「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」佐藤健×有村架純×波瑠×山崎貴|ビアンカ派、フローラ派?結論は「2人とも最っ高です」

プレスコを終えた2年前は、絶対録り直しがあると思いました(波瑠)

──本作はセリフを先に収録するプレスコ方式で制作されています。2年前とアニメーションができあがってから2度にわたって声を入れたそうですが、収録はいかがでしたか?

佐藤 2年経ったら全然違うのかなと思ったら、意外に変わってなかったです。2回目は直前にラッシュ映像を観させていただいたので、思い出しつつ収録をしました。リュカが大人になるにつれて、大切なものや覚悟が生まれる過程を大事に表現したかったんですが、そこはブレずに同じテンションでできましたね。

有村 私は2回目のとき、ああすればよかったというところがどんどん出てきてしまって。自分の声に合わせてキャラクターの表情を作ってくださっているので「こういう感じの表情だったら、もっと声こうだったな」みたいに気になってしまったんです。

山崎 永久に終わらない(笑)。

有村 そうなんですよね(笑)。なので、少しだけお願いして新たにアフレコさせてもらいました。

波瑠

波瑠 私も「もう1回やりたい」ってまったく同じことを思いました。2年前のプレスコが終わった段階で、マネージャーさんに「絶対録り直しがあるのでスケジュール空けておいてください」って頼んだくらいです。そのくらいもう一度やりたい気持ちがあったんですが、結局は息遣いや部分的なところを直した感じでした。

山崎 普通のアニメーションは画を作ってから声を当てますが、本作では皆さんの演技を出発点にして、キャラクターの芝居を作っています。どの方も素晴らしい役者さんなので、声を聴いたときに表情が想像できるんですよね。有村さんと波瑠さんは謙遜されますけれど、プレスコの段階で十分いいものが録れていたので、大丈夫ですよ。

この重厚で素晴らしい物語を、もう一度再認識してほしい(山崎)

──プレスコから2年を経て、完成した本作をご覧になっていかがでしたか?

左から波瑠、有村架純。

波瑠 キャストとして私たちの名前が前に出るとはいえ、声というごく一部分を担っているだけなんだなと痛感しました。繊細な表現からパワフルなシーンまで、本当にいろいろな要素がある。アニメーションの迫力に引き込まれました。

有村 声を当ててから2年の間にたくさんの方が力を込めて作った映画だけあって、その思いの集大成がものすごく画面にあふれていました。自分が声の出演をしていることも忘れちゃうくらい、物語にのめり込んでしまいました。

佐藤 僕も一緒です。途中から自分の声というのを忘れて没入していました。ゲームへの愛が伝わってくるのもそうですし、エンタテインメントをわかっている人が作った映画だなって。例えば、ビアンカがリュカと話していて、初めて「フローラ」の名前が出るシーン。そこで引きのカメラがいきなりビアンカに寄るんですよ。寄りにすることでビアンカの心情がわかるようになっているんですが、そうやってちょっとしたところも計算し尽くされているんですよね。細かいところまですべてが完璧でした。

左から山崎貴、佐藤健。

山崎 ビアンカは絶対表情に出さないようにがんばるんですよね。ケンコバ(ケンドーコバヤシ)さんもビアンカが1人で階段を下りるシーンを推していました。

佐藤 じゃあ僕は「リュカのバカ!」のシーンを推します(笑)。激エモシーンなので、楽しみにしていてください。

──最後に「ドラクエ」ファンの方や、これから映画を観る方へメッセージをお願いします。

山崎 ゲームをプレイした方はすごく楽しんでくれると思いますし、やってない方にも伝わるようにいろいろな仕掛けを仕込んでいますので、先入観なしで飛び込んで来てもらいたいなと。そして、この重厚で素晴らしい物語がかつてあったということをもう一度再認識してくれたらうれしいです。また、キャスト陣の声をもとに作ったキャラクターの表情や芝居も、繊細でいいものができました。ぜひそういったところも楽しんでいただきたいですね。

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2019年8月2日(金)全国公開
ストーリー

少年リュカはゲマ率いる魔物に連れ去られた母を取り戻すため、父パパスと旅をしていた。ゲマと激しい戦いを繰り広げるも、パパスはリュカの目の前で無念の死を遂げる……。それから10年、天空のつるぎと勇者を探し出すため、リュカは再び冒険へと旅立つのだった。

スタッフ / キャスト

原作・監修:堀井雄二

音楽:すぎやまこういち

総監督・脚本:山崎貴

監督:八木竜一、花房真

声:佐藤健、有村架純、波瑠、坂口健太郎、山田孝之、ケンドーコバヤシ、安田顕、古田新太、松尾スズキ、山寺宏一、井浦新、賀来千香子、吉田鋼太郎ほか

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佐藤健(サトウタケル)
1989年3月21日生まれ、埼玉県出身。主な出演作にはドラマ「ROOKIES」、「るろうに剣心」3部作、「バクマン。」などがある。2018年から2019年にかけて「いぬやしき」「億男」「ハード・コア」「サムライマラソン」などの映画や、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」、ドラマ「義母と娘のブルース」に参加。主演を務める白石和彌の監督作「ひとよ」が11月8日に、「『るろうに剣心』最終章」が2020年夏に公開される。
有村架純(アリムラカスミ)
1993年2月13日生まれ、兵庫県出身。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」をきっかけにブレイクし、2017年には「ひよっこ」でヒロインを演じた。「コーヒーが冷めないうちに」「かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―」「フォルトゥナの瞳」などの映画や、「思い出のマーニー」「くるみ割り人形」といった劇場アニメにも参加。WOWOWドラマ「連続ドラマW そして、生きる」が8月4日から放送され、モノローグを担当する映画「駅までの道をおしえて」が10月18日に公開される。
波瑠(ハル)
1991年6月17日生まれ、東京都出身。2010年に「マリア様がみてる」で長編映画初主演を飾り、2015年にNHK連続テレビ小説「あさが来た」でヒロインに抜擢される。近年はドラマ「あなたのことはそれほど」「未解決の女 警視庁文書捜査官」「サバイバル・ウェディング」や、映画「流れ星が消えないうちに」「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」で主演を務めた。「24時間テレビドラマスペシャル『絆のペダル』」が8月24日に、主演ドラマ「G線上のあなたと私」が10月に放送開始。
山崎貴(ヤマザキタカシ)
1964年6月12日生まれ、長野県出身。2000年に「ジュブナイル」で監督デビュー。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや「永遠の0」「STAND BY ME ドラえもん」などを手がける。現在、菅田将暉の主演作「アルキメデスの大戦」が公開中。3DCGアニメーション「ルパン三世 THE FIRST」は、12月6日に封切られる。