デジナタ連載 「THE LIMIT」岩崎う大インタビュー|テレビ1台なのに「映画館みたい」、4K有機ELビエラでカオス極まる20分間を目撃せよ

名コンビが誕生した気がします

──それでは、それぞれの作品について詳しくお話を伺っていこうと思います。映像でご覧になっていかがでしたか?

「ユニットバスの2人」は「THE LIMIT」の中でもっとも密室というか、限定的なエリアでのお話なんです。その分カメラアングルに凝って撮影していたんですが、こんなに攻めた撮り方をしていたんだなと思いました。出演者が2人だけで約20分の物語を展開するという作品はなかなかないので、いい経験をさせていただいたと思っています。

──脚本家・キャストとして現場に参加すると、セリフについて「こうしたい」と考え方が変わることもあるんでしょうか?

岩崎う大

ありますあります。この作品では特に感じました。ユニットバスという密室に実際に入ってみて、なんとなく頭で想像していたときよりも実際に登場人物の気持ちを理解できたんですよ。だから「もうちょっとこういう言い方になるんじゃないかな」とか「ここのシーンは繰り返しになってきて本人たちも嫌かもしれない」というようなことをリアルに感じることができたので、現場ではけっこうセリフを変えさせてもらいました。そこが自分が脚本を担当していて、かつ役者として出ている強みなのでそうさせてもらいました……けどうっとうしかったかもしれません(笑)。

──共演の細田善彦さんとは現場でどんなお話をされていたんでしょう。

僕自身が、細田さん演じる島田のようなタイプの芸人ではないんですが、「素人にツッコむ雰囲気とか、ボケてくる一般の方に対応するときってどういう感じなんですか?」とか聞かれたのを覚えています。あと、細田さんはアイデアを豊富に出してくださる方でしたね。

──細田さんは芸人役を演じるうえでう大さんを参考にされたんですね。第5話「切れない電話」はいかがでしたか? 後半に向かって、衝撃的なシーンの連続でしたが……。

Huluオリジナル「THE LIMIT」より「切れない電話」。

こっちには自分が出ていないので客観的に観ていたんですが、すごく面白かったですし、後半はずっと笑ってました。泉澤くんと岩松さんの名コンビが誕生した気がします。もしも続きがあるなら、あの2人で事件を解決したり、いろんな局面を乗り越えたりしてほしい(笑)。

──「ユニットバスの2人」「切れない電話」はどちらもまったく違った印象の作品でした。どういうところから着想を得たんでしょうか?

そもそもテーマとして“リミット”という言葉があったんですが、「物理的にどこかに閉じ込められている」という設定だと、意外と話が作れなかったんです。閉じ込められて、「こういうことのせいかもしれない」とか空想するなら展開していくかもしれないですが、今回ほかのロケーションを使わないということもお題の1つだったので。要は回想シーンや想像が使えないんです。

──あくまで、1つの現場で進行して完結することが必要だったんですね。

はい。だからこういう場合に見世物として成立させるためには、例えばAさんとBさんが関わったことによって身動きが取れなくなったり、人間同士の縛りが生まれたりするようなことじゃないといけないなと。その縛りがリミットになってドラマになる、という形がベストだろうと思いました。視聴者の方にハラハラドキドキしていただいて濃厚な約20分間を体験してもらうには「なるほど、これはにっちもさっちもいかないぞ」と共感していただくことも重要でした。2作品とも、わずかなことからどんどん悲劇の度合いがステップアップしていくんですが、視聴者の方も同じように、ささいなことからどんどん物事がエスカレートしていく場面に出くわしたり、巻き込まれた人を見たりしていると思うので。

──先がまったく読めない展開も両作品の特徴でした。一度観終わって、ストーリーをあらかた知った状態で観直すと全然意味が変わってくるシーンもありますよね。

「解釈が人それぞれ違っても面白いんじゃないか」と思ったので、あえてはっきりと書いていない部分もあるんです。人によって見方が変わりますし「こういうことだったの?」と話が盛り上がればうれしいですね。

カオスが極まっていく過程を目撃して

──う大さんいち押しのシーンをそれぞれ伺いたいです。

Huluオリジナル「THE LIMIT」より「ユニットバスの2人」。

「ユニットバスの2人」は僕がだんだん凶暴性を増していく様子を観てほしいです。細田さんと密にやり取りする場面はほとんどセリフを変えているんですけど、現場で細田さんと合わせながら「これ本当にムカつきますね(笑)」と言っていただけましたし、演じていて楽しかったので。「切れない電話」は、カオスが極まっていく過程を目撃していただきたい。あれがまさに配信の醍醐味です。脚本を書いてたときに「さすがに配信でも表現をやわらかくしてほしい」と伝えられていて、言葉を少し修正した部分もあるんですが、仕上がりを観たら「よくこれを許してもらえたな」と(笑)。この企画を持ってきていただいたときに、「テレビドラマではできないことをやりたい」と言われていたので、まさにそういう作品になったと思います。

岩崎う大

──今後は最終話となる第6話「高速夜行バス」の配信が控えていますが、どういう部分にご注目されていますか?

高速夜行バスという、誰しも行く可能性のある場所でどんなドラマが生み出されるんだろうなという興味があります。若い男性と年配の女性という、性別も年代も真逆の2人が紡ぎだすリミットってなんだろう……という。このドラマって、大喜利に対して作家陣がどう答えたのか?という楽しみ方もできますよね。「ユニットバスの2人」「切れない電話」もそんなふうに楽しんでもらえたらなと思います。

Panasonic「4K有機ELビエラ」

Panasonic「4K有機ELビエラ HZ2000」

4K有機ELビエラに採用される有機ELパネルは、プラズマテレビと同じく「自発光方式」。1画素単位で輝度を制御し、映像本来の「黒」を再現。これにより実現した液晶パネルを大きく上回るコントラスト表現によって、まるで目の前に広がる光景のように映像を楽しむことができるように。最新の4K有機ELビエラは、プラズマテレビで培った自発光のパネル制御技術を応用した有機ELビエラ独自のパネル制御技術「Dot Contrastパネルコントローラー」の採用により、4K映像を最大限に楽しむことができる。また、テレビ上部に上向きに搭載された「イネーブルド スピーカー」が天井から音が降りそそぐ立体音響を実現し、映画館のような臨場感ある音を再現。

※取材時に使用したテレビはHZ2000シリーズ(生産終了品)です。