「曇天に笑う」福士蒼汰 / 古川雄輝×大東駿介×小関裕太×市川知宏×加治将樹インタビュー|兄弟愛、仲間との絆、男たちの戦い!迫力満点のアクションエンタメが生まれるまで

鉄扇最強説!

──もし、キャラクターではなく“福士蒼汰”としてこの物語に入るとしたらどんな武器を選びますか? この質問をミキさんにしたところ、兄の昴生さんが“おっきい石”、弟の亜生さんは武器ではなく気功の使い手になりました(参照:ミキが語る兄弟の絆「曇天に笑う」特集 )。

福士蒼汰

難しいですが……。長さがあると持ち運びが大変ですし。大きい石をすぐ持ってこれるのかという問題も(笑)。そういう意味では、鉄扇最強説があるんじゃないかと! 暑かったらあおげるし。

──持ち運びもしやすいですしね(笑)。主要キャストは同年代の俳優が多いですが、皆さんと撮影をともにしてみていかがでしたか?

白子役の桐山漣くんは、監督と相談している姿をよく見かけました。漣くんはいろんな人と話している印象があるので、自分は話すのが得意なほうじゃないこともあってか、尊敬のまなざしを向けています。古川雄輝くんは見ていると面白いし、ほほえんでくれるだけでうれしい(笑)。彼は自分で人見知りだと言っていますけど。話をしていると似てる部分がすごくあって、気持ちがわかるなあと思います。

──シンパシーを感じるというか。

はい。特に何も言わないけど、勝手にシンパシーを感じています(笑)。

守りたいのは自分らしさ

──ナタリーでは、本広克行監督と音楽を手がけたサカナクションの山口一郎さんの対談も掲載する予定なんです。主題歌が解禁されたときに、福士さんは「なつかしさを感じさせながらも時代の先をいくような曲」とコメントを寄せていましたね。

福士蒼汰

「陽炎」は最初に楽曲単体で、そのあとに映画に盛り込まれた状態で聴かせていただいたんですが、やっぱり合っている!と思いました。「曇天に笑う」の舞台は和と洋が重なり合った鮮やかな時代です。「陽炎」はどこか昔を思い出させるような曲調で、現代らしさもあるメロディの折衷だなと感じました。こんなに作品とマッチしてるなんて、すごいなあと。

──では最後に、この作品は登場人物たちが兄弟や仲間、国など、大事なものを守ろうと奮闘する物語ですよね。福士さんご自身が今一番守りたいと思うものはなんでしょうか?

自分らしさでしょうか……。

──その心は?

自分らしくいることって、俳優やものを作っていく人にとってすごく大事だと思うんです。それが失われるとどんどんつまらなくなっていってしまう気がして。友達や家族と一緒のときが一番自分らしくいられる気がします。

福士蒼汰
「曇天に笑う」
2018年3月21日(水・祝)全国公開
「曇天に笑う」
ストーリー

明治維新後の滋賀県・琵琶湖畔。曇神社の当主・曇天火は、2人の弟とともに町を守っていた。300年に一度災いをもたらす力を持った大蛇(オロチ)が復活すると言われ、世の中が乱れ始めたとき、三兄弟は平和を守るために立ち上がる。しかし彼らの前には、大蛇の力を手に入れて政府転覆を企てる忍者集団・風魔一族が。曇三兄弟、風魔一族、そして大蛇討伐を使命とする精鋭部隊・犲(やまいぬ)による三つ巴の戦いが始まる。

スタッフ

監督:本広克行
原作:唐々煙「曇天に笑う」(マッグガーデン刊)
脚本:高橋悠也
音楽:菅野祐悟
主題歌:サカナクション「陽炎」

キャスト

曇天火:福士蒼汰
曇空丸:中山優馬
安倍蒼世:古川雄輝
金城白子:桐山漣(※漣はさんずいに連が正式表記)
鷹峯誠一郎:大東駿介
永山蓮:小関裕太
武田楽鳥:市川知宏
犬飼善蔵:加治将樹
曇宙太郎:若山耀人
岩倉具視:東山紀之

福士蒼汰(フクシソウタ)
1993年5月30日生まれ、東京都出身。2011年に「仮面ライダーフォーゼ」で初主演を務めて注目を集める。その後はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」や「図書館戦争」シリーズ、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」「ちょっと今から仕事やめてくる」など話題作に立て続けに出演した。2018年には5月4日に「ラプラスの魔女」、7月20日に「BLEACH」、10月26日に「旅猫リポート」が封切られる。

2018年3月23日更新