのサブキャラたちも、2人の変化球ラブストーリーを盛り上げてくれる。

異色ラブコメの結末は!?

むちゃくちゃ怖いのに、どこか愛おしく、笑えてしまう異色のラブコメとも言える本作。それは監督の朝倉加葉子が“価値観が違う相手でも、なぜ惹かれ合うのか?”をテーマに、なかなか理解できない他人を乗り越えていく過程を、女性ならではの繊細かつ丁寧な演出で描いているところにある(特に2本で1セットのアイス「パピコ」を使ったエピソードは説得力アリ!)。また、殺伐としがちな宮市さんの殺人シーンの振り付けを、ダンサー・振付師である青木尚哉が担当。可憐なイメージが強かった福原遥がカッターを手に魅せるアクションとダンスをミックスした華麗な動きは、誰が観てもクールそのもの! その一方、これまでの完璧イケメンキャラから一転、杉野遥亮が魅せるヘタレキャラとの相性もピッタリ。新境地を開拓したフレッシュな2人が演じる黒須と宮内さんの恋の結末は、ぜひ劇場で見届けてほしい!