音楽、服、写真とか、好きなものが近い（村上）

──ここからは普段のお二人について聞かせてください。プライベートで一緒に過ごすときはどんな感じなんですか？

北村　僕は普段からしゃべらないタイプなので……俺ら2人に加えて、大概誰かもう1人いますね。うるさいやつを1人呼ぶっていう、暗黙の了解みたいなところあるよね（笑）。

村上　ははは（笑）。まあ僕たち、好きなものは近いと思います。音楽、服、写真とか。

──お互いの出演作はご覧になりますか？

村上　「書を捨てよ町へ出よう」って舞台を観に来てくれたんだよね。

北村　そうそうそう。超よかったんだよねえ……。

村上　（照れながら）ありがとう（笑）。 初舞台だったんですけど、主演させていただいて。

北村　僕が虹郎に抱いていた演技のイメージが塗り替えられた感じで、よかったんですよ。

村上　何が塗り替えられたの？

北村　上から目線になっちゃうかもしれないけど、一皮むけたっていうか。虹郎独特の世界観に、舞台のよさがプラスされた感じがして。ちゃんと舞台として成立させながら、いつもの虹郎が崩れていないのがすごいなって。

村上　俺は「鈴木先生」を観ましたけどね。もう、かわいい！

北村　若いからね！ 中学生だから（笑）。

村上　すごい長セリフもありましたし。よく覚えたよねえ！

──村上さんは、DISH//のライブも観に行かれたんですよね？

村上　行きました！ ファンの声援が本当にすごかった！ 武道館でワンマンやるなんて、すごいよなあ。俺も匠海の歌は知ってたしギターを弾いてることも知ってたんですけど、ダンスの企画があって。あれは毎年やってるの？

北村　バレエ？（参考：「4人+スラッシャーでチームです」DISH//、ファンと絆深めた武道館2DAYS） あれはね、「チャレンジ企画」って言って、前回はピアノだった。

村上　今年は4人のメンバーがそれぞれ違う種類のダンスに挑戦していて、彼はバレエをやってたんです。バレエの王子さまみたいでカッコよかったですよ。……（真剣な顔で）バレエやったほうがいいんじゃないの？

北村　いやいや（笑）。楽しかったですけどね。

村上　あれはカッコよかったよー。

殴り合うシーンをやれるまで、お互いがんばらないとね（村上）

──お二人はまったく違うキャリアをお持ちですよね。10歳で子役として映画初出演した北村さんに対して、村上さんは2014年に俳優活動を開始されたと。

北村　虹郎には僕にないものしかないから、一緒にごはん行ったり、こういう関係でいられることがすごくうれしいです。虹郎に影響されて始めたことがびっくりするくらい多いんですよ。

村上　ああ、写真とかね？

北村　芝居に関しても影響を受けてる。僕が子役からやってることとかは関係ないんだよね。

村上　さっきも話が出たんですが、実は将太と健児の役は逆かもしれなかったんです。オーディションに行ってどっちの役になるかわからないなんてこと、20代前半までじゃないですか。30歳になったら絶対にそれぞれの色がもっともっと染み付いてくるから。その競り合いみたいなのが楽しいですね。俺たち、人間としては全然違うのにね。

──そんな話を踏まえて、俳優としての今後を考えるといかがですか？

北村　僕は音楽もやっているので、虹郎とは進む道が全然違うだろうし、出る作品も違う方向になっていくと思います。でも何年後かにまた一緒にやりたいなっていうのはありますね。

村上　まだまだ会うでしょ！ こんなに会ってるんだから！

北村　ね、会うでしょ。びっくりするくらいかぶってるもんね。なんでだろうって思うくらい、横を向けばいつも虹郎がいるんで。

村上　お互いのファン層もどんどん入り交じってくよ（笑）。

北村　虹郎のファンが僕のライブに来てくれたりね。

村上　俺のインスタにコメントしてくれる人も、DISH//のファンがけっこう多い（笑）。ま、じゃあ2人で殴り合うシーンやろうか！ それをやるまで、まだまだお互いがんばらないといけないね。

北村　ね！

──ありがとうございます。では、最後に映画を観る方へメッセージをお願いします。

北村　難しい映画ではあると思うんですが、男子の心を揺さぶる作品でもあるし、尖った世界観を持っています。俺らと同じ10代や、尖った日々を送っている人に観てほしいです。とにかく映画館で観てほしい映画ですね。空気だったりとか、劇場でしか味わえない映画のよさも詰まった作品なので、ぜひ足を運んでほしいです。

村上　最初の公開館数は多くないですが、でも上映はどんどん続いていくと思うんです。これは絶対にお客さんが入るだろうと自信を持てる作品です。それから、この映画でもがいてほしい。今もがいている人はもちろん、普通に幸せな人に対しても「そのままでいいのか!?」って言いたくなる、そんな作品なんです。ぜひぶつかってみてください！